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ぼくのバラ色の人生
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『ぼくのバラ色の人生』に投稿された感想・評価

kuu
3.6
『ぼくのバラ色の人生』
原題Ma vie en rose.

製作年1998年。上映時間88分。
フランス・ベルギー・イギリスのドラマ映画。監督は女の子になることを夢見る少年の姿を描いたハートフル・ロマン。監督は本作でデビューしたベルギーの新鋭アラン・ベルリネールで、脚本は彼とクリス・ヴァン・デル・スタッペン。
撮影はイヴ・カープ。音楽はドミニク・ダルカン。
出演は新人ジョルジュ・デ・フレネ、ジャン=フィリップ・エコフェ、ミッシェル・ラロックほか。

リュドビックは7歳の男の子。
彼の将来の夢は、かわいい女の子になることだった。
好きな男の子と結婚ごっこをしたり、着せ替え人形で遊んだりと、女の子を意識した遊びを繰り返す。
引越した先でリュドビックは、クリスティーナという女の子に出会う。
彼女は男顔負けのおてんば娘だった。

今作品は、微妙な議論を呼びそう~ぅなテーマを扱ってるし、見る人によっては不安になるかもしれへんけど、その一方で、甘美で純粋な感覚が映画全体に行き渡っているかな。
筋書きは、自分を少女だと信じている少年リュドヴィックが、郊外の中流階級でその人生/現実を生き抜こうとする中で遭遇する困難についてでした。ルドヴィックはゲイではなく、可愛いドレスや化粧、宝石、女の子らしい仕草などを通して、自分本来の女性らしさを表現しようとするんやけど、それは幼い子供が女の子はそうあるべきだと教えられてきたから。
アラン・ベルリネールの映画で触れられていることのひとつに、女性の商品化があるが、ルドヴィックが自分を女性の商品にしようとする少年であるという事実は、この映画のユーモラスな皮肉のひとつやと思います。
彼のアイドルであるバービー人形の夢のシーンは、この『見世物としての女性』や『パフォーマンスとしての女性』の問題を扱ってて、ルドヴィックが必然的にぶつかる暗い社会的現実を緩衝するために、映画に軽快で幻想的な感覚を与えている。
今作品の核心は、ジェンダーが社会の規範や慣習に対応するための単なるパフォーマンスであることを見事に描き出しており、ジェンダーのステレオタイプに対する批判。
ルドヴィックが選んだジェンダーの表現は、こうした社会の『規範』を反映しているが、彼が生物学的に男の子であることは、『男性』『女性』ちゅう概念が、まったく規範ではなく、むしろ私たちに課せられた厳格な分類や二元論のシステムであり、むしろ自分のアイデンティティを制限するものであることを示しているかな。
今作品には自然さと美的快楽があり、ルドヴィックがサテンのドレスとハイヒールを着て感じる自然さと気楽さをうまく表現してるかな。
「男のくせに、人形だぜ。」

ピエール一家がとある町へ引越して来ました。
周囲の家族がお祝いのパーティに繰り出します。
子供を紹介するピエール夫婦。その中の一人、リュドヴィックはお姫様の格好をしていました。でも、リュドヴィックは男の子だったのです。

7歳のリュドヴィックは男の子だけれども、女の子の格好が好きだし、宝物もお人形です。
まだ幼いリュドヴィックは、素直に自分の好きなものを言います。それは、とてもピュアな女の子のようです。

とてもピュアで可愛らしいので、男の子だけど女の子の心のままで良いと言ってあげたくなります。
世界が彼を社会の常識に縛り上げてしまおうとして、可哀想に思ってしまいます。

彼はただ、可愛らしい物が好きで、女の子でいたいだけなのに。

女の子の格好をするリュドヴィックをしかるパパに、リュドヴィックの兄弟は、猫をいじめるより(女の子の格好が)悪いことかと聞きます。
パパは凄い勢いでリュドヴィックを叱りますが、猫をいじめる方が悪いことですよね。
ピュアなリュドヴィックはただ女の子になりたいだけなのだから。

映像がとてもカラフルでとてもキュートです。

LGBTをとても純粋に理解できそうに思う素敵な映画でした。

「女の子になったら、結婚するの。」
emily
4.7
7歳の男の子リュドヴィックはいつか女の子になれると思っている。女の子の恰好をして、近所の男の子に恋をする。周囲は変な目で見るようになり、どんどん家族の崩壊へと向かっていく。しかし両親だけはなんとか彼の味方になろうと努める。

赤を基調としたポップな色彩の中、リュドヴィックはいつか女の子になって、好きな人と結婚できると信じているのだ。たった7歳の少年が自分が一生男であるということを、そうして自分がほかの人たちから見たら異端であることを理解させられる手段は残酷である。祖母はそんな彼にやさしく寄り添い、現実ではなく妄想の世界では何でもできることを教えてくれる。彼が描く妄想の世界には金髪美女がいて、きらびやかなかわいい女の子の世界が広がり、好きな人と結婚式を迎えている。妄想の世界が美しければ美しいほど、現実は思わぬ方向へ進み始める。閉鎖的な田舎の町で、たちまち白い目で見られるようになり、他と違うという事が、自分達の息子であるという現実を忘れさせ、親の都合の良いように、立て直しを図るのだ。

そこには子供の葛藤、親の葛藤がしっかり交差しており、絶妙な距離感の中、本当に大事な物にリュドヴィックにより、大人たちが、そうして周りが気づかされていくのだ。

普通である定義とはいったい何なのか?
親のいうなりになっていたら普通なのか?

自分のせいでみんなが不幸になる。それだったらみんなの望む自分になるしかない。自分が自分であること。それを拒絶されるということは、死と同じである。息子のためと思った善意の行動は、彼を抑えつけ、窮屈な籠の中に閉じ込める行為でしかない。理解するのは難しい。でもそうゆう人もいるんだと、考えればよい。大人はいつだって子供によってたくさんのことを勉強させられる。本当に大事なのは世間体や周りの目ではない。自分の息子が息子であることである。

それはどんな形であっても、親として守っていくこと、それが彼の幸せを守ることである。自分達がやってきたのは、周りの人たちと同じ偏見であり、それが間違いだと教えてきた立場の人間がその罠に陥ってしまう刹那を痛切に描いている。子供の伸びやかできらびやかな世界観で幻想的に包み込んでくれ、子供のまっすぐな目に救われるのだ。

性同一性障害というテーマを少年の立場からとらえることで、周りとの距離感、親との距離感、自分の中の葛藤と、見事に調和するむずかしさを描き、ヒューマンドラマに落とし込んでいく。普通とはなにか?何が正しくて何が間違っているのか?大人だからこそ、胸に痛く響く絶妙に絡み合うメッセージに、自然に涙が零れ、改めて考えさせられる奥深い作品だ。

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