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ショーガール
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目次

ショーガールの作品紹介

ショーガールのあらすじ

ダンサーを夢見てラスベガスにやってきたノエミは、到着早々に荷物を盗まれてしまう。そんな彼女の窮地を救ってくれたのは、高級ホテルのショーの衣装係・モリーだった。彼女と親友になったノエミは、トップダンサーのクリスタルを紹介してもらうが…。

ショーガールの監督

ポール・ヴァーホーヴェン

原題
SHOWGIRLS
製作年
1995年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
131分
ジャンル
ドラマ

『ショーガール』に投稿された感想・評価

4.0
 ラスベガスの路上、ヒッチハイクをするノエミ・マローン(エリザベス・バークレー)はスター・ダンサーになるという夢を持ちながら、トランク一つでこの地にやって来た。幸運にも僅か数台でヒッチハイクは成功。ジェフという男の誘惑にもナイフで応戦し、ラスヴェガスのカジノに辿り着いた女は、スロット・ゲームで一山当てる。だがその後はひたすら負け続け、気付いた時にはトランクケースごとジェフに奪われ逃げられてしまう。悲嘆に暮れたノエミは隣に停めてあった車に八つ当たりしたところ、持ち主のモリー(ジーナ・ラヴェラ)に助けられる。女同士の熱い抱擁とディープ・キス、ヒロインは仕事が見つかるまでの条件でモリーの家に居候する。超高級ホテル「スターダスト」で開催中のショー「女神」の衣装係のモリーに連れられ、「女神」のトップスター、クリスタル(ジーナ・ガーション)を紹介してもらうが、彼女に冷たくあしらわれる。その夜、ノエミがヌードダンサーとして踊っている三流クラブ「チーター」に、「女神」の興行主でもあるザック(カイル・マラクラン)を連れたクリスタルが訪れた。クリスタルはノエミに、ザックを大胆に挑発するプライベート・ダンスを踊るように命じる。屈辱的なダンスは、いつしか男女3人のラヴ・ゲームに変わり、ザックはノエミに圧倒され、クリスタルもまた彼女に魅了される。

 ラスヴェガスに来たばかりのヒロインと「女神」のトップスターであるクリスタルの女同士の激しい戦い。ザックを交えた三角関係とノエミの立身出世のシンデレラ物語。ステージの内外でキャットファイトを繰り広げる女たちのプライドは、惜しげも無く裸体を晒しながら男たちの欲望のはけ口になっても、根っこの欲望は揺るがない。一攫千金とラスヴェガスの女神の座を賭けた女同士の闘い、渦巻くセックスと暴力に塗れた恥部。氷で乳首を勃起させるノエミとザックの人差し指に頼るクリスタルの対比、黒人ダンサーであるジェームズ・スミス(グレン・プラマー)との仄かなロマンス、ノエミの才能を理解したはずのジェームズの口説き文句の自己肯定感に女は喜ぶが、終盤のジェームズの敗北感に女の気持ちは一瞬で離れて行く。ジャネット・ジャクソンやポーラ・アブドゥルに比すると称された女は、自分の地位を高めてくれる男には簡単に股を開くが、それ以外の男には一切身体を売らない。シャンパンしか呑まないザックの邸宅、プライベート・プールでの野獣のような水中セックス。階段から突き飛ばした女の野心とアンドリュー・カーヴァーの卑劣なレイプ。この年のラジー賞6冠を受賞した不名誉な作品は45億円の製作費の半分も回収出来ず、90年代最低作品とも称されるが、求められるものを与えながらも絶対に消費されない女たちの姿は極めて現代的に映る。
ラジー賞と言えばショーガール。
感情の移り変わりが唐突でちょっとついてけない。当時のベガスの人ってこんな感じなのかな。
キレッキレ過ぎるダンスは見もの。
KAKIP
4.5
記録用
ポール・バーホーベン監督作品。

今作は公開当時ラジー賞を総なめにし、「90年代最低映画」の代名詞として記憶された。
しかし現在この映画は単なる失敗作ではなく、業界批評・フェミニズム・成功神話の解体を一身に引き受けた作品として再評価されている。
この評価の反転は偶然ではなく時代が追いついたという印象。

公開当時激しく拒絶された最大の理由は、その過剰さにある。
演技は誇張され性描写は露骨で人物はしばしば下品にすら見える。

だがこれは意図されたキャンプ表現であり
エロティシズムを性的な意味ではなく、あえて醜く居心地の悪いものとして提示する。
観客はその欲望そのものを突き返されることで当時は不快に感じたのだろう。

今作は性的搾取を消費する構造を不快な形で可視化するために大袈裟に記号化、戯画化している。

物語構造は明確に『イヴの総て』を下敷きにしている。
無名の若い女性が業界の頂点を目指し、先輩女性の座を奪うという物語。

しかし今作では成功の条件が完全に書き換えられていて才能や努力ではなく、身体の従属、取引こそが成功、上昇の手段であるとしている。

さらに本作は『フラッシュダンス』的成功映画への意図的な反転がある。
努力は報われ身体表現は自己実現であり才能は承認される。
アメリカンドリームの体現だ。

身体は消費し交渉の材料にされるしすることもありダンスは労働である。
同じ「踊る女性の成功物語」を使いながら、今作は80年代的成功神話を完全に否定し希望ではなく、成功の裏側をすべて見せる冷酷さでありカウンターです。

これは今作だけでなく監督のフィルモグラフィを考えれば一貫している。
当時のハリウッド映画業界の輝かしい映画達に反抗、挑発するようでもあり正論という誠実さで迎え撃っている。

やはり監督が幼少期にドイツ占領下のオランでの生活で目の当たりにしてきた「死」や「現実」の過酷さから監督の映画での姿勢や作家性が生まれているのだろう。

主人公は被害者であると同時に加害者でもあり自分が成功の道のため自身を売ること自体も構わない。
ロマンスや男性からの救済もない。
成功しても幸福は訪れない。
当時のハリウッド映画の真反対へ突き進み評価はされないが2025年に鑑賞すると
現在の多くの映画との共通点が観られる。
再評価ではなく、ようやく時代が追いついたようだ。

近年エンターテイメント業界の性的搾取な構造は日本や世界でも同じく存在し話題になっていました。
それを暴露するような内容では業界から総スカンを食らうはず。
主演のエリザベス・バークレーはキャリアがこの影響で閉ざされましたが、精神は現代の作品に引き継がれたのではないでしぃうか。

ダンスシーンも豪華絢爛であり友人達や元の職場の同僚などユニークで温かい人達も登場し90年代の雰囲気もありその懐かしさもまた良い
キャンプ映画としての面白さは抜群でラジー賞なんてバカバカしいですね

この年のアカデミー賞はDVや警察にお世話になってばかりのメル・ギブソンや性加害のケヴィン・スペイシーが受賞という方が何とも皮肉ですね。

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