【第65回カンヌ映画祭　ある視点部門出品】
『彼女たちの時間』カトリーヌ・コルシニ監督作品。カンヌ映画祭ある視点部門に出品された。アラン・ドロンの再来と言われたラファエル・ペルソナがタイトルロールを演じた。

かなり胸クソ映画。コルシニらしい官能的な描写を交えて描くサスペンス。ヒロインが何故？という言動をとることに評価が分かれているようだが、フランスらしくて僕はそんなに気にならなかった。

途中からは「いや普通に警察に届けろよ！」という思いで一杯だったが、ヒロインにとっては加害者と被害者のどちらもに感情移入してしまったからこその行動だったんだろうな。

正直理解に苦しむけど、人間加害者側に共感してしまうこともあるよねとは思う。とはいえこの場合は善悪がハッキリしすぎているけど。

色んな境界を曖昧にする作風を持ったコルシニならではの作品とは言えるかもしれない。まぁでも評価が低いのは分かる。普通の人間ならこんな行動はとらない。ヒロインに共感できないというのは大きなマイナスだろう。

• #第65回カンヌ国際映画祭

苦労して出世し、社長令嬢との結婚を10日後に控えた自動車ディーラーのアルは、仲間たちとのパーティで羽目を外してしまい、夜中のパリの町中で車で男をはねてしまう。動揺したアルはその場を後にし、何もなかったように日々を過ごそうとしたが、その一連をバルコニーからみていたジュリエットと出会い・・・

　必死で築き上げた物を守る事をとっさに選択しまったアルだが、罪悪感を払拭することが出来ない。ジュリエットは事故現場を目撃し、医師を目指していることもあり、被害者家族と交流を築き上げていく。アルとジュリエットの日常と心情の移り変わりを交差させて見せていく。片一方は善意で行ってる事であり、もう片一方は間違った行動の罪悪感からどんどん壊れていく。突然の選択に迫られた時、無意識に自分を守る法を選んでしまうことが多いだろう。そんな悪気のない選択と良心の狭間を上手く操り、そこに善意を振りかざすジュリエットの一歩間違ったらおせっかいになる行動が、仲介的な立場で両者を追い込み、境界線を自然と超えて行ってしまう描写が、唐突ながらも上手く作用し、「こんなはずではなかった」人生を見事に描き切っている。

　苦労したものは一つの選択により簡単に壊れてしまう。そうして壊れた物はもとに戻らない。しかりなくす事により気が付くこともあるのだ。それは必死で手に入れることで忘れてしまった、人ととして大事なことである。そうしてそれは成功すればするほど見失いがちになるのだ。黒いスーツはいつだって着られる。しかしどんなに着飾っても身なりを良くしても、結局大事なのは人間としての本質なのだ。失うことでそれに気が付けたなら、また新たな人生を始めれば良いだけだ。今度は安い黒いスーツであったとしても、きっと輝いて見えるだろう。

アラン・ドロンの再来！！ってのが売り文句になってた、ラファエル・ペルソナの、ひき逃げサスペンス♪

自首もせず、逃げ回るラファエル君の一部始終が
哀れで哀れで仕方がないんですけど
なんせ男前なんで、困った顔が特に素敵♪ｗ
これ、普通のルックスの人なら、見るに耐えない痛々しくて悲惨な事になりそうな所なんですけど

彼の容姿を最大限に活用させて

周りの女性の心理が上手く描かれているんですな！

目撃者の女性と
被害者の女性と
フィアンセ

一夜に起こった交通事故で、自分だけでなく、３人の女性の人生も狂ってしまいます・・・

被害者の妻が不法滞在ってのが、ある種ミソですね
臓器提供を迫られた時の、彼女の言い分がガツンときました

ラファエル君の罪なほどの端麗な顔立ちのおかげで、目撃者の女性が翻弄されまくりで（でも分かる！ｗ）、お話は混乱を極めます♪
解決の糸口がつかめないまま、時間だけが過ぎていき、「どーなるんや！？」とヤキモキしますが、なるほど、最後もラファエル君のお顔が役に立ちましたねｗｗｗ

ラファエル・ペルソナって名前は、ペルソナーズとも表記されるみたいですけど、ペルソナーズのほうが響きが好きです♪（どうでもｗｗｗ）
男前ですけど、ヒゲは似合ってなかった！！！爆

• #眼福イケメン映画（100分〜）