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標的の村
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『標的の村』に投稿された感想・評価

ドキュメンタリー映画が好きでいろいろ見てるのですが、こんなに深く胸に突き刺さる作品は見たことがありません。

基地問題で揺れる沖縄、北東部の高江という豊かなヤンバルの森に囲まれた静かな村に住む人たちの、ヘリパッド建設を強行する政府に対する身を呈した必死の闘いや、普天間でのオスプレイ配備に反対する沖縄の人たちを琉球朝日放送が密着取材した記録のドキュメンタリーです。

普天間、辺野古埋め立て、高江のヘリパッドなど、沖縄の基地問題は少しは知ってはいるけど、遠くで起きてて、どこか他人事のように感じていたし、ちゃんと見ようとしてこなかった自分が恥ずかしく、横っ面を引っ叩きたいような気持ちになりました。

どれだけ住民が異議を唱えても、説明を求めても、国も関係機関も全く聞く耳をもたず、誠意もなく、住民のただ静かに安全に暮らしたいというごく当たり前の事が踏みにじられている現実。
住民が高江ヘリパッド建設やオスプレイ配備に反対したら、信じられない事に、国が住民個人を訴え、そんな前代未聞の権力の横暴に対して、司法も政府の手先になってしまってて、しかも、反対運動の現場に行った事もない子どもまでも訴えるという暴挙に、見ていて怒りがこみ上げてきました。

そして、普天間では、危険なオスプレイの配備に対して、どれだけ多くの人が反対しても聞きいれられず、怒りが頂点に達した住民たちが、基地ゲートを車で封鎖するという実力行使に出て、それはもう必死の抵抗をするのですが、そこで住民と対峙するのは、沖縄県警であり、この人たちも沖縄の人ですから、同じ沖縄の人どうしがこうして分断されることの不幸もすごく感じて胸が痛みました。

座り込みをする住民たちを暴力的に力ずくで排除する警察。
現場は騒然とし、それを伝える報道カメラマンや記者も涙声でレポートし、それすらも排除される様子に、一体国は誰のためにあるのか、日本はどこに向かうのか、そんなやるせなさでいっぱいになりました。

離れたところから、たまにニュースで聞きかじるくらいでは決してわからない沖縄の現状と苦しみ、怒りが伝わってきて、胸に迫りました。

銃剣とブルドーザーで土地をアメリカに奪われてからもう70年。
ずっとずっと我慢を強いられてきた沖縄の痛みのほんのわずかを知り、また、今まで沖縄の苦しみをろくに知ろうともしなかったことへの申し訳なさもあって、涙が止まりませんでした。
たくさんの人に見て欲しい作品です。

この映画を400人くらいの人たちと見れたこと、上映後の弁護士さんのトークと合わせてとても良かったです。
岐路に立つ今、見るべき映画だと思います。

【15-38】
(みんなで保育、子育てを考える集会)
2015.6.7 エルおおさか
Osamu
4.1
こんな悲しいドキュメンタリーは観たことがない。

沖縄県東村・高江は米軍基地に挟まれた地区。その米軍基地でのヘリパッド建設計画をめぐり反対運動をする住民と、それを排除しようとする何者かを映すドキュメンタリー。

沖縄と米軍基地に関するドキュメンタリーを観る時、デモ現場で相対する反対住民と機動隊員、警察官あるいは工事従業者との対立として観てはいけない、ということを過去に観たドキュメンタリーから学んだ。

機動隊員らは職務を遂行しているだけだ。彼らが悪いわけではない。ただ、彼らが後ろにいるものを意識して虎の威を借る狐のように振る舞う姿は猛烈に悲しい。そして、そんな彼らとは闘いたくもないのに闘うしかなく、でもいくらやっても本来闘うべき相手が出てこない虚しさに泣く。

充分な客観的根拠を提示せずに「アメリカと日本政府の陰謀だ」と感情的に言い切るところに「これはちょっと気を付けて観た方が良さそうだ」と思いながら観ていたが、最後はこれもアリだと思った。この映画は、勝ち目の無い虚しい闘いを強いられた沖縄の叫び声なのだと感じたから。渾身の悪あがきなのだ。であれば思いっきり突き抜けてしまえばいい。
4.0
基本的人権の侵害。沖縄の人が受けてる苦悩。沖縄の米軍問題はなかなか全国ニュースにあがってこない。そして見える形で沖縄に全部苦難を押し付けてるけど、本当は日本全体が「標的」になりえることをこのドキュメンタリーは教えてくれる。沖縄観光に行く人は、少なくともこれ観てから行って欲しい☆

ここで視聴可能☆
https://youtu.be/raJ8vTr8r4c

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