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ブラックフィッシュ
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『ブラックフィッシュ』に投稿された感想・評価

4.3
映画の形式としてはよくあるタイプのもので、似たような作品を挙げろと言われればたちまちいくつかの作品が脳裡に浮かぶ。ただ、何名かの調教師が事故に遭う映像がこの作品を忘れ難いものにしている。その中でも調教師ケン・ピーターズの事故映像は奇跡的だ。
ショーの最中、プールに飛び込んだ彼は、2.3トンのシャチに足を噛まれ、プールの底に引き込まれる。シャチは、何を考えているのか、彼を解放しては、また水中深くへと何度も引き込む。誰の助けもない絶望的な状況下で、この熟練の調教師は、全く動じることなく、シャチに足を噛ませたまま、まるで人形のように脱力した状態で水中を漂い、水上に顔を出すと、何もなかったかのようにシャチを撫で、そしてまたプールの底へと沈められていく。そのような所作は、自らの命を守るためのものではあるが、シャチの無邪気さに対して命を懸けて応えているようにも見えて、崇高である。
経験豊富な真のプロフェッショナルの姿が記録されている数少ない映像作品だ。
記録。
「殺人シャチ」は如何にして生まれたか。

サメ映画ならぬシャチ映画。ていうかドキュメンタリー。全く知らない世界なので作品の主張に偏るのは避けたいと思うものの興味深い内容だ。

焦点は一頭のシャチが関与した過去3件の人間の死亡事故と、水族館側の対応・体制批判。

海のギャングとも呼ばれ、海洋系の食物連鎖における頂点であり、サメすらも逃げ出すというシャチ。水族館の見世物に収まるには些か規格外に思える。

シャチはただ彼らの当たり前に生きていたいだけだろう。ショーでの活躍を期待され調教される、ここまではそれがエンタメとして成立する以上そのものを否定する気には個人的にはなれない。が、そこに収まることが彼らの幸せなんだ的な事を言い出せばそれは人間の驕りでしかないのだと思う。

水族館に行くのが好きな方は観ないほうがいいかもなぁ。
Foufou
-
千葉の鴨川シーワールドのシャチのショーを観て大いに感動したので、シャチについて色々と調べていたら本作がヒット、早速見てみました。

ちなみに日本でシャチのショーが観られるのは、先述の鴨川と名古屋港の二ヶ所のみ。

飼育下のシャチが原因とされる人の死亡事故の報告例は、意外にも四件と少ないのですね。ただ、危うく……という事例を含めれば何百件に上るという。いくつかの映像を見ると、明らかに人間(飼育員)をロックオンしてプールサイドに辿り着けないよう足を咥えて水中に引きずりこんだり、その上へジャンプして何度も覆い被さったりね、賢いとされる生き物だけに、他意がありそうで、やっぱり怖い。

四件の死亡事故のうち、なんと三件が同じティリクムという、カリフォルニアのシーワールドにいたオスのシャチが原因なんですね。飼育員たちをはじめ、シーワールドの役員や海洋学者や動物保護団体のスタッフやかつて密漁に手を染めていた者ら等々、インタビューは多岐に渡る。

見ていてやはり、胸を痛めます。だって誰もティリクムのことを「殺人オルカ」などと罵倒したりしないんですから。みんな涙を浮かべながら沈鬱な面持ちで証言する。故人を悼むのはもちろんだが、なんといっても根底に、シャチをビジネスにしてきた後ろめたさが透けて見える。それからシャチに対する圧倒的な敬意と畏怖、これがある。特に飼育員およびトレーナーたちは、シャチとの絆を無邪気に信じてその仕事を誇りにしてきただけに、真相を知った彼らの様子は見ていて心かき乱されます。だって彼らの大半が、幼いときにオルカショーを見て、感動したのがそもそもの始まりなんだから。トウが立った私でも、なんて可愛くて崇高な生き物なんだろうと、日がな一日眺めていたいくらいなんですもの。

水族館のオスのシャチの背鰭はやがて中折れしちゃうんですね。寿命も三、四十年。かたや野生の群れが時折映し出されるんですけど、背鰭はいずれも誇り高く水面から聳えている。オスの本来の寿命は七十年、メスは百まで生きるそう。子どもは生涯親から離れない。密猟者どもに追い込まれると、オスらは率先して囮になって、メスと子らを別ルートで逃すような賢さを示す。それを人間は飛行機やヘリで上空から追っていて、別れた母子のほうを一網打尽にするんだから、たまんないよ。ひどいよ。子どもが連れ去られるあいだね、ほかのシャチたちは密猟者の船のまわりを離れない。聞いたことのない悲壮な声をあげてシャチたちは鳴くそうです。

ティリクムはその後も殺処分を免れます。種オルカとして、稼ぎ頭になるんですな。最期は感染症だったそう。享年三十五歳。

シャチのショーには大満足で、また来ようねと言い合って家族の盆休みを締め括ったわけですが、本作を見てかなり複雑な思いにさせられました。芸を教え込まれたシャチが可哀想とはなるんですが、いっぽうでオルカショーを観たればこそ、こうして関心を掻き立てられて、人と動物の関係について考えさせられるわけですからね。昨日までシャチのことなんて考えもしなかった。

シャチはふつう人を襲わないとのこと。食性も親から子へとコロニーの文化として引き継がれるので、人間を獲物としてはそもそも認知しないんだとか。

シャチといつかお話ししてみたいですね。

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