「和ちゃんの中で、俺はもう息子じゃなくなったからなぁ」10年間、自宅で母親を介護してきたフリーライターの野田明宏さん(57)。認知症の母を友達のように“和ちゃん”と呼ぶ。生活は介護一色で仕事はできず、和ちゃんの年金に頼る毎日だ。2012年3月、「息子介護」本の出版を目指して仕事を再開させた野田さんは、父親を介護する43歳の男性の取材を始めた。2年前に介護離職した男性は、妥協を許さない“最高の介護”を目指す。男性は「父を預かってくれる施設もない。仕事なんてしていられない。1日でいいから休みたい」と野田さんに訴えた。その取材中、一本の電話が…。それは、野田さんの介護生活の終わりを告げる電話だった…。「俺みたいな人はこれから増える。俺たちは、介護“後”の人生をどう生きればいいのか。このままでは生活保護になってしまう」-野田さんは危機感をあらわにした。
喜寿を迎えたばあばと暮らす智志夫妻と息子の翼。翼はばあばのことが大好きで学校でいじめられても、ばあばが助けてくれた。しかしある日、ばあばが急変する。突然怒り出したり、大切にしていた庭の植物…
>>続きを読む同僚の死を軽んじる上司に嫌気をさして会社を辞め、看取り士として第二の人生を歩んでいる柴久生はとある地方都市の看取りステーションに勤めていた。看取りとは、余命がわかった人々の最期の希望を出来…
>>続きを読む漫画家・岡野雄一が、自分の経験をヒントに描いた介護日誌コミックを実写化したヒューマン・ドラマ。認知症を患った85歳の母親と離婚して故郷に戻った息子、ふたりのおかしくも切ない、心温まる日常を…
>>続きを読む平凡だが幸せな暮らしを送っていたサラリーマン・佐伯雅行。ある日突然、彼は若年性アルツハイマー病に見舞われる。こぼれ落ちる記憶をつなぎ止めようと苦慮し、病と戦い始める雅行。妻・枝実子は、夫と…
>>続きを読むダーヴィットはフランクフルト近郊の実家へ帰ってきた。認知症になった母グレーテル の世話を手伝うためだ。父マルテは、長年妻を介護してきたが、さすがに疲れてしまっ たらしい。ダー…
>>続きを読む名古屋郊外に暮らす4人家族に、夫の母・政子(吉行和子)が同居することになった。一家の主婦・巴(原田美枝子)は義母とうまくやっていこうと張り切るが、同居してまもなく政子が変調をきたす。ゴミ集…
>>続きを読む避けられない現実に直面している末期患者に真摯に寄り添う医療従事者たち。確固たる信念を持つ献身的なその姿から、生と死への新しい向き合い方が見えてくる。