記録。
食材＝人間。舌の肥えた食通が集う、外には決して出せない秘め事。

人が人を食う。
人を人たらしめるモラルを根底から否定する最上級のタブー。

生理的嫌悪感しか生み出さない筈のこのテーマを持つ作品の意外な多さは「怖いもの見たさ」という心理の矛盾、即ちカリギュラ効果というものを人が求めているからに他ならない。

その点において本作が期待に応える部分は少ない。要するに中途半端なんだよね。

例えば「食人族」や「グリーン・インフェルノ」のような未開の部族による食人行為ではない点は良いところだとは思う。
本作で人を食すのはれっきとした文明人。モラルや分別を弁えている筈の、つまり自分と同種と思える存在がタブーを破る怖さがあったはず。

もう一つ、普通に生活していた人間が「食材」になる事の恐怖。ただ殺されるのとは訳が違う。調理されるのだ。これは嫌悪の極みだろう。

でもね。どっちもそんなに感じないんですよ。どうせこんなテーマでやるならもっと振り切ってくれないと。マイルドにしたからって観る人が増えるわけじゃないんだからさ(笑)

挙げ句の果てに、毒を以て毒を制す的な陳腐で締まらない結末。本当にこんなのが撮りたかったんですかねぇ…。

料理評論家のマルコスは出版社から、とあるレストランを調査して欲しいと頼まれる。しかしそのレストランには秘密があり…

テンポが悪い映画とは、こうゆうのを言うんだぞ！
と、言いたくなる映画でした😅

特に前半は、マルコスが飯を食ってるシーンがやたら続き、なかなか本題に入りませんでしたね。
一応、定期的にレストランに食材(人間)が運ばれてくるシーンがありますが、それでもテンポがめちゃくちゃ悪かったです。

後半も後半で、やっと人肉レストランで食事をしますが、やっぱり飯を食ってる絵面が続くので退屈でした。

ついでに言うと、グロ描写がほとんどありません。
ぶっちゃけここが1番残念なポイントでしたね😥
タイトル的にもっとグロいのかと…。

ただオチは好みでした。
ざまぁみろ、って感じのオチです。

まぁタイトルを見て気になった人は見ても良いかな。

• #食人

人肉を出す秘密のﾚｽﾄﾗﾝに料理評論家の１人の男が潜入して調査する話。

まぁﾀｲﾄﾙのままですね。
う～ん…。ｺﾚは一応R15指定なんだけど、倫理や道徳を全く無視した作品自体がかなり問題！
だと思いつつ、ついつい借りてしまった自分がどうなの！って話なんですｹﾄﾞ…。(。-∀-)
それなりにｸﾞﾛもあるｹﾄﾞ、映像よりも、やってる事に吐き気がするような感じですね…。