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『ジェネシスとレディ・ジェイのバラード』に投稿された感想・評価

菩薩
5.0
ジェネPのドキュメンタリーなんて俺以外誰が観んだよと思いつつ行ったらめちゃくちゃ混んでて爆笑したけど、そのせいでイメフォ地下の酸素濃度が富士山8合目くらいしかなくて、後10分上映が長かったら俺もこの肉体を手放すところだった。彼でも彼女でもなくてジェネPはジェネPでしかなくて、最も近い形容詞を与えるなら「創造主」でしかないと思うのだけど、そんなジェネPのおそらく人生で最も幸福だった時期の記録なのだから、晩年の困窮具合とか考えると本当に泣いちゃう。ジェネPはどこまでも「愛」を追求した人間で、そんな彼がレディー・ジェイと出会えたのは月並みな表現だけど運命以外の何物でもないんだなぁ。細かいとこ覚えてないけど「人間は哲学的に白か黒かしかない世界に捉われ過ぎている」みたいなこと言っててめちゃくちゃかっこよかったし、ジェネPが体現してきた「一人多様性」に世界が追いつくのはまだまだ先になると思う。少しばかり早過ぎたかもしれないが、ジェネPの魂よどうか安らかに。にしても娘が可愛い、人生とは要素と要素のカットアップである、とのことでした。
今時珍しい、恐るべき傑作とでもいわなくてはならぬ作品。素材、タッチ、向かう所、正なのか負なのか、これ程怪(妖)しく、生々しく、息づき続けてる作品も珍しい。終盤パートナーが鬼籍にはいってよりは、思索的·総花的になり、狂おしさ·いとおしさ·ゆきどころ知らず、が減じたと感じる部分もあったが(とはいえ、全体の方向性が’60年代ロックへの前進的回帰なのだから、外していない。本年度ベストに置く人がいても、至極真っ当なことだと思う)。’60年代ならこのクラスの作品、普通と云うなかれ。いっときの時流に乗った高揚·突き破りはあるだろう。それを半世紀に近く、意志と理想と生理の力で突き進みやまなかったことが、稀に見る事なのだ。幼少時からの、いじめ·同じもの求められ、それに対する拒否·個別型破りの主張·実行が、あらゆる音楽的素養の研鑽の恵まれてもいた環境と共に語られる。ロックの世界に入って紆余曲折はあっても、性や社会を壊すような極端な異端を引っ提げなから、基本音楽シーンのど真ん中を突き進める、実力·実行力と共に運。音楽の世界を越えて、その時々で、バロウズ·ジャーマン·Tコンラッドらの薫陶を得て逆境をはね除けてく。全く、特に洋楽を知らない人間なので、映像と音楽を跨ぐCUT OFF(だっけ?)の手法·威力も分からないが、只、落ち着かず振り向かず、只「楽しむ」「変化し続ける」ハードで自然な姿勢はビンビン伝わってくる。
編中の、過去秘蔵?や茶目っ気再現やコレクション紹介や表現記録に向けてや私=公突き進みの、プライベートor半オフィシャルフィルム群も、最近観れなかった刺激的で愛おしいもので、埋め尽くされ隙を与えない。対象やカメラがヴィヴィド·強く動き続ける、細かすぎるジャンプカットやモンタージュ、白コマ大胆挟み、カメラと共に自在にくねりパフォーマンスやまず、コマ撮り、ステージも台所も同列、自分等だけでなく周りのシーンを染めて変えてしまう。
しかし、この作品の自己と世界を語る当人より、魅惑されてしまうのは、当人も語るように世紀を跨いでの、10余年の公私のパートナーである。背高く細く·しかしふくよかで、キツさなくも姿勢は音楽や映像も退いてしまう程ラジカルで(スーパー·)ナチュラル(田舎から出てきて、自己を曲げず、フウゾクと表現活動両立)。「愛しすぎて、相手とひとつに」新しい性と人間目指し、2人でひとりに向け整形を重ねる(顔面いじり、共に豊胸してく等)パンドロジェニー(だっけ?)·プロジェクトには唖然·というか·美形が勿体ないと思うも、それは彼女が科学·医学に通じてる以上に、「肉体が人間を閉じ込め縛り付けてる物」との認識とその解放·破壊表現と分かってくる、何という···。でもSEXには最期まで相手を壊す勢いで人間として貪欲だ。そのくせ、常に一緒にいる為と·音楽を超えた才能参画の為の、ツアー同行·参加の要請には最後まで拒み·入ってよりも始めは緊張凍りつきっ放しというのも、初々しい、いやいつもそんな感じ、強いあからさまなアピールや強制が、自己に向けても·他者に対しても·嫌なのだと思う。
それだけに彼女が篇中で急死してよりは、その遺志を継ぎ·或いは予言通り、ツアーから、アルバムや書く事·プロジェクトにシフトとなっても、気落ちが止まらなかった。安倍元バカ総理も、長嶋=松井というバカしか思いつかない国民栄誉賞発案·授与実行をやるくらいなら、この夫の方も亡くなった時点で国を越えて表彰していたらば、その歴史的汚名の一部はそそがれただろう、と今2人を多少なりとも知ったばかりの旧人類は勝手に思ったりする。(出鱈目に記憶で綴ったが、正しい固有名詞群は、インダストリアル·ミュージック、カット·アップ、ガイシン、サイキックTV、らから成されてくみたいだ。)
数年前、IFFで観た『神様はつらいよ』(『神々のたそがれ』)以来の、怪(快)作、生理貼付きインティミット·壮麗壮大凄絶映画、とヘンテコだが称したいクラスの傑作だった。
mingo
4.4
心を通わせるために身体的に好きな相手に似せ寄せていく。それは間違いなく「究極の愛の形」を捉えたドキュメント。ジェネPとレディジェイこの2人において性別なんて何の意味も無さないから体感的に震えて見入る。身体はただの器に過ぎなくて2人の魂はただただ美しい。他のマリーロジエ映画でも言えるが「カットアップする」という言葉が多用されているように音楽の表現手法だけでなく身体的な個性を受け入れられない社会に対する必要不可欠なコミュニケーションだったことも重要視したい。ミュージシャンというより史上最高の恋愛をした2人だけの物語…映像云々を超えた人生の大傑作。

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