中古DVDでこの完全版を見つけ、安かったので購入。
画面が3:4でガッカリしたが劇場版より1時間も長く、原作に忠実らしい。
怪物はそれほど異形ではなく、いわゆる"フランケンシュタイン"のように顔のツギハギや首のボルト留めはない。これも原作に忠実なのかな。

全体的に冗長で、途中の3人は死ぬ必要なかったのでは？
10年前に出たケネス・ブラナー版のヘレナ・ボナム=カーターのエピソードがトラウマ級に印象に残っているが、それがなくて残念。

72点
原作既読です。YouTubeにHALLMARK ENTERTAINMENT制作版があったので視聴。前編と後編の2部構成になった完全版で、ほぼ原作とおりの展開。

北極探索隊に救助された科学者フランケンシュタイン博士が船長ウォルトンに事の発端を語り始めるところから始まる復讐譚は B.カーロフのようなツギハギのモンスター感ばりばりのものでもなく、デニーロ版のような凄みの効いたものでもない。

おそらくM.シェリーがイメージしたものに近いのではないかと思われる人造人間っぽい風貌が印象に残るクリーチャーをルーク・ゴスが演じる。

映像的にK.ブラナー監督版のような華やかさはないが、クリーチャーが抱える孤独や凶暴さを鋭く描き出している点では遜色のない出来でしょう。

前編は英語字幕を呼び出せますが、後編は字幕なしなのが残念。
 
こちらで観られますよ👇
前編：https://www.youtube.com/watch?v=OaJftrcR8IM&t=1314s

後編：https://www.youtube.com/watch?v=Ko8jBzUXsTE

3時間の大作。

予想どおり
全体的に暗い仕上がりではあるものの
原作に忠実に沿って作られていたので
当たりの一本だとは思います。

夏休みの課題で
古典小説を読まなければいけなかったのに
まだ1ページも読んでいない！
という8月31日を迎えている学生には
「これ観とけば読んだ風に書けるよ」と
勧められそうなレベル。

それが正しい指導かは別として（笑）


フランケンシュタインというと
一般的には
半眼でぬぼーっとしていて
ほとんど喋れなくて
つぎはぎだらけでボルトが刺さっている
怪力が売りの怪物、
というイメージが強いですが。

今作は 1818年に出版された
”フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス” の
初期設定を守って
怪物を表現してくれたのがよかったです。

ちなみに
怪物自体に名前はありません。
フランケンシュタインは
怪物を創った人の名前です。


神の領域に人間が
足を踏み入れることのなにが悪いって
責任が取れないところにあるんだなあ。

神様ならきっと
自分が創りだしたものを後悔もしないだろうし
復讐されたりもしないだろうし
罪悪感に苛まれたりもしないんですよね。

神の怒りに触れるから、じゃなくて
神にだけ許された行為に
人間ごときは耐えられないから
だから人間は
神に近づいちゃいけないんですね。

• #フランケンシュタイン