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東京行進曲
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『東京行進曲』に投稿された感想・評価

【紅鯨団】

たまたまYoutubeで見つけたレトロ邦画。
1929年っちゅうことは、単純に100年近く前の作品ってことですよね。
世界に目をやれば、あの「世界恐慌」の頃らしい。
そうか・・・とりあえず僕は「リーマンショック」くらいしか知らんけど、世界恐慌もなかなか大変だったみたいね・・(;^_^A

まぁ、それはそれとして。
この作品はタイトルの感じでは、もっと明るくポップな感じの内容なのかな・・・なんて思っていたんですよ、なんなら「モボ&モガたちの青春映画」くらいに。
・・って蓋を開けてみれば「お互いが兄妹であることを知らぬまま恋に落ちてしまう男女の悲恋」みたいな・・・メロンメロンのメロドラマやん!
こんなのTVドラマで言ったら、1クールをみっちり使って中盤~終盤でようやく明かされる真実的な奴でしょ。
それをたった30分程度の「短編」で悲恋モードを描こうにもちょっと感情が付いていかないかな~なんて思ったら、やっぱり元々は101分の長尺版が存在していたらしいんですよね。
でも、戦争だなんだのゴタゴタで消失してしまって、現在残っているのがこの30分弱の短尺Ver.のみなんだそうです。

そう考えてみると、また違った印象で飛び込んでくるから不思議ですよね。
そもそも、あったお話の部分は頭の中で引き伸ばしたり肉付けしたりしながら、自分の頭の中で彼らをキャラクターや物語の背景を「補足」しながら観てみると、中々興味深い作品だな・・って感じました。

今の日本も「貧富」っていう言葉が無くなることはないんだけど、それでも生活保護などの制度もあって、とりあえず「最低限度の生活」を営むことは出来るようにはなっているのね(隙間からこぼれてしまうケースも中にはあるけど・・・)。
でも、この当時の日本って、まだそこまで「公助」がシステムとして出来上がっていたわけじゃないから、本当に「貧富の差」って、下手したら際限知らずの差がつくことすらも考えられるんですよね。
それこそ「爪に火を点すような生活」をしている人の横を「真っ白なスーツを着てカッコいい車で走り去るボンボン」みたいな光景が普通にあり得たんですね。

その構図を「高台のテニスコート」の1シーンで端的に表現していたのは感心しました。
この作品はサイレントなので文字通りセリフによる情報は一切なく、こういった「場面構成」や「視覚効果」をいかにうまく使うかってところがミソだと思うんですが、そういった意味では、こういうメタ的な見せ方って「(当時の)日本映画っぽくない構図」っていうかな・・・どっちかというと欧米っぽさを感じる表現だったような感じがしましたね。

高台にあるテニスコートのフェンスを飛び越えて下に落ちてしまったボール。
それをたまたま下にいた道代(主人公)が上のコートに投げ返そうと頑張るもなかなか届かない。
でも、上にいる若者たちは決して下に降りずに道代が投げ返すのをただひたすら待っている・・・。

まさに高台の上で優雅に遊んでいる富裕層って感じ。
で、健気にテニスボールを投げ返そうとする道代さん。
確かにカワユス。
で、その姿に案の定惚れてしまう藤本家の御曹司良樹さん。

でも、道代さんは両親が居なく叔父さん夫婦に育ててもらっていて、その家も生活が苦しくなってしまったので芸妓さんとして生きていく事を決意し、「高台の下」から姿を消して、名前も「折枝(おりえ)」と変えて東京の夜の街で働いていた。

ここからがドロッドロ😉
芸妓として築地で働くようになった折枝は瞬く間に人気No1となり「金持ちオヤジ」たちにもモテモテ。そしてそこには良樹の父親(どっかの会社の社長さん?)も足しげく通っていました。
あっという間に道代さんにメロメロになる親父。
ゴッついダイヤの指輪をプレゼントして自分の女にしようとするも、頑なに拒否する折枝さん。
彼女は指輪を親父に投げつけて返すと、誤って自分の指にしていた母の形見の指輪も一緒に投げつけてしまったんですね。
・・・それは、良樹の父がかつて愛した女に送った指輪でした。

全てを悟った親父。
そう、折枝(=道代)は、かつて自分が捨てた女性が産んだ、紛れもない自分の娘だったんですね。

奇しくも自分の息子と同じ女(折枝)を愛してしまう親父・・・っていうか、節操無さすぎ(^-^;
そして、良樹さんの親友佐久間さんも折枝さんに猛烈アタック。
Oh・・ねるとん状態・・・
折枝さんモテモテの確変状態。
そして、男たち「ちょっと落ち着け」っていう(笑)

でもね、折枝さんのお母さんの教えは的確。

『男というものは、惚れた次の瞬間からもう女に飽きている。そんな男には心を許してはいけないよ』
耳が痛いっす・・・

・・・ってここまで来ると「折枝さんが誰を選ぶのか?」っていう話になりそうじゃない?
まぁオヤジは早々に脱落するとしても、折枝さん自身は良樹さんに傾いていたんですよね。
でも、事実に気付いてしまったオヤジから告げられる衝撃の真実。
『どんなに息子の幸せを願ったとしても、認められない事もある・・・』
・・いやいやお父さん、元を正せば「あんたが蒔いた種やろがい!?」って話ではあるんですが、結果的に良樹さんも自ら身を引き、まるで漁夫の利的に佐久間さんに落ち着くという、まさに「大!どん!でん!返し!!byオヤジスペシャル!」みたいな展開。

その後の当時のお金持ちの結婚式風景なんかも映し出されるんだけど、まぁまぁみんな何とも複雑な顔で(スンっ)って感じの居たたまれない雰囲気・・・(^-^;
結局、佐久間さんに折枝さんを譲った良樹さんは単身ヨーロッパへ・・・。

当初想定していたような明るいお話ではなかったけど、サイレントでここまでのドラマを表現しちゃうのって、考えようによっては良く出来ていた作品だと思う。

まぁ仮にこの作品が101分の完全版で鑑賞できたとしても、印象が極端に変わることは恐らくないだろうな・・とは思うけど、でもサイレントで101分は流石にきついよね。
橋本忍の「複眼の映像」の中に黒澤明邸に向かう時の気分と黒澤明への複雑な感情をあらわす歌としてこれが引用されている。サイレント映画の主題歌だったと映画見た後に本を読んで思い出す。
30分ぐらいしか残っていないので評価しようにもできませんが溝口の古い作品といった感じでしょうか。話は、最近の韓流ドラマにもなりそうな悲恋物ですね。結果、夏川静江と入江たか子の美人を確認する感じにしかならなかったですね。
よしもと芸人×活弁というおもしろ企画で、弁士の片岡一郎氏の活弁でみた

(↓今日4/1の夕方18:30まで、買えばアーカイブでみられる)

https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/%e6%b4%bb%e5%bc%81%e3%81%a7go-vol-8-3-30-18-30

本物の愛は貧乏な人々の中にある、という夢想をしているブルジョワ階級の良樹、芸妓はキライだ、そこに美はないのだ!とか言うんですけど、その芸妓は彼が真実の愛を求める貧しい階級の出身である、とか
芸妓の折枝を自分の女房にしようと良樹の父が強引に迫るも、実は折枝は過去に自分が捨てた女の子供だったとか…
キレッキレだな
腹違いの兄妹だったことが発覚するとか、いわゆるメロドラマのひとつの型として、今もみるお決まりパターンが出来上がってて、100年前からあるんだな〜これと思った

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