青春の夢いまいづこの作品情報・感想・評価・動画配信

「青春の夢いまいづこ」に投稿された感想・評価

犬

犬の感想・評価

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友情物語だからこそ言葉ではなく鉄拳で語らせる小津らしからぬ展開。それも一発だけでなく何十発も執拗に殴らせるところが凄い。また、ラストで会社の屋上から手を振る三人が『秋日和』の構図に繋がる。
Laika

Laikaの感想・評価

3.5
小津は1932年に映画を4本作っていた。
大学生から社会人になるまでの4人の仲間とマドンナ的喫茶店の女の子の話し。
戦前の日本にビールサーバーとかあったんだー。
ベーカリーの娘は田中絹代だった。島津役は笠智衆。こちらもわからなかった。ベーカリーだけど、田中絹代は食堂の出前の箱を持って大学に行ってた。かわいい。
小津の青春ものの定番スタイル。タイトル通りあまりひねりはないかな。
前半の大学の授業シーンにユーモアがいっぱい含まれている。
小津の白黒サイレンスには、ヨーロッパの映画のテイストが含まれていると思う。小洒落ていてユーモアがあり、人々を引きつける。
おしげちゃん可愛かったな
アノ

アノの感想・評価

3.3
小津にしては然程と思うが、江川宇礼雄か何十発と斎藤達雄を殴打するシーンの異様な気配はやはり図抜けている。
江川宇礼雄が叔父に想い人の存在を語るとカメラがグングン引いていって田中絹代をフレームインさせるシーンがカッコいい。
olf

olfの感想・評価

3.7
いや〜苦しい現実だ〜〜ずっと何も知らない子どものままでいたいね〜〜〜
zhenli13

zhenli13の感想・評価

4.3
これは……面白いッ!!
江川宇礼雄に打擲される無抵抗な斉藤達雄。「友情の鉄拳」の言葉のもとにうなだれ、暴力を止めもしない大山健二と笠智衆。木立ちが風にざわめくショットのカットバックが意味するもの。
会社の屋上から斉藤達雄と田中絹代の乗る汽車を見送る3人の構図。これはまさしく『秋日和』における岡田茉莉子と司葉子の構図だ。爽やかに手を振る3人の笑顔で締めくくられることが意味するもの。
生まれながら富から守られてきたことに気づいていない江川宇礼雄。友人を打擲し祝福することで「友情」を取り戻したと思っている。しかしそれは謂わばオルタナ友情、オルタナ主従である。不景気下で彼の被雇用者となった3人の友人たちも、気づいているのかどうかわからない。自分たちが権力の庇護にあるオルタナ友情を演じ続けなければいけないことを。
この作品を知ったことで『秋日和』ラストの構図や佐分利信・中村伸郎・北竜二の悪友トリオの存在が俄然面白くなってきた。それは何を意味するのか。ただの漂白された形式美なのか、それとも。

冒頭のへなちょこ応援団と学級崩壊然とした彼らの振る舞い(教室で喫煙するイケメン笠智衆)が嘘のような、複雑な味を残す傑作。『東京の宿』と同じく打ち上げ花火ショットが心情を語る。
浮浪者

浮浪者の感想・評価

3.5
口を慎まれたサイレント環境においても残響のように聞こえてくれる音と身振りがある。ウレシュウのボンクラ的人生にまとわりつくケダモノの様な学生が社会的人間にむかって成長/堕落していく哀しみの音が響いている。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

4.5
笠智衆がマッチ投げた!
投げるアクション繋ぎが3回ある。授業前の教室で笠智衆が坂本武に投げるマッチ、引っ越し作業のときに江川宇礼雄が田中絹代に投げる雑巾、殴打シーンの直後に会社の屋上でキャッチボールをする笠智衆と大山健二の間を往復するボール。
社長である江川宇礼雄が田中絹代との結婚を伝えるシーンで、社長と社員という上下関係から本音が言えない斎藤達雄の顔面にシーリングファンの影が落ちて、ちらちらと明滅するショットすごい!
花火のショットあり。
床ずれ

床ずれの感想・評価

4.5
ちょっと他人事とは思えず、かなりグッと来てしまった。
サイレント期の小津安二郎めちゃくちゃ面白い。
ひる

ひるの感想・評価

4.0
友情の縺れが明るみになる瞬間のビンタは誰が見てもパン!と音が鳴っていたと思う
ちろる

ちろるの感想・評価

3.7
1932年代のアオハル。
サイレントなのですが、大学生たちの賑やかな雰囲気が瑞々しく伝わってくるから不思議。
この頃の早稲田大学、大隈講堂をしっかりと臨める。
男の友情は女と違って、割と早い時期から立場で関係性が変わってしまう危険性がある。
同じステージで楽しくわちゃわちゃばかやってたり、近くのカフェーのマドンナにちょっかい出し合ったりしてもうどうでもないことごとっても楽しかったのに、立場が変わるとその関係性は一気に崩れてしまう。
前半はただただ楽しそうなのに、後半はなんか居心地悪い。
誰が悪いとかではないし、だれも悪人はいないのに、、全員がなんとなく不幸な雰囲気が漂う。
この作品の数年前の「大学は出たけれど」や同年の「生まれてはみたけれど」と同様にこの当時の日本人たちの生き辛さが垣間見える作品だった。
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