母を恋はずやの作品情報・感想・評価

「母を恋はずや」に投稿された感想・評価

最初と最後のフィルムが欠落しているバージョンしか残っていないのが残念。
とくに面白くはなかった、ただ「ああ、今オレは小津映画を観ているんだなあ」という気分になる。
小津安二郎監督のサイレント映画の感動作。
最初と最後の巻(フィルム)が存在していないらしくて、非常に惜しい。

物語は、父親が亡くなる兄弟と残された母。
兄の方は、父の前妻の子供なので母親とは血の繋がりが無いのだが、しばらくは内緒でいられた。
しかし、兄がある手続きで戸籍を見たことから、実の母親でないことが分かり、母と兄と弟のドラマが進んでいく………。


子供時代の兄弟が「父ちゃん、どうしたんだろう。七里ヶ浜に行けなくなっちゃうんじゃないかなぁ」といったセリフを発するので、物語の舞台が鎌倉だと分かる。
(30年ほど前は鎌倉に住んでいたので、「七里ヶ浜」という文字に懐かしさを感じる。あの坂の上には、『TonTon(トントン)』・『おさかな亭』・『珊瑚礁』などのレストランがあったが、今はどうなっているのだろうか……?)

最初のうち、この映画の「サイレント映画の字幕を読むのが大変」だった。
「文字の形が読みづらい」、「古風な表記(『…云ったんだらう』、『…でせうか』、『…さうね』等)が読みづらい」、「一画面に文字が多い時がある」のだ。
ただ、そのうちに慣れる(笑)

「端艇の選手」なる言葉も初めて聞いたかもしれない。通常聞くのは「漕艇」の気がする。

この映画、やたらとポスターが目に付く。「ジョーン・クロフォード RAIN」、「教会の天空に十字架の光(…エヴァで使徒が倒された時の雰囲気)」など。

弟は、早稲田大学に通っているのか。大隈講堂の時計台が映る。これまた懐かしい。

母親役の吉川満子が素晴らしい存在感を見せてくれる。
また、相変わらず、飯田蝶子がいい味出している。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.3
「親を泣かせるもんじゃない」っていうのはちょっと考え方が古臭い気もする。でもこのどうしようもない憤りは何となくだけどすごく分かる
小津サイレントの中でもすごい部類なんじゃないかな〜
eshu

eshuの感想・評価

3.9
高校生の時、近所に痴漢が出たことがあって。知らずに友達と遅くまで遊んでいた私は、家の前で帰りを待っていた母にびっくり。子供じゃないんだから…って笑った私に「人に迷惑かける生き方だけはするなっていつも言ってるでしょ。親に心配かけるのも迷惑の一つだよ!遅くなるなら連絡しなさい」って叱られて。当たり前のことかもしれないけど、心配も迷惑の内ということを知りました…。でも、この当たり前のことに気がついてない大人って意外と多いんです。

小津先生からのメッセージ。子供が親にしちゃいけないこととは?簡単なことだけど、今一度考えてほしいなって思います。