
2011年3月11日。 地震と津波による大災害は、原子力発電所の爆発をも引き起こし、日本人の心に大きな爪痕を残した。あれから5年。放射性物質の漏れは依然として終息の兆しを見せておらず、私たちの生活は、あの時の不安を拭えないまま続いている。本作『SHARING』(共有の意)は、そうした震災後の日本人の心の問題に、映画的な想像力を駆使して、真正面から向き合おうとしたフィクションである。 なお、この映画には、登場人物の一部、展開も大きく異なる2つのヴァージョン(99分版と111分版)が存在している。どちらが一方がディレクターズカットではなく、劇中で語られる分身(ドッペルゲンガー)のように、この2つのヴァージョンがお互いを照らし、未来に対する希望と怖れを炙り出していく。 社会心理学者の瑛子(山田キヌヲ)は、東日本大震災の予知夢を見た人を調査している。誰にも打ち明けていなかったが、彼女は震災で死んだ恋人の夢をずっと見続けていた。一方、同じ大学の演劇学科に通う薫(樋井明日香)は、卒業公演の稽古に追われている。ある時、311をテーマにしたその公演を巡って、仲間たちと決定的に衝突してしまう。薫もまた、この芝居を初めてから同じ夢にうなされていたのだが…。
突如姿を消し、朝子が心のどこかで思い続ける運命の人・麦を、掴みどころのない不思議な佇まいで具現化し、一途に朝子を想う・亮平を、やさしさと包容力で体現したのは東出昌大。初の一人二役で新境地を…
>>続きを読む記憶か現実か? 生と死のはざまをさまよう怪奇な物語 同棲中のアパートから逃げるように実家に帰ったショウは、繰り返し夢に現れていた中学時代の幼なじみ、ミーコと再会する。だが、どこかおかしい……
>>続きを読む東京で女優になるという夢破れて故郷・大阪のコリアンタウンに帰って来た29歳の愛はそれでも夢をあきらめきれず、実家に住み、バイトをしながら演技のワークショップに通っていた。そんなある日愛はク…
>>続きを読む©SHINOZAKI Makoto/COMTEG