1953年の映画で、デジタルリマスター版ではないので、映像がボヤっとしています。
アーサー王物語って、恋愛物だったの？と思うくらい、ドロドロの恋愛劇でした。

5世紀末、ブリテンからローマ軍が撤退した後、今度は北欧サクソン人が度々ブリテンを襲来していたが、それを撃退するにはまずブリテン統一をせねばならない。
アーサー王は長男だが、側室から生まれた子供だったので最初は男爵の身分で、正室から生まれた妹夫婦からは「下賤の身のくせに」と蔑まれていた。
しかし、アーサーが聖剣エクスカリバーを引き抜いたことで国を二分する闘いになり、アーサーが妹夫婦に勝ってブリテンの王となる。

アーサー王伝説は基はウェールズに伝わっていた伝承だったが、それが西ヨーロッパ全体に伝わる。
大陸に伝播した後のアーサー王物語では、トリスタンとイゾルテ、ランスロットとグィネヴィアの浮気話など、本来関係なかったエピソードが追加導入されたとのこと。
本作ではパーシヴァルの妹イレインも加わり、これって何角関係よ!?というドロドロ恋愛史劇になっている。
アーサー王の善きブレーンであるマーリンは、円卓の騎士の輪が壊れることを恐れ、この泥沼恋愛模様にやきもきするが、アーサーの妹の夫モドレッドは、二人の不義を使って政権転覆を画策する。

なにぶん1950年代の映画なので、直接姦通するシーンは無い。あくまでプラトニックな浮気。
ぶっちゃけアーサー王よりも、ランスロットが主人公になっている。

映画の中では、アーサー王は勇気と強さを持ち合わせた賢明な王で、全体もよく見渡せる優等生タイプであるが、ランスロットは政治力にはちと弱く、腕力重視型のイケメンである。
アーサーの許嫁であったグィネヴィアは、粗野なランスロットの魅力にイチコロになってしまった…という設定だ。
このアーサーの宿敵である妹夫婦は、ランスロットとグィネヴィアの目線の交わし方などで、すぐ二人は良い仲だと勘付く。
これって結局、この妹夫婦は至って夫婦仲が良いから他人のことにも敏感に察知できたのかなｗ。

べリックちゃんが優秀な馬で、最後に大活躍だったけれど、正直、イギリス古代史の戦記物を観るつもりだったが方向がまるで違い、肩透かしした気分なので、低めの点数です。

「アーサー王伝説」が分かりやすく描かれていました⚔

全体的にテンポ良く淡々と描かれており、
円卓の騎士や聖杯、
アーサー王とランスロットの友情、
モーガンとモルドレッド親子の企み、
グィネヴィア王妃とランスロットの禁断の愛など盛り沢山でした！
何より、戦場や殺陣のシーンは見応えがありました！
そして、本作の主人公は騎士ランスロットでした✨

「アーサー王伝説」入門編に相応しい作品です！

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• #歴史
• #友情
• #愛

かの有名なアーサー王伝説の
最初から終わりまでの物語を
ランスロット中心に描いた作品。

聖剣エクスカリバーを抜いたものが
王の地位を継ぐとマーリンは言う。

アーサー・ペンドラゴンの
異母妹モーガンの夫のモードレッドは
気質の粗い性格で、
勢いに乗って抜こうとするが抜けない。

そんな聖剣をアーサーは、
あっさりと抜いてしまい、王になる。

その後、親友となる
ランスロットとの出会いにより、
益々勢力を増していく。

しかしランスロットが恋した相手は
アーサー王の妻であった…

アーサー王伝説入門編
と言ってもいい内容。

モーガン、モードレッドとの確執、
ランスロットとの友情、因縁を
解りやすく表現している。

ただ見所としては戦場。

当時CGが無い中、
とても迫力のある騎馬戦や
多数のエキストラを使ったシーンは
お見事としか言い表せない。