懐かしさじゃなくて。

『パープル・レイン』(1984)
『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』(1985)
『パレード』(1986)
『サイン・オブ・ザ・タイムズ』(1987)
『ラヴセクシー』(1988)
『バットマン』(1989)

80年代中盤〜後半にかけてのプリンスはちょっと神がかってた。毎年とんでもないクオリティのアルバムを出して音楽の可能性を一人押し広げ続けてた。多感な時期に彼の音楽に出会って以来常に傍らにあって現在進行形の音楽であり続けてる。

そんな絶頂期のプリンスが、何の力が働いたのか、2025年にIMAXで目の前によみがえる！

ツェッペリンのビカミングの時以上に、全盛期の殿下のパフォーマンスに、その音楽の豊かさに、バンドの途轍もない力量に、シーラEの圧巻のドラミングに、そして最高のエンタメとして見事にパッケージングしたカメラワークと編集に、ニッコニコしながら観てた(時折インサートされる寸劇にニヤニヤしつつ)。

歌はもちろん、何の楽器を弾かせても叩かせても出音からもうプリンスの音なのだ。ギターソロで多用する高速のスライド、左手のビブラートで永遠に続くかと思わせるロングトーン、アタック音にグインとハンマリングが混ざるアコギのストローク、ピアノ、オルガン、ドラム…(この映画では弾いてないけどベースプレイも唯一無二)

あっという間に終わってしまった。あと2、3時間は聴けた。『プレイ・イン・ザ・サンシャイン』の途中でインサートされた『リトル・レッド・コルベット』とチャーリー・パーカーの『ナウズ・ザ・タイム』のカバー(コレもスンゲー演奏だった)以外『サイン〜』からのみの選曲だったけれど、このバンドによる他のアルバムの曲も聴きたかったなぁ……それは贅沢か。

今更ながら彼はもうこの地球上にはいないのだ。
それでも、2025年にIMAXで彼の全盛期を体感できる幸せ。
本当にありがとうございます🙏

• #PEP劇場鑑賞2025
• #紫の殿下

これはどう考えてもかっこよすぎる。他の劇映画でも映像の才能の片鱗をみせていたけど完全に音楽メインになったことでもうかっこよさしかない。最高でしかない。繁華街の路地裏みたいなセットかっこよすぎる路地裏セックスダンスも良い。腰のところ切り抜いた変態つなぎをはじめこった衣装も最高。シーラEもワイルドでめちゃかっこいい。リックオウエンスの片足なしタイツみたいなのすごい似合ってるし。ちょくちょく挿入されるメロドラマも良いしかっこよすぎる演出みんな踊りまくってて楽しすぎる。プリンスのラブアンドセックスの心意気。音楽的な真骨頂はバンドサウンドではない気がするけど音楽とパフォーマンスの両方が最高なプリンスの圧倒的最高さをめちゃくちゃ味わえて最高。昔の人はみんなスマホのあかりをつけてくれのやつをライターでやってたってのがなにげに面白い。

シーラ・Eとシーナ・イーストンって当時まぎらわしかった。その2人も出てて、音楽ライブとしては満足。

ただし公式サイトよく見たら、リマスタとは書いてない。IMAXサイズに引き伸ばしただけ？　ライブ収録だから、音も良くなっていないと思う。だからエンドロールの曲だけ高音質。
これを3000円で1回だけ見るか、2021年に出てるブルーレイ買うか、考えた方がいい。大ファンなら両方で文句ないけど…。