『残酷で異常』
原題 Cruel & Unusual.
製作年 2014年。上映時間 91分。
妻殺害の現場が永遠に再現され続ける奇妙な建物に閉じ込められた男の運命を描いたカナダ産SFサスペンス。
主演はデビッド・リッチモンド＝ペック。

自宅のバスルームで妻に心臓マッサージを施す中年男性エドガー。
しかし妻が息を吹き返すことはなく、その傍らでエドガーも意識を失う。
次の瞬間、エドガーはなぜか車の運転席におり、助手席には死んだはずの妻がいた。
戸惑いながらも妻と自宅に戻り食事を摂るエドガーだったが、自室のドアを開けると見知らぬ建物に迷い込んでしまう。
そこでは殺人を犯した人々のグループセッションが行われており、エドガーはテレビに映った老女から、身に覚えのない妻殺しの罪を追求される。

今作品のタイトルにある『残酷』と『異常』という2つの意味が込められているように思う。
1つ目は、明らかに各個人が直面している恐ろしい犯罪を毎日追体験しなければならない罰の種類を意味で、もうひとつは、実際の犯罪そのもの。
子供を溺死させる、
親を虐待する、
子供の前で自殺するなど、
残酷で異常なこと。
犯罪に見合った罰を与えようと云うことかな。
マーリン・ダーヴィセヴィッチは、『Cruel & Unusual.』というタイトルに正直なんは評価できる。(余談ながら冷酷かつ非道な罰はアメリカ合衆国やったかの憲法第8修正禁止が規定されてたかな)。
今作品は主人公の人生最悪の日を何度も繰り返す心理スリラーで、不快感を与えるよう設計されてました。
デビッド・リッチモンド＝ペックは、メイロン（ベルナデット・サキバル）と結婚した地味な教師、エドガー役で出演している。エドガーはウィンドブレーカーを、マークはカジュアルなカーキを身に着けているが、このベージュの壁の下には怒りの心が隠されている。
今作品はビル・マーレイ主演の『恋はデジャ・ブ』のカフカ版悪夢って所かな、このよくできた、やや退屈ではあるが実存的なおとぎ話の外観と雰囲気が感じられました。
今作品で使われているほとんどの仕掛けは、テレビシリーズの『LOST』から、『ジェイコブス・ラダー』(1990年)まで、以前にも見たことがあるけど、これは今でも有効で、ダーヴィセヴィッチはその使い方を心得ている。
唯一気になった点は、この堅実だが困難な運動に、内なる目的意識、さらには美意識を与える、より深い美意識。
プロダクション・デザインはその機能を果たしているが、ほとんどインスピレーションがなく、冷戦時代のソ連のような雰囲気を醸し出しており、常人離れしたムードを演出しているがメチャ面白とは云いがたいかな。

サマータイムブルースさんに教えて頂いたタイムループサスペンス。

知らない作品でしたけどなかなか面白かったです✨ありがとうございます😊


世にも奇妙な物語風のタイムループサスペンス。
犯していない妻殺害の罪を追求され、永遠に妻殺害の現場が再現される建物に閉じ込められ導いた最善の道とは、、、？


って感じのお話。


90分とコンパクトに纏まってて最初につなげたのはなるほど！って思った😳


タイムループはいいですね✨

邦題が清々しいほど直訳な映画。

ジャケットもなんか適当な感じで、アマプラの見放題じゃなかったら多分一生観なかっただろう。案外良かったです。ありがとうアマプラ。

ざっくり言うと、束縛大好きメンヘラ中年男が、自分の妻を殺した（誤って）日を永遠に繰り返してしまうタイムループもの。事故で誤って妻を殺してしまったと思ってた主人公だが、何回もその日を繰り返すうちに「俺の過度な束縛が彼女を殺したんじゃないか…？」と考え始める。重すぎる愛が彼女を救うことはできるのか。ラストを観ればこの邦題もちょっとは納得できる…笑。

ジャケットの感じからして密室から抜け出すサスペンスものかと思ったんですけど、その要素は殆どないので要注意。

タイムループものといっても、「バタフライエフェクト」とか「ハッピーバースデイ」みたいに、伏線一気に回収して爽快！って感じじゃない。なんかもっと精神的な、スピリチュアルな部分に重きを置いた内容。低予算感は拭えないものの、脚本も見せ方も音楽も良かった。