35年間無限のシュチュエーションループに閉じ込められるスリラー。。


91%が高評価って本当なのかな🤔

永遠に続く非常階段に閉じ込められた中年刑事と2人の兄弟。
一本道に閉じ込められた4人家族のお話。

大した衝撃展開もなくただ続いて年をとっていくだけ笑
いきなり老人になってるし笑

考察も読んでみたけど、いつもはおぉ！だけど、うーーーん。。しか感想出てこなかったです😂😂

ジャケの女性もやっぱり出てこなかった😂😂

にゃすさん、なんかごめんなさい😂😂

• #はるか同時鑑賞（にゃすさんと）
• #はるか同時鑑賞

『パラドックス』
原題 El Incidente
製作年 2014年。上映時間 101分。
無限に繰り返される空間に閉じ込められた人々を待ち受ける予測不能な運命を描き、世界各地の映画祭で注目を集めたメキシコ製スリラー。
出演は『アモーレス・ペロス』のウンベルト・ブスト、『父の秘密』のエルナン・メンドーサ。

刑事に追われる犯罪者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。
刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着いてしまう。
そんな不可解な状況の中、兄が刑事に足を撃たれ、瀕死の状態に陥る。
一方、車で荒涼とした大地を横断していた家族4人は、一本道なのに何度も同じ場所を走っていることに気づく。
やがて、娘が持病である喘息の発作を起こし……。

テレビシリーズ『トワイライト・ゾーン』の脚本を手掛け、自らも出演なんかしてたTVプロデューサーのロッド・サーリングは
　－神は天と地を創造した、しかし、己だけの地獄を創造するのは各個人次第－
なんて言葉を映画本に書いてた。
しかし、脚本家兼監督のアイザック・エズバンの描く今作品で明らかな展開は、必ずしもそうではないこともあんのちゃうかと。
最後には、今作品の出来事の世界観と神話を結びつける小さなイースターエッグがある。
今作品は、人生最後の数分間を過ごす老女の印象的な映像から始まる。
彼女はウエディングドレスを着たまま、エスカレーターに乗って未来の未知の場所に向かう。
続いて、果てしなく続く海、線路、道路、階段、廊下が映し出される。
これらのショットは、エズバン監督が自ら創造した宇宙への旅の道しるべとなるもので、それはなんと善き旅なのだろう。
あくまでも監督のキャリアとしては。
余談ですが、作中に小説"Time out of Joint"がこの映画に登場する。
それは、多くの理由があるそうで、エズバン監督は、小生も好きだが彼もドラマシリーズ『Lost』の大ファンやそうで、その『Lost』のエピソードの多くは、特定の本をスクリーンに映したり、エピソードにその本にちなんで名付けたりして、その本への言及やオマージュを盛り込んでいたのが気に入っていたため、映画に特別な存在感のある本を入れたいと考えたそうだ 。
しかし、この本を選んだのには、さらに深い理由があり、エズバン監督はフィリップ・K・ディックの大ファンでもあり(小生も好きだ)、映画自体が彼の別の現実に関するアイデアの一部に言及していると考えてもええんじゃないかな。
ディックは、多くの物語の中で、あるキャラクが実際には別の現実に住んでいるのに、ある現実に住んでいると信じている状況について語っており、"Time out of Joint"には、彼のどの作品よりもその主張が表れてる。
今作品の最後にも (最後の暴露が起こるとき) 同様の主張が出てくるため、エズバン監督は、長い間望んでいた『本のカメオ出演(演出)』にこの本が最適だと判断したんやろな。
扠、お話はってぇと、

※多少のネタバレ抵触しておりますので、お読みの際はお気をつけ下さいな。

家族のドライブ旅行と、刑事がアパートの階段で2人組の窃盗犯を追いかけるという、断片的で非直線的な物語である。
どちらのシーンでも、我々は複数の事件を目撃する。
刑事は階段で犯人の1人を射殺するが、自分の仕業ではないと主張。
一方、一家の父親は道に迷い、娘がひどい喘息発作に見舞われるが、その責任は父親が負う。
どちらのグループも、それぞれの事件が起きた直後に爆発音を聞き、自分たちが時空を超えて凍りつき、世界から孤立していることに気づく。
そしてその間に何をするかが、彼らの人生の行く末を決める大きな意味を持つことになる。
道行く家族が同じランドマークを何度も何度も通り過ぎる一方で、警官と2人の犯罪者は、自分たちが閉じ込められているビルのフロアが無限に繰り返されるループを発見する。
この2つの物語にはもっと多くのことがあり、そう、つながっている。
今作品の理解しにくい出来事は階段で死ぬ間際の兄弟の会話をよく聞き耳立てるとヒントが結構あった。
より幸せな大人になることを求めて子供時代を駆け抜けた後悔は、この映画のテーマにとって極めて重要なんやろな。
35年後の未来へ--第2幕があって、階段上のこの第2幕には、この映画で最も独創的で魅力的な映像が収められている。
自動的に食料が満タンになる自動販売機、壁に描かれた事件発生からの日数を記した魅力的な絵の壁画--奇妙な宗教儀式、空のペットボトルのコレクション（これは秘密）、登場人物たちが、わずかなものを使って何年もかけて新しい階段の家に適応していく様子は独創的やった。
例えば、無限のペットボトルの水をシャワー代わりに使ったり、爪切りを鏡に使ったり等々。
登場人物たちの関係は、彼らの生活が協力に依存しているのと同様に、深まっていった。
エズバンとセット・デザイナーのアデル・アチャールは、この魅力的で独創的な部分を際立たせるために多くの想像力を駆使したんやろな。
また、第2幕の旅する家族は、もう少し発展させることができたかもしれないが、それでも公平に見れば、現実的で物語に忠実かな。
父と息子は生きているが、かなりよそよそしい。 母親は緊張病ですぐに亡くなり、少女はとっくに亡くなっている。
彼らは周囲の環境にほとんど適応していない。 どちらの物語でもすぐに啓示が起こり、警告もある。 どちらの物語でも、老人が死に近づいて初めて、何が起きているのか、自分たちが本当は何者なのかに気づき、避けられない出来事の流れを断ち切ろうとしなければならない。
今作品は我々に、我々は本当に自分の行動をコントロールできるのか、それとも我々の行動はあらかじめ決められているのか、もしそうだとしたら、それは誰によって、なぜなのか、と問いかけているよう。
映画を批評する際にも、普段の生活と同じように、私たちは主観的な衝動に基づいて選択を行い、その選択によって絶対的な真実を掴んだかのように生きているように思える。
ミステリーのファンは、未知のものを解明することを楽しむが、そのプロセスが徒労に終わるような場合、しばしば挫折を味わうことになる（ここで感じるように）。
今作品のすべての謎を解こうとしたり、その奇妙な論理を理解しようとしたりするよりも、エズバン監督が創り出したこのユニークな世界での体験を楽しんだほうが得策かな。
SFの世界やと、作家は奇妙なアイデアが好きだからといって恥ずかしがる必要はないし、むしろ、それが推奨されているようなもの。
付け加えるなら、観てる側がそのようなアイデアを愛することも罪ではない。
欠点があるとすりゃ、エズバン監督のキャッチフレーズと映画の因果関係を理解することかもしれない。
"The only way out is to keep going."
(唯一の解決策は、続けること)
ここでは多くのことが起こっている。
両方の世界に同じくらいの時間を費やすことで、今作品はより理解しやすくなったに違いない。
また、今作品の登場人物に感情移入したり同情したりすることも難しく、結末を気にすることに空白が残る。
今作品のロジスティックスと我々の感情的な離隔にかかわらず、観てる側は登場人物たちとともに、閉所恐怖症的な悪夢のようなループに閉じ込められたまま。
今作品は疑問を残す。
たいていの悪夢はそうやけど、これほど魅力的な悪夢はそうない。
細心の注意を払えさえすりゃ（そんな人はほとんどいないやろうけど）、今作品は、死と加齢による劣化が、無邪気さや若かりし頃の夢の喪失と密接に関係していることを教えてくれる。
これは、人生を精一杯生きることによって活動的であり続けなければ、自滅につながるだけだということを思い出させてくれる。
もちろん、メタファーが見逃されることもあるが、それは映画監督ではなく、見る側の責任である。
今作品は、意外にも魅力的なもののひとつであり、驚くべき実存的な旅でした。

ひょんなことから登っても登っても終わらない無限非常階段に閉じ込められた刑事と容疑者二人と、ひょんなことから進んでも進んでも終わらない無限一本道に閉じ込められた家族が、出られないまま35年の時を過ごしてしまう！なんちゅう設定や〜！そしてここから始まるさらなる超展開…！一体何がどうなるの〜！？な話

映画批評サイト「ロッテントマト」で91%の高評価だったというイサーク・エスバンの長編タイムループスリラー。「非常階段」と「長い道」、全く違う状況で閉じ込められてしまった人々を描くのでループ系のオムニバス短編なのかな〜〜と思いきや、中盤以降は全く、本当に全く予想しない形でこの二つの舞台がつながる！その理由と無限ループ世界の真相、難解なんだけど誰が予想できるんだ！って感じで終わってみればかなりスゴイもんを見たという満足感に満たされます。本当にすごい。めちゃめちゃ突拍子も無い展開ではあるんだけど、何かただならぬ雰囲気に飲まれてずっと口開けながら見てしまった

無限ループに巻き込まれて35年という恐ろしい年月が経ってしまうんだけど、空間内にあったモノは1日ごとにどんどん増えていくので食べ物には困らないっていう設定が斬新でよい。でも時の流れによって熟年者の方が見るも無残なほど完全に気が狂ってしまってる画は、ちょっと誰も得しないほどに最悪でいかに無限ループ35年がやばいかを物語っていてものすごいインパクトでした。ちなみに、日本版のジャケットに出てる女の人は出てきません（なんで？）

「若者と熟年者がセットで巻き込まれる」「誰か一人が死ぬことで無限ループが始まる」「若者は懸命にこの中で生きようとするが熟年者は無気力になる」というぼんやりした共通点がありつつ、それがこんな形でつながるとか、そんなことあるかよ…ってなるのは必至です。ここまで書いても誰も予想できないと思いますが、これ以上の真相を確かめてもらいたいので、是非見ていただければ…。ちなみにイサーク・エスバン監督の「ダーク・レイン」もさらにめちゃくちゃなのであわせてオススメです