イスラエル産セカイ系ファンタジーって呼んでもいいかな？
いいともー。

超能力少女をめぐる恋と友情と陰謀（？）が学園を舞台に繰り広げられる。
登場人物も濃いやつらばかり。ギャング気取りでクールなセリフを連発するガキども、マフィアのボスみたいな校長。
いったい何なんだこの学校は笑。
ところどころにハッとさせるようなカメラワークや思いがけない良シーンがあったりしつつ、
クライマックスにいたる展開なんかは結構いい加減で「おいおい！？」ってなるけどラストのキスシーンの甘酸っぱさのおかげで爽やかな印象が残りました。

予知能力のあるサイキック少女と不良少年がボーイミーツガールで終末ランデヴーなSF。恋の始まりが世界の終わりっていうロマンチックさに胸キュンが止まらないんだけど演出その他がけっこう独特で面食らう。本国イスラエルでは大ヒットしたらしいけどこれってかなり変な映画じゃないかしら。
世紀末社会の退廃的であって幻想的なような現実的なような。言葉でうまく説明できないけどたぶん全人類が好きなやつ。とりあえず不健康そうな美少年、美少女がわんさか出てくるので傑作であります。

えっ…なにこの映画。
イスラエル映画？
SFラブストーリー？
でもなんか、ていうか全部ヘンじゃない？
でもでも、好き！なんか好きですこの世界。

クリミアからの転校生クララは、未来を予見できるらしい。だからクラス全員がテストで満点をとった。
冒頭のシーンからして謎。
ガキどもがヤバめ。
大人たちもそれに輪をかけてヤバめ。
出てくる子たちがみんなキレイな顔をしていて、男の子だか女の子だかわからない。
ファッションも中坊にしちゃかっこいい。
そんな美男子美少女どもが恋してるんだもの、見ててドキドキしちゃうよわたしみたいなバーさんでもさあ！

クララは可愛いが、ママがまた美人。
美人がいっぱい出てきて楽しかった。
音楽も不思議で良かった。

そもそもわたしはなんでこの映画を、わざわざTSUTAYAで取り寄せ注文してまで見たいと思ったのだろう？
まるで思い出せない。
まったく思い出せない。
もしかしたら宇宙からの啓示だったのかも…とか真顔で思ってしまうほどヘンな世界の映画だった。
出会えて良かったです。