Filmarksの皆さんの評価2.5が妥当だと思います。
私はトルコと少し繋がりがあるため興味深く観賞できましたが、トルコやガリポリの戦いに関心が薄い方には面白くないはず。
海戦アクションものを期待させる邦題、良くないですね。
CGの出来は今ひとつ。
日本人なら誰でも首をかしげそうな場面があります。砲弾を一人で運ぶ兵士をみんなで「がんばれ、がんばれ！」と手に汗握って見守ってんの。
「おいおい、アンタらが手伝えばいいだろう」ですよ。もしかしたら日本の「死んでもラッパを放しませんでした」みたいに、トルコでは有名なエピソードなのでしょうか。

１９１５年、かつて繁栄を誇ったオスマントルコは滅亡へ瀕していた。そこへ再び押し寄せる連合軍。
敵戦艦が何十も湾に潜入した絶望のなかで、血にまみれた平野で、悲惨な塹壕で、貧弱な武装を手にアッラーへ祈りながら命を賭す兵士たち。
血を吐きながら砲弾を運ぶシーン、根性論というより不屈の精神が現れていると思えばこそ感動するのかもしれないです。どこか昔の日本と重なるところも。

登場人物がほぼヒゲなマリオなので見分けつかないけれど、ざっと見る歴史戦争映画としては問題なし。ＣＧも綺麗だし、国教イスラームの祈りを捧げ、神と家族の為にたたかう大義が当たり前だったんだなぁと思えばリア充してる。
日本の左翼らへんの人が見ると泡吹いて失神しそうな愛国映画なのです。
濃ゆい顔が並ぶ中、中佐の蒼い瞳が綺麗で、兵士たちのとんがった帽子がキュート。
歩兵戦で敵味方軍がぶつかりあった俯瞰が、トルコ国旗の赤い月になった場面が悲しくも美しかった。

難点をいうと、暗転が多すぎるのと邦題タイトル。
シーバトル言いながら、ほぼ陸戦じゃねーか！！！

275キロとはいえ、砲弾サイズなら転がすなりテコの原理なり、やりようはあるだろうに…一人に運ばせるってなくね？？手伝えよ！！
って思った所で投了した。

演技も演出もチープ。有名な決戦ってほどでもないのであまり話もわからない。