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続・光る眼/宇宙空間の恐怖
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『続・光る眼/宇宙空間の恐怖』に投稿された感想・評価

3.9
サルに聞け!

『未知空間の恐怖』の続編。突如世界各地で発見された超能力持ちの無口で可愛いスーパーキッズたちの「所有権」を世界各国が軍事利用のために奪い合う。そんな子ども怖い系ホラーの皮を被った人間怖いねSFホラー。

全く前作との関連はなく、内容としては『地球の静止する日』に近い。冷戦下、争い続ける愚かな人間たちを「勝手にすれば?そのままやったらお前ら滅ぶで!」と冷たく突き放す。宇宙からやってきたオッサンとロボットに言われるよりも可愛い子供たちに言われる方がもしかしたら響くかも。

本作ではキリスト教的モチーフが象徴的に使われていて、処女懐胎で産まれた「救世主たち」は廃墟のような教会に陣取る。子供たちは人類を超越したスーパーパワーをもっているのだけど、テレパシー能力もあり、お互いが見聞きした内容は即座に全ての子供たちへと伝搬する。国籍も人種も関係なく、それぞれを隔てる壁なんてものは何も存在しない究極的な意思疎通。そんな彼らの関係性こそが世界のあるべき姿であり、それを体現する彼らは人類にとっての救世主であったのだろうと思った。

そしてそんな彼らと対比される大人たちの醜さが本作のキモ。何の意思疎通も取れずバラバラで、お互いに国家として(相手を出し抜くための)機密を抱え、口に出てくるのは都合の良い嘘ばかり。自らの知識にない「未知」を異様に恐れ、観測した事象を自らの都合の良いように解釈して事実をねじ曲げ、臭いものに蓋をし、出る杭は打つ。相手の文化なり精神性なりの「未知」を一切尊重しない侵略者的価値観を大人たちは体現する。

モノクロ映画らしい美しさもありつつ、前作同様に光る眼の演出も見応えあり。予算なり何なりがないために目が光るシーンは子どもたちの顔のアップの静止画に目を合成してるだけなんだけど、それまでの動きのある画面が急に停止するからこその異様さが際立つようになっていて、低予算をうまく利用したナイスな演出👍

大人たちの嫌な部分が際立つシーンにはモノクロの影が濃くなるように気を使っているのも丁寧だし、子どもたちの怖さを押し出した前作のイメージで見始めた観客たちに対して、少しずつ無理なく恐怖の対象を大人へと移行させていく脚本も良かった。これは前作に負けず劣らずな傑作!
ワン
3.0
国連が全世界の学童を対象に行なった知能検査の結果、超人的な能力を持った少年少女が全世界に6人いる事を知った心理学者のトム(イアン・ヘンドリー)と遺伝学者のデビッド(アラン・ベーデル)は彼らをロンドンに呼び研究を開始する。そして彼らの母親の全てが男性との性交渉をしていないにも拘らず彼らを生んでいた事が判明。そんな時、彼らの能力に気付いた各国はその力を国家的に利用しようと子供たちを急遽帰国させようとする。しかしポール(シビル・パウエル)を中心とした子供たち6人は突然集まり始め、廃虚と化した教会にポールの叔母スーザン(バーバラ・フェリス)を取って篭城を始める。


前作とは繋がりがないようだが都会に舞台が変わったため子供たちは国際色豊かになっている。能力は他人をコントロールすることだけで絵的には地味だが緊迫感があった。研究によって血液から子供たちの衝撃的な正体が明らかになり、軍事的に利用しようとしたり抹殺しようとしたり人間の愚かさを描いているのが良かった。
◆あらすじ◆
心理学者のルウェリンと遺伝学者のネビルは異常なまでに知能の高い少年のポールに出会い、関心を持つ。2人はポールの親を調べようとするもポールの母親はにべもなく断る。そして間もなくポールの母親が亡くなってしまう。その頃、世界各地でポールと同様に知能の高い5人の少年少女が発見される。彼らはやがて集まり、集団で行動するようになる。彼らを危険視した人々は彼らを排除しようとする中、ルウェリンは彼らの意思を確かめようとする。

◆感想◆
「未知空間の恐怖/光る眼」の続編ですが、内容的には新たに構成し直したリメイク作品のような感じで前作を私は鑑賞済みでしたが、本作はまた別の作品として新鮮な気持ちで観ることができました。

知能が高く、特異な能力を持つ6人の少年少女が世界に現れ、彼らを危険視した人々が排除しようとするストーリーとなっていて、6人の少年少女は行動として似通っているものの、外見上は全く違っていて、それが世界各国の特色を表していて、作品のスケールの大きさを感じさせるものがありました。

本作序盤、学者のルウェリンとネビルが知能の高い少年ポールに関心を持ち、調べ始めることが描かれ、そこからポールが生まれた経緯、世界各地の子供の情報とテンポよく繋がっていきます。ポールたち少年少女の母親から男性との性交渉なく生まれていて、彼らがなぜ生まれたのかという部分でより得体の知れない不気味さを感じました。

そして、ポールたちは相手を意のままに操る能力を持ち、自分に危害を加える相手を容赦なく排除しており、それが各国の政府に危機感を抱かせます。ここでポールたちの意思を尊重したいルウェリンと人類の存続のために排除すべきと考えるネビルや各国の政府で対立が生まれます。ルウェリンが善人っぽく描かれ、各国の政府が人の愚かさを表すような描かれ方になっていましたが、ポールたち少年少女が他人を意のままに操る能力を考えるとやはり怖いと思ってしまうのは当然のように感じて、あまりルウェリンに感情移入できませんでした。

ストーリー終盤には軍が動いで、事態がどんどん物々しくなっていきます。その中でポールたちの正体が曖昧ながら分かる部分があって、それが本作の結末の虚しさや人の愚かさを強く感じさせました。

前作が全体をまんべんなく描いたのに対して、本作は子供たちが異能さが分かってからの経緯に焦点を絞っており、彼らの異能さに人々が騒然となり、とにかく排除しようとする人の愚かさを感じさせるものがありました。なかなか楽しめる作品でした。

鑑賞日:2026年9月5日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2026年7月10日)

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