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『向こう側から』に投稿された感想・評価

4.0
 今回の『ドキュメンタリー3部作』の一挙上映を観ると、シャンタル・アケルマンがいかに地球の裏側で起きている悲劇に対して敏感だったのか?そしていかに彼女の人間に向ける眼差しが優しかったのかが手に取るようにわかる。ここ3年で15本を超えるシャンタル・アケルマンのフィルモグラフィを観て来たが、一番絵になる小さな狂人はシャンタル・アケルマン自身なのは疑うべくもないのだが、彼女の視線で見つめる世界はたちまち位相を変えてしまう。そのフットワークの軽さも特筆すべきで、重い機材を担ぎながら行ったことのない街へ赴き、これまで見たこともない人々の視線をいとも易々とカメラに収めて行く。1990年代だから、恐らくカメラを担いで女性が行ったこともない異国の地へ赴けば様々なトラブルが想起されるのだが、このドキュメンタリー3部作の中には女性として或いは生命の危機が1つも出て来ない。彼女は双極性障害だったと言うが、双極性障害には鬱が長い人と反対に躁状態が長い人がいて、おそらくシャンタル・アケルマン自身は躁状態が長い人だったのではと想起される。

 彼女がひとたびカメラを向けた時、映画作家としての尋常ならざる野心が、ニュートラルに鬱になり切るまで手際よく、絞り切るまでとにかく大量のマテリアルを編集室へと持ち帰る。然しながら、まるで透明人間になったような『東から』の多幸感も、当事者の物言わぬ思いに完全に同化してしまった『南』のようなダイナミズムもここには一切感じられない。9.11の直後、危険を冒してでもメキシコからアメリカへ越境する移民たちのアメリカへの命を懸けた亡命を据えた今作は、正に早過ぎた現代の世界線のルポルタージュであり、2002年にアケルマンはトランプvsバイデンの時代をどこか正確に捉えていたと言っても過言ではない。そこには『東から』における旧ソ連崩壊後の人々や『南』における白人に差別される黒人たちの幻聴のような声がどういうわけか彼女には聞こえ、あのようなドキュメンタリーとして結実したわけだが、今作のメキシコの少年との距離感を図るのに彼女は多少混乱しているように思えてならない。優れたドキュメンタリーとは常に対象との正確な距離を測れと言うが、クライマックスの母親の安否確認のシャンタル・アケルマン自身による尋常ならざる報告を見て、私は彼女の本当の優しさに触れた心地がし、思わず涙腺が緩んだ。
3.5
【メキシコとアメリカの壁、往来する社会的役割とゼノフォビアについて】
■あらすじ
9.11の直後、危険を冒してでもメキシコからアメリカへ越境する移民たち。不条理な状況を受け入れざるを得ない人々の証言によって、国境や砂漠の地の不在そのものが強烈な重みを増し、21世紀初頭の<行き止まり>を観客に内から体感させる。『東から』『南』から続くドキュメンタリー3部作を締めくくる作品。

■みどころ
シャンタル・アケルマン映画祭2024より。
ドキュメンタリー3部作の締めに相当する本作はメキシコ⇔アメリカの国境である「メキシコとアメリカの壁」を舞台にメキシコ側、アメリカ側の人々の生活を中心的に映す。

アケルマン監督のドキュメンタリー映画の特徴として「テーマに潜む複層化された実情をありのまま映す」が挙げられる。
去年のシャンタル・アケルマン映画祭2023で上映された『東』もロケーションの説明なしに人々の生活の営みを映し「歴史に翻弄された人々の生活は時間経過で変わる」という複層的テーマを映し、人々の複雑でブラックボックス化された感情をありのままに映している。

本作もそういった雰囲気はあり、メキシコ側の主張・アメリカ側の主張を互いに明示してそれぞれが抱える事情、ゼノフォビアに至るどうしようもない経緯などを映す。
ゼノフォビアに至る背景もそうだが、原理主義者側の正義・社会を支える側への敬意、そういった複雑な感情があっても9.11だとか疫学的要素とか人生観で感情が流されて良からぬ結末になるやるせなさが凄い作品だった。

双方の言い分や想いが断片的に映される事で比喩的に他者との繋がる過程や他者と相容れない領域が生まれる過程を緻密に映した因果の映画で興味深い。
菩薩
-
そもそもがおめぇらの土地でもなんでもねぇだろうがとでも言いたげなアケルマンの突き放した様な態度が印象的、とは言えどちらに与するでもなく淡々と引かれた国境線の残酷さを捉え続ける。そのまま引き金を引いたらゲームの様に全てが終わりそうな照準ショットの恐ろしさ。豊かさを求めてそこに辿り着いた民が豊かさを求めてそこに辿り着く民を排除することの正当性は。ポストコロニアルと言うよりはやはり生粋のフェミニストたる視点なのかな。

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