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義士始末記
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『義士始末記』に投稿された感想・評価

桃龍
3.0
2020-03-15 18記。
29歳の岡田茉莉子をアイドルのように扱っている。
『仮名手本忠臣蔵』の続編なので討ち入りのシーンがあるが、それよりも岡田茉莉子に力が入っている。実際とても綺麗。
この年9本もの映画に出演し、有馬稲子と共に松竹の2枚看板だったらしい。
kassy
3.4
(イントロダクション)
赤穂浪士の討ち入り事件を題材とした1962年(昭和37年)公開の日本映画。討ち入り後の義士たちの処遇に焦点を当てた作品であり、1957年の映画『大忠臣蔵』の後編として位置づけられている。

(コメント)
あくまでも法、それは分かりますが、そもそも悪を裁けない国や警察も悪いのであって、与論の感情も加味して判断してもらいたいと思ってしまいます。そこに関係する家族らのことを思うといたたまれない気持ちになりますね。

(放送情報など)
2025年12月9日(火)
18:00〜19:40 BS12 トゥエルビ

(原作情報など)
野村南海男のオリジナル・シナリオ

(ストーリー)ネタバレ含む
物語は、元禄15年12月14日(1703年1月30日)の未明、大石内蔵助率いる赤穂浪士たちが、宿敵・吉良上野介の屋敷への討ち入りを成功させた直後から始まります。
導入:討ち入り後の騒動と世論
赤穂浪士たちは吉良の首級を挙げた後、泉岳寺へ向かいます。彼らの行動は「あっぱれな義挙」として江戸市中で大評判となり、多くの町人や武士が彼らを義人と称賛し、助命を求める声が高まります。幕府は、この前代未聞の事件と高まる世論に対応を迫られます。
展開:法と情の衝突
義士たちは各地の大名屋敷に預けられ、その処分について幕府内で激論が交わされます。ここで重要な役割を果たすのが、佐田啓二演じる幕府の儒学者・荻生徂徠です。
多くの意見が「世間の情」や「武士の面目」を重視して助命を訴える中、徂徠はただ一人、冷静に「法」の厳守を主張します。
徂徠の主張: 「彼らの行動は確かに『義』ではあるが、幕府の法度(法令)を破り、私的な仇討ちを禁じた法律に違反している。ここで私情を優先して助命すれば、幕府の権威は失墜し、天下の法度は乱れる。法に則り、切腹を命じるべきである。」
葛藤:女性たちの悲劇
物語は、預けられた義士たちと、彼らを取り巻く人々の人間模様も描きます。特に、岡田茉莉子演じる踊りの師匠・おかつと、岩下志麻演じるおしまの二人の女性が深く関わってきます。
おかつは義士の一人・間新六の姉であり、おしまは同じく義士・中村勘助の恋人です。彼女たちは、愛する人たちが義士として称賛されながらも、徂徠の冷徹な判断によって死に追いやられようとしている状況に深く苦しみます。彼女たちは徂徠を逆恨みし、深い悲しみと怒りを抱えます。
結末:非情な裁定と「義」の完遂
最終的に、荻生徂徠の意見が採用され、幕府は赤穂浪士全員に切腹を命じる裁定を下します。
預かり先の大名屋敷で、義士たちは静かにその最期を迎えます。彼らは武士としての誇りを保ち、見事に切腹して果てます。
残されたおかつやおしまは、徂徠に対する恨みを抱えながらも、愛する者たちが「義士」としてその名を後世に残した事実と向き合い、それぞれの人生を歩み始めます。映画は、法の下で犠牲となった「個人の情」の悲劇と、武士の「義」の重みを描き切って幕を閉じます。

(みどころ)
① 「英雄不在」の赤穂事件
この作品には、観る者が胸をすく英雄がいません。討ち入りはすでに“終わった出来事”として扱われ、描かれるのはその後に残された人々——
・生き残った者
・使い捨てられた者
・忠義の名の下に黙らされた者
赤穂浪士の物語を、完全に裏側から描く構成が最大の特徴です。
---
② 大曽根辰保監督らしい「沈黙の演出」
本作は説明をほとんどしません。
・長い沈黙
・視線の交錯
・言いかけて飲み込まれる言葉
これらが積み重なり、武士社会の息苦しさと、個人の孤独が観る側に染み込んできます。
---
③ 忠義よりも「生活」を描く視点
討ち入りを美談としてではなく、
・食えなくなる不安
・家族を守れない恐怖
・名を残せない屈辱
といった、生きるための現実として描写。忠義は理念ではなく、人を追い詰める「制度」として立ち上がります。
---
④ 感情を爆発させない演技
登場人物たちは、ほとんど声を荒らげません。怒りも悲しみも、内側で腐っていく。その抑制があるからこそ、ふとした一言、わずかな行動が強烈な痛みとして胸に刺さります。
---
⑤ 「始末記」というタイトルの重さ
この映画の主役は、討ち入りではなく後始末。
・誰が責任を取らされ
・誰が忘れられ
・誰が歴史に書かれなかったのか
タイトルどおり、これは“義士の物語”ではなく義士を処理する側の物語です。
---
総評
静かで、重く、救いが少ない。だがその分、赤穂浪士という日本最大の物語に
最も誠実に疑問を投げかけた一本。
派手な時代劇を期待すると裏切られますが、
・武士道への懐疑
・集団と個人の関係
・歴史に残らない者たち
に関心があるなら、深く刺さる作品です。

(主な登場人物、キャストなど)
おかつ 踊りの師匠。弟が義士の一人であり、徂徠に恨みを抱く。岡田茉莉子
中村勘助 赤穂義士の一人。おしまの恋人。 川津祐介
おしま 中村勘助の恋人。おかつ同様に徂徠を恨む立場となる。 岩下志麻
徂徠(そらい) 荻生徂徠(おぎゅう そらい)。幕府の儒学者で、義士の処分について「法」に基づいた切腹を主張する。 佐田啓二
間新六 おかつの弟で、義士の一人。 宗方勝巳
大石内蔵助 赤穂浪士のリーダー。 市川猿之助 (2代目) (当時、三代目市川段四郎)

スタッフ
製作 白井昌夫
脚本 野村南海男
監督 大曾根辰夫
撮影 石本秀雄
音楽 野沢松之輔
美術 大角純一
照明 寺田重雄
録音 福安賢洋
編集 太田和夫


(基本情報)
ジャンル 歴史劇 伝記
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962年9月9日
上映時間 82分
製作会社 松竹・京都
配給 松竹

(作品にあう食事とお酒)
江戸時代の武士の「義」と、儒学者・荻生徂徠の「法」が衝突する重厚な人間ドラマであり、華やかな討ち入りの場面とは異なる、静かで張り詰めた雰囲気が特徴です。
この作品の世界観に合う食事とお酒を提案します。
食事の提案:江戸時代の精進料理と質素な酒肴
映画の舞台は元禄時代の江戸であり、義士たちの質素な生活や、切腹という結末に至る厳粛さを反映した、派手さのない、しかし滋味深い食事が合うでしょう。
1. 煮しめや根菜類の煮物
赤穂浪士たちが討ち入り前に食べていたとされる食事や、当時の一般的な質素な食事をイメージします。里芋、人参、椎茸、こんにゃくなどをじっくりと煮含めた煮しめは、彼らの信念の固さや、わび・さびの心に寄り添います。
2. 豆腐料理(冷奴、湯豆腐、がんもどき)
江戸時代に広く親しまれていた豆腐は、精進料理の基本でもあります。淡白ながらも深い味わいは、この映画が持つ静かで思慮深いトーンに合致します。特に、冬の映画鑑賞であれば湯豆腐がおすすめです。
3. 漬物とご飯
究極の質素さですが、これが最も雰囲気に合うかもしれません。研ぎ澄まされた義士たちの精神状態を想像しながら、温かいご飯とシンプルな漬物を食すのは、映画への没入感を高めます。
お酒の提案:江戸の地酒(日本酒)
当時の主要なアルコール飲料は日本酒(清酒)でした。現代の吟醸酒のような華やかな香りではなく、米の旨味を感じる素朴でしっかりとした味わいの「普通酒」や「本醸造酒」が雰囲気を出します。
1. 熱燗の日本酒
映画の緊迫した雰囲気を落ち着いて味わうために、熱燗にした日本酒が最適です。ちびちびと飲みながら、彼らが「義」のために命を懸けた重みに思いを馳せることができます。銘柄にこだわるよりも、徳利と御猪口で雰囲気を出して飲むのがおすすめです。
2. 辛口の地酒
荻生徂徠の「法」の厳しさや、裁定の非情さに寄り添うような、キレのある辛口の日本酒も良いでしょう。
まとめ
映画『義士始末記』は、エンターテイメントとして楽しむというよりは、歴史や武士道について深く考える作品です。そのため、熱燗の日本酒と、里芋の煮転がしや豆腐料理といった、素朴で落ち着いた和食が最も雰囲気に合う組み合わせとなります。

(名言、印象的なシーンなど)
一般的な忠臣蔵映画とは一線を画し、「討ち入り後の義士の処遇」に焦点を当てた異色の作品です。そのため、派手な立ち回りよりも、登場人物たちの葛藤や、法と情の衝突を描いたシーンが印象的です。
印象的なシーン
1. 荻生徂徠による「法」の主張のシーン
この映画の中心的な見どころは、佐田啓二演じる儒学者・荻生徂徠が、幕府の重臣たちを前にして義士たちの処遇について意見を述べる場面です。
シーン概要:
多くの大名や民衆が義士たちを「義人」として称賛し、助命を嘆願する中、徂徠は一人、冷静かつ厳然と「法」の重要性を説きます。「私情を挟めば、武家の法度は崩壊する」と主張し、あくまで法に則って切腹を命じるべきだと論じます。
印象的な点:
このシーンは、徂徠が決して冷酷な人物ではなく、武士社会の秩序維持という大局的な視点から苦渋の決断を下していることが伝わる演出が見事です。彼の理知的ながらも人間的な苦悩が滲み出ており、「正論」の冷たさと重みを強く感じさせます。
2. おかつ・おしま姉妹の悲哀のシーン
岡田茉莉子演じるおかつと、岩下志麻演じるおしまが、愛する人(弟や恋人)が義士として切腹させられる運命を前に、深い悲しみに暮れる場面も印象的です。
シーン概要:
彼女たちは、徂徠の判断によって愛する者が死に追いやられたと考え、彼を激しく恨みます。特に、おかつが徂徠に詰め寄るシーンでは、法の下に犠牲となる個人の「情」や無念さが痛切に描かれています。
印象的な点:
義士たちの「忠義」の影で、残された人々がどれほど深い悲しみを背負うかという、忠臣蔵の裏側にある悲劇を見事に表現しています。女性たちの視点から描かれることで、物語に多面的な深みを与えています。
名言(セリフ)
映画の核心を突くような、荻生徂徠のセリフが特に印象的です。
荻生徂徠のセリフ(趣旨):
「天下の法度は、私情によっては曲げられぬ。たとえ彼ら(義士)が立派な『義』を行ったとしても、法を破った罪は償わせねばならぬ。」
この言葉が、映画『義士始末記』全体のテーマを象徴しています。「法(国家秩序)」と「情(個人の義)」のどちらを優先するかという普遍的な問いを、観客に投げかけます。
odyss
3.3
【赤穂浪士と昭和初期のテロ】

大曽根辰保(大曽根辰男の名義も使用)監督による1957年の映画が『大忠臣蔵』。
この映画が、1962年に二部作に作り替えられました。「松の廊下」の事件から始まって、赤穂浪士が吉良上野介を討とうと江戸に向かい、途中の関所を通るまでが第一部『假名手本忠臣蔵』。吉良邸への討ち入りと、その後に江戸幕府が赤穂浪士の処分を決めるまでが第二部『義士始末記』。
私は最近、二部作をBS録画にて鑑賞。

第一部『假名手本忠臣蔵』はこのFilmarksには独立した作品として登録されていないので、『大忠臣蔵』のほうにレビューを投稿しました。
第二部『義士始末記』のレビューを以下に投稿します。

この第二部では前半のクライマックスが言うまでもなく討ち入りなのですが、そこに至るまで赤穂浪士たちがあくまで情報を隠し通すところが見せ場になっています。

第二部のヒロインとして岡田茉莉子が登場します。踊りの師匠なのですが、腹違いの弟が赤穂浪士のひとり。弟が最後の面会に来たとき、討ち入りの情報を聞き出そうとするものの、弟は(本当は討ち入り直前なので今生の別れを告げに来たわけですけど)あくまで情報は隠し通さなければならないので、本当のことは言いません。姉は、赤穂浪士には仇討ちをする気がないのだと思い、弟をなじります。
しかし、やがて討ち入りのニュースに接して真相を知り、自分の言動を後悔する。

この岡田茉莉子演じる女性が、荻生徂徠と知り合いだという設定になっているところが、ちょっと面白い。むかし隣りに住んでいて、徂徠はよく彼女の踊りを見に来ていた。しかし最初は市井の学者に過ぎなかった徂徠は、やがて将軍に取り立てられて、一定の石高を得て江戸城に仕える身となります。

討ち入り後の赤穂浪士をどうするか、江戸城に勤務する上級武士の間で議論が交わされる。あっぱれ主君の仇討ちを遂げた浪士たちは罪に問うべきでない、江戸の町人たちも浪士に同情する見解が圧倒的に多数だという雰囲気が濃厚なのですが、意見を問われた徂徠は、義挙には違いないが、法秩序を乱した者を罰しないのは筋が通らない、死罪に処すべきだ、と主張します。
ただし、普通の罪人の死罪は打ち首だが、武士に名誉ある死をたまわるという意味で切腹を申しつけるのが妥当、と自説を展開するのです。

結局、徂徠のこの主張を将軍も採用して、そのとおりにことは運びます。

その後、岡田茉莉子は徂徠の主張で赤穂浪士が切腹となったことを知り、いったんは徂徠をなじりますが……

法秩序と武士の名誉の兼ね合い、という意味で、なかなか興味深い筋書きになっています。
私は、妙な連想かも知れませんが、昭和初期に起こったテロを想起しました。テロリストが彼らなりの信条を持っていたことはたしかで、私利私欲のためにテロに走ったわけではない。
しかし法秩序を乱した行為であることは確かなので、然るべく処罰するのが妥当だったはずですが、処罰がかなり甘かった。世論もテロリストの味方だったこともありましょう。

それを考えると、江戸時代のこの徂徠の判断は、昭和初期にいたるまで有効なものだったのでは、という気がしてくるのです。

なお、ネット情報に載っている配役で、林大学頭が山村聰、柳沢吉保が柳永二郎となっているものが少なからずありますが、これは逆で、柳沢吉保が山村聰、林大学頭が柳永二郎が正しい。

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