元禄忠臣蔵 後篇の作品情報・感想・評価

「元禄忠臣蔵 後篇」に投稿された感想・評価

1942年2月11日公開の溝口健二監督による忠臣蔵映画。

オープンセットでのロングショットが素晴らしい映画だった。
このオープンセットも、この映画の建築監督だった新藤兼人が頑張ったらしい。

佐藤忠男氏の著書によれば「俺はチャンバラ場面など撮れない」と溝口監督は言い放ったらしく、一般的な忠臣蔵ものと違って、チャンバラシーンが殆ど見られない。
これまた溝口監督らしい。
海苔

海苔の感想・評価

3.0
もう見たのがだいぶ半年近く前なのでなんとも言えない。。。セリフが全く聞き取れなかったので英語字幕で見てた。派手さはなく、かなり見るのにエネルギーを要する映画。松の廊下や長回しがポイントか。課題に追われ深夜に見たのもあり、疲れてしまってドラマにはあまり感情移入できていない。機会があったら見直したいがエネルギーをry
ほし

ほしの感想・評価

2.5
主題がぼやけて何を撮りたかったのか分からないまま終わるがだからこそ美術の緻密さに感心する。欠点が作品に奉仕することも十分ある。またしても三枡に斬りかからんとする移動撮影に『クイーン・ケリー』のウィップラッシュを想起。
hrt2308

hrt2308の感想・評価

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前編公開約2ヶ月後に公開された後編。
これだけの大作だが討ち入りの場面はない。
浅野家に同情的な甲府藩主徳川綱豊として市川右太衛門が出演している。
大スター右太衛門と溝口健二の組合せは珍しい。
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

後編。

南部坂雪の別れから、のはず。いきなり12月14日なので、討ち入りが凄く長いんだ!と目玉をらんらんとさせていたら手紙で終わるという。ズッコケタ。

後編は赤穂浪士達の討ち入り後の話がメイン。それも映画「琴の爪」と似た話。何か原作があるのですかね?この話があんまり好きではないのでそこまで楽しめなかった。

本作を観ていて思ったのは、忠臣蔵に登場する人物の「心の動き」に重きを置いているのかな、ということである。討ち入りのチャンバラとか派手なシーンは無く、あくまでも大石内蔵助、赤穂浪士、周辺の人々の心の内を浮き上がらせようとしていたようだ。自分のような他人の気持ちを理解できない肉なし餃子には中々ハードルが高い。あと、溝口監督はワンシーン・ワンカットみたいな手法が得意とのことらしいのだが、観ている時は話を追うのに必死で映画の作り手側まで思考が回らなかった。また今度の機会の楽しみということで。
まつこ

まつこの感想・評価

3.7
後編の方が人情が描かれているからか引き込まれる。

「そちの侍を立てる己の侍を立てる」という言葉に溝口らしさを感じた。ひとりの女を描いているのに女みんなに当てはまる感じ。女たちを越えて社会全体に訴えかける感じ。同志を桶に例えたけれど、桶板こそ人そのものもなのかもな。
前編よりは理解しやすい。
この時代の、武士の精神をどこまで理解できるかが肝。
金かかってそうな長回しが出てくるが、また見たいかと聞かれると別の話。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2016.12.29 DVD

後篇はググッと人情味が増して音声も明瞭に。今では「様式美」として一蹴されそうな各エピソードも、「忠臣蔵」として描かれるとまた新鮮。国策映画なのに討入りシーンが書状(?)で描かれるのみ、というのも時代に流されない溝口の作風が伺えて良かった。
●'93上映期間不明 特集上映
(初公開: '42 2/11〜)
配給: 松竹
スタンダード モノクロ モノラル
12/14 14:05〜 文芸坐2にて観賞
フィルム上映
パンフ発売無し

同時上映:
「元禄忠臣蔵(前篇)」
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