
大正時代末期~昭和初期、日本統治下の台湾。チュウとウェイの小作人兄弟は両親の葬儀費用のために地主と不当な長期労働契約を結ばされていた。ある日、ゴールドラッシュの噂を聞きつけたふたりは村を抜け出し金瓜石(キンカセキ)へ向かい、未亡人ズーの家に部屋を借りながら劣悪な環境のもと、日本人が管理する鉱山で金採掘に従事する。やがて兄のチュウは強かに生きるズーに、弟のウェイは九份(キュウフン)の娼館で下働きする日本人娘の富美子に惹かれ始めるが...。貧しい鉱夫の兄弟の視点で、日本人の経営する金瓜石鉱山における台湾人労働者の生活をリアルに描く。
緑豊かなジャングルに覆われた西表島に暮らしている橋間良子、90歳。人生のほとんどを島で過ごし、子どもたちはみな島を離れ、家の一室は島に流れ着いたアメリカ人の青年に貸し与えている。彼女は不器…
>>続きを読む1969年、中国と台湾が対立していた時代。砲撃が降り注ぐ攻防の最前線だった島に配属された台湾青年兵ルオ・バオタイ。エリート部隊に配属されるも、カナヅチであることが判明し、「特約茶室」を管理…
>>続きを読む熱海の旅館で女中として働く春子。戦争で夫を亡くし、戦後の貧困のなかで生活のために売春したこともある。そんな彼女にとって2人の子供の成長だけが生きがいだった。しかし子供たちは、酔態をさらす母…
>>続きを読む鉱山の村で幼いころから兄妹のように育った少年ワンと少女ホン。台北に出た二人は、夏の里帰りを楽しみにしながら、愛すると感じるよりも深く心で結ばれている。やがてワンのところに兵役の知らせが届く…
>>続きを読む台湾中部の山岳地帯に住む誇り高き狩猟民族、セデック族。日清戦争後にその集落は日本軍の支配下に置かれ、それから35年、彼らはいまだ忍従の日々にあった。そんな中、セデック族の若者が日本人警官と…
>>続きを読む多彩な国籍の人間が割拠する 90 年代半ばの台北。レッドフィッシュをリーダー格とする4人組はお金も自由も愛も、思うがままに手に入ると信じている。ホンコンは女性をもてあそび、トゥースペイスト…
>>続きを読む沖縄石垣島の台湾移民の歴史は、1930年代、日本統治時代の台湾から約60世帯の農家が移り住んだことに始まる。その中に、玉木家の人々もいた。2015年春、88歳になる玉代おばあは、娘や孫たち…
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