黄色い大地の作品情報・感想・評価

黄色い大地1984年製作の映画)

黄土地

製作国:

上映時間:94分

ジャンル:

3.7

「黄色い大地」に投稿された感想・評価

koya

koyaの感想・評価

4.5
中国の巨匠監督の一人、チェン・カイコー(陳凱歌)監督のデビュー作です。撮影監督は、今は映画監督でもあるチャン・イーモウ。

この映画はいつも観たいと思っていて、まるで全然やらずにいた宿題、みたいな映画です。
やっと観ました。

時代が1939年ということなので、日中戦争真っ最中。
しかし、この映画のメインは「音楽(民謡)」なんです。そのアイディアがいいと思うのです。
そして、中国陜西省北部の田舎村、黄河の近くのまさに緑のない砂漠のような殺伐とした黄色い土地に、延安から共産党、八路軍の兵士が一人やってくる。

その目的は、農村で歌われている民謡を集めて、歌詞をつけて共産党の歌にしたい、という歌の調査でした。
1939年の八路軍なんて言われたら、もう、日中戦争なんですが、チェン・カイコー監督が描いたのは、歌なのです。

最初に村の結婚式の様子が映されて、お祝いの歌が歌われる。
そして、ある一家に下宿して農家の手伝いをしながら、歌を集める。
母は亡くなって、父と姉、弟の3人家族。最初は、近寄らなかったのですが気さくな青年兵士にだんだんと打ち解けていく。

所々で歌われる歌が、とても力強くて、美しい。
しかし、貧しい農村では、学校もなく文盲で、娘はとにかく親の決めた家に嫁に行くだけ・・・延安では、女の子も字が読めるし、八路軍にも入れるし、好きな人と結婚もできる・・・という外の世界を知ってしまった少女の悲しみ。

チャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』でも、町から来た若い先生と村の女の子の恋物語ではありますが、昔は自由恋愛は非常にめずらしく、噂もちきり・・・というシーンがありましたね。
『五人少女天国行』の5人の少女たちも、将来はすべて親や周りが決める、という運命にありました。

それは昔の日本だって同じだったと思うのですが、意外と自由って健康と同じで、なくして初めてそのありがたみがわかるものなのかもしれません。

ひび割れた黄色い大地に、しがみつくように暮らす人々。
それが不幸でもなく、当然として受け入れられている中に起きた小さなさざなみを描いた映画です。
ロカルノ国際映画祭で銀豹賞を受賞。
みー

みーの感想・評価

4.5
心揺さぶられる。
ジャ・ジャンクー監督が影響を受けたとされる作品。
チェン・カイコー監督の作品は、心の奥に響く。
「北京のヴァイオリン」も大好きな作品なので、もっとカイコー監督の作品を見たい。
チャンイーモーに続き、好きな監督になりそうな予感。
のん

のんの感想・評価

4.0

チェン・カイコーのデビュー作。主役のツィチャオの幼い外見に反して大人びた物腰が印象的で切ない。

「六月の黄河の水冷たく 早く嫁げとせかす父 五穀の中で丸いのはえんどう 人間の中でつらいのは娘………」

黄河が流れる荒涼とした大地に、ただただ広がる空。風の音。
そこに建つ一軒のボロ屋に住むボロを来た家族…。貧しさが染み入ります。
そんな貧しさと幼くして嫁がされる娘の悲しい運命を民謡で紡いだ作品。




下記簡単にあらすじ

1939年。抗日戦争さなかの中国。
封建的生活と貧困の中、父と弟ハンハンと三人で暮らすツィチャオ。
ある日、南からやって来た八路軍のグーチン。(士気高揚のため)民謡を集めるためにやって来た彼は、しばらくツィチャオの家に泊まることになる。そんな彼が話す“女も髪を短くして戦い、結婚相手は自分で選ぶ、変化してる世の中”の話を耳をそばだてじっと聞き入るツィチャオの心境やいかに。
なお

なおの感想・評価

-
お気に入り。最後のシーンが忘れられない 悲しい
星降る夜に押し入れ探検隊44

再鑑賞。
この自己犠牲は女性にと取って最も不幸なことではなかろうか…
貧しさ故に奪われ続けてきた自由…
はぁ~…何度観ても胸の奥が締め付けられる。
チェン・カイコー、マイベスト3の1つ。
あも

あもの感想・評価

2.5
中国映画のクラシックな良さがある。
Zhang Yimouがシネマトグラファー。
このNew Waveの時代の中国人映画監督たちってお互い色々とコラボレーションしてるから面白い。
RyoS

RyoSの感想・評価

3.3
黒潰れが無かったらもっと面白かったと思うのに、黒潰れで何をしているか分からず眠くなってしまったのが残念だった。自然が壮大。
nk

nkの感想・評価

4.0
荒涼とした中国の大地。悠々と流れる黄河。
こんなに自然を残酷だと思ったことはない。
中国の荒涼とした風景が素晴らしく、そこに響く歌声が感興をそそる。農村の風俗も面白く描かれている。
んー、厳しい、映像(の質)があまりにもストーリーにバッチリすぎて怖い、どう観ればよいかわからん
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