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流麻溝十五号
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目次

流麻溝十五号の作品紹介

流麻溝十五号のあらすじ

1953 年、 自由を口にするものは政治犯としてすぐに捕まる時代。政治的弾圧が続く中、罪を課せられた者は思想改造および教育・更生のため緑島に収監されていた。連行された者たちは、名前ではなく番号に置き換えられ、囚人として「新生訓導處」に監禁、重労働を課せられる日々を余儀なくされた。 純粋な心を持つ、絵を描くことが好きな高校生・余杏惠(ユー・シンホェイ) 。ひとりの子どもが生まれて間もなく投獄された正義感の強い、看護師・嚴水霞(イェン・シュェイシア)。妹を拷問から守るため自首して囚人となった陳萍(チェン・ピン)。 次々と迫る不条理に対しても思考は止めず台湾語、北京語、日本語などあらゆる言語を駆使しながら一日一日を生き延びようと過ごす人々。時の為政者は何をしてきたのか。考えることは罪なのか。これまで閉ざされていた歴史に、また一つ光が射す。

流麻溝十五号の監督

ゼロ・チョウ

原題
流麻溝十五號/Untold Herstory
公式サイト
https://ryumako15.com
製作年
2022年
製作国
台湾
上映時間
112分
配給会社
太秦

『流麻溝十五号』に投稿された感想・評価

タイトルは「流麻溝」(りゅうまこう)と読む。

既に観たフォロワーの方々のネタバレ無しレビューのアドバイスに従って🙏以下Wikipediaで予習してから鑑賞。

・台湾の白色テロ時代
・国民党政権
・中国共産党
・蔣介石

予習のおかげで🙏映画の理解は深まった。

1953年、あらゆる自由が制限されていた白色テロ時代の台湾で語ることを諦めなかった10代、20代、30代の3人の女性たちが主人公。

今では到底考えられない人権抑圧だが、台湾にこのような負の歴史があったことを全く知らなかった。

負の歴史に光を当てながらもドキュメンタリーではなく、実話ベースの映画として上手く演出して観客に見せている。

台湾🇹🇼の現代史について知りたい、学びたい方々にオススメする。
symax
3.6
"その時が来たら…微笑んでみせる…"

1953年、台湾"白色テロ時代"…自由を声高く叫ぶのも憚れる時代…政治犯として火焼島に連れられてきた杏子は、思想改造の名の下に不条理で過酷な環境の中でも一日一日を生き延びようとしていた…

台湾の歴史にこのような暗黒の時代があった事は全く知りませんでした。

政治犯として収監された三人の女性を軸に、悲惨な収容所生活を描いた本作は重く、"自由"の重みを深く考えさせてくれる作品でした。

主役の"杏子"を演じた余佩真が、古川琴音に激似で、初めに観た時は、いよいよ古川琴音も海外デビューかと思った程…そんな軽い気持ちで鑑賞していたら、予想外の重さにいたたまれなくなってしまった次第です。

白色テロ時代となった背景には、当時の台湾の微妙な立ち位置が問題だったのではないかと思いますが、蒋介石一人の思惑であったとの終わり方にはやるせない…

知られざる歴史の闇を教えて貰えた素晴らしい作品です。

ラストシーンの切なさに胸を打たれる…
ぶみ
3.5
考えることが、罪?

ツァオ・シンロンが被害者の口述をまとめて上梓した『流麻溝十五號:綠島女生分隊及其他』をベースとした、ゼロ・チョウ監督、ユー・ペイチェン、リエン・ユーハン、シュー・リーウェン等の共演による台湾製作のドラマ。
戒厳令が敷かれる台湾において、政治思想犯が収監されていた緑島の姿を描く。
主人公となる収監された女性三人、高校生・余杏惠(ユー・シンホェイ)をペイチェン、妹を拷問から守るため自首して囚人となった陳萍(チェン・ピン)をユーハン、看護師・嚴水霞(イェン・シュェイシア)をリーウェンが演じているほか、シュー・タオ、ジャン・ユエ等が登場。
物語は、1953年、日本統治時代には火焼島と呼ばれていた緑島を舞台として、そこに収監される人々が船で到着するシーンでスタートし、その時代背景や、細かな説明はあまりないまま展開してしまうため、1949年に中国での共産党との戦いに敗れた蒋介石とともに台湾にやってきた台湾国民政府による恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた所謂「白色テロ」と呼ばれる時代を予め予習していた方が賢明。
以降、前述の三人を姿を中心に、名前ではなく番号で呼ばれ、収監というよりも、事実上監禁と呼ぶのが相応しい島での日々が比較的淡々と綴られるのだが、まず驚いたのは、その当時の人々が中国語、本来の母国語である台湾語に加え、統治されていた日本語の三種を使い分けて喋っていたこと。
正直、聞いていても台湾語と中国語の区別はつかないし、日本語も典型的なカタコトなのだが、字幕では括弧の使い分けで台湾語なのか中国語なのか区別をつけていたのと同時に、日本語にもしっかり字幕が表示されていたのはわかりやすく、非常にありがたかったところ。
また、当時の状況を再現したセットは、その環境の劣悪さが伝わってくるものとなっているが、拷問等の直接的な表現は極力控えられていたため、その点では観やすい作風となっている。
同年代の台湾を描いた作品としては、ジョン・スー監督『返校 言葉が消えた日』が思い浮かぶところではあるが、『返校』がゲームをベースとしてダークホラーやミステリ的な雰囲気を持っていたのに対し、本作品は公式サイトにもあるように、女性政治犯を扱った台湾初の映画となっているため、その点でも一見の価値あり。
白色テロが1987年と、そう遠くない過去まで続いていたということが何よりの驚きであり、日本でも思考停止に陥っているかのような事件が、政治も含めて頻繁に起こっているだけに、「考える」ということの大切さを改めて痛感し、劇中で男性収監者がアコーディオンを演奏していたのだが、エンドロールで流れる曲にもアコーディオンの音色が響き渡っていたのが素晴らしい余韻をもたらすとともに、日本版リメイクを作るのならば、主人公三人は古川琴音、桜庭ななみ、菅野美穂か松たか子でどうかと思う一作。

信念が一番大事。

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