明治6年春、長野県松代区長の娘・横田英は反対する父を説得し、松代と新しい日本の為、同郷の河原鶴らとともに富岡製糸場に工女として入場した。 明治政府は明治5年、群馬県富岡市にヨーロッパと日本の技術を融合した世界最大規模の製糸工場を建築したが、工女集めに難航していた。フランスから招いた“生糸の神様”と呼ばれるブリュナ達フランス人に”生き血を抜かれる”という荒唐無稽な噂話が全国に広がっていたからだ。 しかし、製糸場に到着した英が目にしたのは、これまで見たこともない別世界、美しいレンガの建物とピカピカの器械、そして西洋式の労働環境の中で真摯に糸を引く先輩工女たちの姿だった。 全国から集まった工女たちは、紅い襷を掛けることが許されている一等工女になり、一日も早く技術を習得し故郷に戻ることを夢見ていた。 その姿に刺激された英と鶴らも、紅い襷を皆で目指すことを誓った。だが現実は、フランス人教師の厳しい指導や身分による差別、容易ではない糸取り作業、苦労の連続だった。 そんなある日、彼女たちのもとへウィーンから驚くべきニュースが届けられた・・・。
攘夷の嵐が吹き荒れる幕末期に幕府の禁を破ってイギリスへ命がけの密航を果たし、後に近代日本の幕開けに大きな足跡を残した長州藩の5人の若者、『長州ファイブ』と呼ばれる、伊藤博文、井上馨、井上勝…
>>続きを読む時は明治37年、福井県足羽郡麻生津村(現・福井市麻生津)の庄屋の長男・増永五左衛門(小泉孝太郎)と結婚したむめ(北乃きい)は、育児と家事で忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八…
>>続きを読む東京で夢破れ、故郷広島へ帰ってきた永峯明日香(比嘉愛未)。実家は“吟醸酒の父”三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵だった。養女である明日香は、幼い頃から酒造りに興味を持っていたが、実家を継ぐ…
>>続きを読む昭和50年10月14日の鉄道記念日。滝ノ上市蔵の国鉄勤務30年の効績章受章を祝う宴が開かれているところへ娘・由紀が恋人を連れてくる。市蔵の鬱憤が突然爆発、二人の結婚に大反対し祝いの席は荒れ…
>>続きを読む長篠の戦いで甲斐の武田勢を破った織田信長は、安土の地に天下統一を象徴するかのごとき巨城の建築を決意する。信長は設計及び現場の総棟梁として、宮大工・岡部又右衛門を任命する。又右衛門は「安土の…
>>続きを読む1917年、日本統治時代の台湾。台湾西南部に位置する不毛の大地・嘉南平原。総督府から派遣された土木技師の八田與一は灌漑用水路を作るための土地提供を地元農民へ訴えていた。農民の子・英哲も八田…
>>続きを読む「人々に音楽を」と戦後の荒んだ田舎で巡業演奏を行った群馬交響楽団。今も活躍する彼らの創立時の奮闘を描く。作曲家の山田耕筰が本人役で出演し話題に。
(C)2017 富岡市/富岡製糸場映画製作委員会