あゝ野麦峠の作品情報・感想・評価

「あゝ野麦峠」に投稿された感想・評価

夜は時計を20分遅らせ、朝は逆に20分早める。
「(女工たちは)糸を取る大事な機械」
ひでG

ひでGの感想・評価

3.5
映画とは離れた個人的な生活のことから書きます。

今、私は長野県の木曽郡に住んでいます。短期間の移住生活ですが、
慣れた川口を離れて早8ヶ月。

木曽は長野県の中では比較的暖かい方らしいですが、11月に入ると霜が下りる朝もあり、今朝も氷点下🥶やはり関東とは違いますね。

この映画の舞台、野麦峠は、長野県と岐阜県の県境で、山間の雪深い場所です。

寒冷でしかも平地か少ないため、一家が安定して暮らしていける収入を得るのは大変な場所です。

住んでみて、実感すること、この地で一冬を越すことは、本当に大変なことだっただろうな、

実はこの映画を観たのは遥か昔、公開時に観たのですが、ちょっとした思い出があります。

何の関係だったか、忘れましたが、撮影現場の見学をさせてもらったのです。

映画の撮影現場を見るのは、後にも先にもこれ一回きり。
生、大竹しのぶさんや、生、三国蓮太郎さんを見て、感激したのを覚えています。

物語は、女工哀史。極貧の農村から諏訪の製糸工場に出稼ぎに来た若い女の子の物語。


病に倒れた大竹しのぶが背折られて、故郷に帰るというクライマックスは、あまりにも痛ましかったが、

映画全体としては、どーしても、悲惨な事実のあと追い的な語り口になってしまったような印象が残っている。

とは言え、労働と生活という、今こそ、描かれなければならないテーマ、

当時としては、製糸工場のセットを作り、若手ナンバーワン女優さんと実力派俳優を揃えて作るパワーが、今はあるだろうか、、

そーゆー点では、作られたことに価値がある作品なのかもしれないなって、思いました。
koko

kokoの感想・評価

3.2
学校の授業でめちゃくちゃ飛ばしながらみた

昔の女性は本当にたくましいなと思うあんな職場絶対無理…😰😰
Shosei

Shoseiの感想・評価

4.0
 冒頭、舞踏会で優雅に舞うシルクのスカートの西洋女性たちの足と、山道を工場へ向かう工女たちの足のカットバックが、この長大な物語のテーマを要約しています。制作当時大ヒットはしましたが、ドラマとして考えると、「敵役」と位置づけられる製糸工場の社長もドラ息子も番頭も、何の罰も受けずに終わってしまう不快感が残ります。しかしケン・ローチの作品の多くも敵役が懲罰されずに終わります。それが2020年の現代を切り取っているように見える。時代状況と市井に生きる工女の生涯にフォーカスし、当時の労働環境の非道を声高に糾弾しない本作は、40年かけて循環し、いまになって新しさを感じさせます。
 文字の読める工女が徳冨蘆花の「不如帰」を他の工女に聞かせてあげるシーンが印象的でした。学校も行けなかった無数の工場労働者たちの頑張りが、のちの日本の基礎を作ったのですね。
日本人なら一度は鑑賞した方が良い作品。

明治時代に製糸工場で働く工女達の生き様を描いた内容。

舞台は明治三十六年。

飛騨から野麦峠を越えて、製紙工場へ向かう少女達。

彼女らは足立組が経営する製紙工場に住み込むで働く為に、寒い雪山を歩いていた。

その中でも一際明るい性格の持ち主であるみね。

途中で合流した無口なゆき、二人の存在感が際立つ。

やっと辿り着いた工場だったが、彼女らを待っていたのは、凄惨な重労働であった…

決してエンターテイメントとして楽しめる作品とは言えないが、鑑賞する価値、そして必要性がある作品だった。

今の日本があるのは、戦国武将や政治家、スポーツマンと言った英雄が…と描く作品は多々あるが、工女と言う群衆も英雄である事を知った。

終始、男達にイライラさせられてしまう作品だが、彼女らの労働は確実に日本を支えていたと思うと、観賞後に妙なカタルシスさえ感じられる。

例の如く原田美枝子目当てで鑑賞したが、ここまで心に響く作品だとは思わなかった。
コムサ

コムサの感想・評価

4.7
12歳ぐらいの少女たちが
飛騨の雪山を連なって歩く
そして重労働、性的搾取され
ボロボロになっていく
今もなお社会の構図は変わらず
日本を支えてきたのはこのような時代に酷使された人たちだろう。若い娘たちを女工に出す親も苦しかったと思う。
くお

くおの感想・評価

3.5

いわゆる女工哀史。

明治時代(紡績が急激に伸びてる頃だから日清戦争後?)の出稼ぎに出る女性の話




大学の「映像に学ぶ労働経済」って授業で見た記憶がある。



あまり見てて楽しい映画ではなかったな。
労働環境も生活環境もひどい。
給料も良くない(不良品出したら罰金で赤字とかある)。

でもわざわざ片道何日もある先で働かなきゃならんのが当時の日本なのか。
この頃の日本あんまり貧しいイメージないんやけどな。





物語の最後のシーンで野麦峠で振り返る主人公は一体なにを思ったのか。
『魔女宅』や『千と千尋』をアホみたいに繰り返す枠があるなら、1回でもこれを流した方が子供には良薬だと思う。

それができないのは、誰あろうモロボシダンや岩本博士のせい。

このレビューはネタバレを含みます

雪深い野麦峠を長い一列縦隊で越えて行く新子の娘たち、飛騨の寒村から生糸工場の信州岡谷に向かう一団、過酷な労働が待ち受けることを暗示する冒頭シーン。明治時代「富国強兵」の名の下に外貨獲得を底辺で支えていた女工たちの過酷な青春、「女工哀史」。冒頭シーンと対をなすラスト、病に倒れ兄の背負子に担がれ緑燃える野麦峠に差し掛かり故郷の飛騨の山を見ながら息を引き取る主人公みね。「蟹工船」しかり搾取され道具としてしかみられていなかった悲しい時代の歴史。
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