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いぬむこいり
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目次

いぬむこいりの作品紹介

いぬむこいりのあらすじ

東京で小学校の教師をつとめる梓(有森也実)には、自分の家に先祖代々伝わる物語があった。それは、お姫様と軍功を上げた家来の犬が結婚するという不思議な犬婿伝説だった。ある日、梓は学校で問題を起こし、長年つきあっていたフィアンセには別れを告げられ、大喧嘩になって、警察沙汰になる。何もかもうまくいかない梓が落ち込んでフラフラと街に出たとき、空からお告げの声が聞こえる。「イモレ島へ行け。そこには、おまえが本当に望んでいる宝物がある」と…。梓はすべてを捨てて、宝探しの旅にでるが、行く先々にはたいへんな苦難が待ち受けていて、それが家に代々伝わる伝説と関係があることが少しずつわかってくる。オフビートなペテン師、ゴロツキ革命家、引きこもりの元ギタリスト、犬に変身する亡命王子など…どこか狂った連中との出会いと別れの中に、それぞれの人生固有の情熱と悲哀、そして、社会の抑圧と、繰り返される絶望を目の当たりにして行く。イモレ島の謎とは? 犬婿伝説とは? なぜ私にお告げが? 望んでいる宝物とは? 沖之大島から無人島を経て、悲劇のイモレ島へ…。梓は、数々の煩悶と挫折を繰り返しながら、辿り着けない宝物に向かって邁進して行く。その果てに、愛と希望の光を見いだすことができるのだろうか?

いぬむこいりの監督

片嶋一貴

原題
製作年
2016年
製作国
日本
上映時間
245分

『いぬむこいり』に投稿された感想・評価

よほど暇な人以外はこれ観るべきじゃない。
アテ書き作品としては成功してる方。「監督が有森也実さんに演じさせたかったもの」と「有森さんが演じたかったもの」と「観客が有森さんに期待してたもの」がほぼ一致だから。
彼女自身が推してる第3章が良。キャラ的にも性的にもやっと弾けて映像美も高まって。でも、それ以外の章(1・2・4)は要らなくない?
つまんないんだもん! 脚本書いた人の、いわゆる初期衝動がたぶん小粒で低級(反知性的)だからね。そのわりに、匠気(大作みたいなもので驚かそうっていう野心)プンプン。
これは褒めになる? 途中で私アクビ一回も出なかった。怒りも呆れもせず最後まで観れたよ。選挙ネタや内戦ネタに洞察を織り交ぜていくために必要な知性愛(例えばリベラリズムのようなもの)がそもそも希薄なぶん、ストーリーはわかりやすいんだ。

有森さんと準主役の武藤昭平さん以外の俳優は、意欲的じゃなかったっぽい。柄本明さんは不機嫌顔つくるばかりの省力演技だし、緑魔子さんはもろに体力落ちてる感じ。眼帯の女子は若いくせに蹴りや銃構えのスピードがなさすぎた。
そんななのに、全員もれなく(片嶋監督をきっと筆頭に)「いいのを作り上げたぞ~~」の達成感で画面満たしてる感強いんですけど(笑)。
監督と有森さんの二人にチョイまじめに訊きたい。「こんなのがもしも人生最後の映画だったら、納得・満足・自画自賛できる?」


ところで、邦画の最高傑作『パイパティローマ』(1994年 中江裕司監督・プリンセスプリンセスの今野登茂子さん主演)の悪いパロディーが本作だ。「自分を捨てた男を捜し回る」が「理念の上での宝探し」に変わった。テーマごと漠然化?
類似点は───
❶オーラもバストもないもののまあまあ美人な方である女優を“冴えなさを持ったヒロイン”として起用
❷南国に“固有の目的”に導かれて乗り込んでゆく彼女が島から島へと移りつつ、いろんなモノゴト(特に男たち)に翻弄されるも(エッチなチョッカイ受けをふくめて)体当たり的にガンバりつづける
❸丼の麺をすする正面バストショット長め
❹お面かぶった男の過度な勇躍
❺三角関係で女二人の掴み合い喧嘩
❻ピストル
❼島の子供たちとの交流
❽島の巫女的な人との遭遇

それと、同じ沖縄映画『ウンタマギルー』(1989年 高嶺剛監督)のテイストも。
❶異種間セックス
❷ハダカ
❸ゲリラ戦。撃ち合い

こんなふうにさんざん沖縄を意識してるくせに、、、、沖縄じゃなく鹿児島県内を低俗劇の主舞台にすることで、沖縄県が日米両政府によって持たされてる不幸な“今日性”からこの映画は目を逸らしきってる。
まったくもって今の日本人に必要なストーリーのわけない『いぬむこいり』は、90年代的発想が主のようだからかスマホとかは全然出てこない。「イモレ島」について知りたかったらまずネット検索しろよ~とツッコミたかった前半、2章になっても3章に入っても「え、まだイモレ島に着いてないの?」とたかがイモレで引っぱることへの疑義あった。

むりやりまとめれば、“有森さんを嫌いにはならない映画”と言ってあげられるだけかな、やっぱり。
月刊シナリオにて脚本を拝読。
あらすじから既に観る気は失せていたが、もしかしたら面白いんじゃないか?という砂粒程度の希望から脚本を読んだ。

結果、第3章の手前で本を閉じた。

私はアマチュアで、脚本については素人に毛が生えた程度しか知らない。ただ、その毛が生えた素人にも分かるくらい酷い。むしろ一体どうやったらこの脚本で映画が面白くなるというのか教えて欲しい。ただえさえ脚本が面白くないのに4時間も映画館に拘束されるのはもはや拷問に近い。
この作品にチケット代1500円を払うならガストでチキンステーキとドリングバーをセットで頼んで4時間居座っていた方がマシである。

映像を観ていないので評価はしないが、この映画を観るよりガストに行くことをオススメする。
神からの啓示を受け、自分にとっての宝物を探す女性の姿を追う、全4章構成で4時間超えの物語。

ダメ女教師の主人公(有森也実)が神のお告げで仕事を辞めて、自分探しの旅をするために南の島へ行くプロットは、シニカルな風刺やコミカルとエロスが入り乱れる現代的絵巻物で、アートに特化しなく、人間味や人間模様をカオスに描写した世界感に好感。

低予算でチープな演出や造形と作風のコミカルさが意外と調和しており、煩悶と挫折を繰り返しながらも進んでいく。特に2章終盤からのロケーションの背景の凄さに感心させられる。

1章の東京での日常を捨てて猪突猛進する展開は短くてよく、非日常が訪れる前触れに。2章の島の選挙闘争が冗長に思えていたが、後に監督の描こうとする世界が理解し、その長さに納得する。
3章の無人島で緻密に考え抜かれた自然のロケーションを背景に身も心も解放されて直情径行していく模様に作品の熱量が上昇し、4章のイモレ島の戦争でこれまでの虚構と神話が集約する。
大きく分けると前半(1・2章)と後半(3・4章)に分けられるが、1章と3章、2章と4章が対にもなる構成に。

作品を通して生物にとって、食・愛・性交は繋がれているように思え、更に支配することと支配されることの権力構造の闘争が殺すことも含めて繋がっていくことを次第に焙り出していくプロットに唸らされる。

終盤のシーンは冒頭のシーンとリンクして、悪人を嗅ぎ分ける嗅覚の能力が伏線となると思いきや、全く予想外の展開になり理解不能に。

最後や所々で理解できなかったが、監督や役者の熱量が伝わる心地よさと、人間の本能や関係性や関連性を描写したことに考えさせられる。

実写映画が蔓延する映画界での、監督の果敢なチャレンジ精神を賛えたい。

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