パール・ジャム20を配信している動画配信サービス

『パール・ジャム20』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

パール・ジャム20
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『パール・ジャム20』に投稿された感想・評価

KKMX
3.8
 日本ではサッパリ人気のないパールジャムのドキュメンタリー。U2やREMと並ぶ世界的なシリアス系ロックバンドですが、曲が地味だからなのか同時期のニルヴァーナばかりが注目されたからか、日本ではほとんど受け入れられてません。

 俺は2003年の日本武道館に行きましたが、客の半分くらいは海外の方でしたよ。『Better Man』で歌詞を観客が合唱するとか、全体的に日本公演って感じじゃなかったです。しかし、個人的には最高のライブのひとつで、客電がついてからのラスト曲『Alive』は今思い出しても涙が出ます!
 やっぱりパールジャムはライブを観ないとなかなかハマらないのかもしれない。俺もパールジャム好きになったのは『Live On Two Legs』以降ですし、スタジオ盤はほぼ聴かないですし。そう考えると、来日2回のパールジャムは人気出ないですね。初来日が阪神大震災直後とか、タイミングも悪かった。
 あと、パールジャムは歌詞が素晴らしいバンドなので、直に伝わらない日本だと不人気にならざるを得ないのかも。ボスことブルース・スプリングティーンも同様の傾向がありますし。


 さて、そんな世界最大のライブバンド・パールジャムのドキュメンタリーは、まぁまぁの出来。良い点としてバンド結成以前の歴史、特に前身バンドのマザー・ラブ・ボーンについて詳細に語られていること、悪い点としてはそれ以外って感じです。
 確かにバンドの歴史をおさらいできたし、カートとの確執と和解、チケットマスターとの抗争やフェスにおける観客の死亡事故等バンドのターニングポイントは描かれておりましたが、なんとなく入って来ないんですよ。どことなく散漫な印象を受けました。
 全体的にメンバーの内面へのツッコミが薄い。微妙に語られるギターのストーンとベースのジェフの確執(?)とかも気になるけど、どう価値観が違うのかとかは突っ込まれないし、ボーカルのエディとその他のメンバーの移動手段(エディはバン、他はジェット機)の違いとかも、「エディはイアン・マッケイのようなアティテュードがあった」くらいで終わっているところも手応え薄い。エディにその思いを聞いたり、他のメンバーの価値観を聞いてくれって感じです。

 監督はキャメロン・クロウ。『シングルス』の監督で、あの作品もとにかく薄っぺらかった。元々ロックジャーナリストとのことですが、あんまり深いところには関心が無いようです。表層的なカッコよさとかを追求するジャーナリストもロック界隈だと多そうなので、この人もそのタイプなんでしょう。

 一方で、マザー・ラブ・ボーンに関してはかなり深くいってます。監督自身がこの時期のシーンにガッツリとコミットしていたから思い入れも深く、映像の素材もたくさんあったんでしょう。マザー・ラブ・ボーンはいわゆるグランジ風のヘヴィでミッドテンポの曲とガンズみたいなグラマラスな曲が入り乱れて、過渡期のバンドって印象です。ドラッグ禍で亡くなったボーカルのアンドリュー・ウッドも派手なロッカーでグランジ以前の雰囲気でした。いかにジェフとストーンにとってこの前身バンドが大きな存在だったのかはよく伝わりました。
 また、故クリス・コーネルがアンドリューとエディのミッシンク・リンクとして機能していたことはなかなか興味深いです。シアトルシーンは互いに影響を与え合っていたことは知ってましたが、エディとクリスの関係は非常に深いことがわかりました。

 あと、エディの存在感はやはり特別ですね。「誰かになろうとせず、自分になろうとしている本物」とクリスが評するように、エディは生まれついての芸術家で、しかもボスやジョー・ストラマー的な誠実さを併せ持った音楽家なので、やはり別格です。初期はストーンが仕切っていたパールジャムですが、やがてエディのバンドになったとのエピソードも納得。というか、ここまで本物だとエディ中心にならざるを得ないでしょう。それを可能にしたパールジャムメンバーの懐の深さは素晴らしいですが……その葛藤とかを聞いてもいいんじゃないのかキャメロン・クロウよ。これだけ濃ゆいバンドなんだから、深掘りをして欲しかったです。


【日本で不人気・パールジャム】

https://youtu.be/020PmdvSokw
Jeremy(和訳付き)
パールジャムは歌詞が良いので和訳動画を観てほしいです。この曲はネグレクトされた少年が自殺したニュースを聞いてエディとジェフが書いた曲。基本的にエディは機能不全家族で育ったっぽく、愛情の痛みについての歌が多い。この和訳はサビがかなり意訳になってますが、シリアスさは伝わります。

https://youtu.be/kPBhbCbWrY4
Better Man
個人的なフェイバリット曲のひとつ。エディの母親と義父の関係を歌ったもので、いわゆる依存の歌です。「もっといい人なんて見つからない」と言って、満たされないものの変化に踏み出せず、現状にしがみついてしまう。おそらく、そんな母親の態度はエディを深く傷つけたと思います。切ない名曲。和訳動画が有ればなぁ〜!

https://youtu.be/_8hTRma_X_E
Corduroy
これもフェイバリットのひとつ。歌詞は難しく、対人関係での失望や怒りを歌っているように思います(一応英語そして何故かイタリア語の歌詞付き)。偽りのイメージを押し付けられ、理解されない失望。「求めているものは買えない、なぜならタダだから」それはおそらく愛情や信頼関係でしょう。関係性の難しさを抱えるエディですが、メンバーはエディとの関係を維持し続けています。やはりパールジャムは素晴らしいバンドだ。

https://youtu.be/nssw7O_MXbA
Alive
とにかく、3:30くらいに映り込む客席の『Alive Saved My Life』というボードが熱い、熱すぎる!いかにパールジャムが英語圏の人たちの痛みを代弁し、多くの人たちに希望の光を照らしたのかがよくわかります!このバンドの真骨頂は歌詞なので、日本で理解されづらいのも致し方ないのか……あと、この動画は2018年のもので、年食ったエディは顔までボスに似てきました。

https://youtu.be/Fce0CUrFmGU
Given To Fly
観客で手話ができる人がいたので、ステージに上げて共演した動画。『ツアーリング・バンド』というDVDのワンシーンで、なかなか感動的です。このDVDは歌詞の和訳がついていて、めちゃくちゃ傑作でした(ただしこの動画にはついていない残念)!歌詞が見れるかどうかが大きなポイントですね。
Pearl JamのLet’s Play Twoで奇妙な体験をした後に久々キャメロンクロウのPJ20観る。あぁ、グランジのフロントマンほんと皆んな死んじまったなぁと。この作品でクリスコーネルこんな頻繁に登場してたっけと。彼の眼差しが美し過ぎてもうそれは泣けて泣けて。
3.9
一世を風靡したグランジ・ロックの雄として、ニルヴァーナと双璧を成したバンド…グランジと言う言葉はオルタナティブに吸収され、数々のバンドは消えつつもロック道を貫き続け、20年経ってもまだ健在で、こんなドキュメンタリーが製作されうる存在感はまだまだ見て取れた。
しかも監督はあの名監督のキャメロン・クロウ…音楽ジャーナリストとしても成功した過去もあるだけに、見事な演出と編集とで、とても見応えある作品として仕上げている。

『パール・ジャム20』に似ている作品

レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム

上映日:

2020年09月13日

製作国:

上映時間:

109分
3.7

あらすじ

1974年結成、オーストラリアのパンク・ロックバンド、レディオ・バードマンの歴史を網羅。セインツと並びオーストラリア・パンクを世界に知らしめ、ストゥージズの荒々しさとラモーンズのシンプルさ…

>>続きを読む

ダイナソーJr./フリークシーン

上映日:

2022年03月25日

製作国:

上映時間:

82分
3.8

あらすじ

切なく哀愁を帯びたメロディを殺伐とした轟音で包み込む、アメリカン・オルタナティブ・ロックの核をなしたバンド、ダイナソーJr.初のドキュメンタリー映画が遂に日本上陸。80年代USハードコア/…

>>続きを読む

デヴィッド・クロスビー:リメンバーマイネーム

製作国:

上映時間:

95分
3.7

あらすじ

人気ミュージシャンであるデヴィッド・クロスビーが自らの音楽キャリアについて語る、人生に深く切り込んだドキュメンタリー作品。死をおそれながらも 76 歳にしてまだなお精力的に創作を続けている…

>>続きを読む

サラダデイズ SALAD DAYS

上映日:

2016年10月01日

製作国:

上映時間:

108分
3.8

あらすじ

本作は、イアン・マッケイ率いるマイナー・スレットやフガジ、バッド・ブレインズ、デイヴ・グロールも在籍していたスクリーム、ガヴァメント・イシュー、ヴォイドといった、日本でも人気の高い数々のパ…

>>続きを読む

ギミー・デンジャー

上映日:

2017年09月02日

製作国:

上映時間:

108分
3.7

あらすじ

1967年、ミシガン州アナーバーで結成されたバンド、ザ・ストゥージズ。過激で危険なフロントマン、イギー・ポップを中⼼にバンドは活動を始めるが、その型にハマらない⾳楽はキワモノ扱いされ思うよ…

>>続きを読む