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失明に関する所感
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『失明に関する所感』に投稿された感想・評価

Miller
-
Netflixでの配信終了が近いということで鑑賞。


神学者のジョン・ハルが失明してからカセットテープに残した日記の音声に、俳優の演技が合わさり構成されるドキュメンタリー映画。
ジョンの妻や子供との会話も音声として残っていたことから、ジョンの一人語りというわけではなく、家族との会話も交じり、ジョンが医師に失明するという宣告を受けた状態から物語は時間軸で進んでいく。


ジョンは神学者として大学教授をしており、失明した状態で大学の講義を続けることが可能なのかと不安に感じていたところ、学術書のオーディオブックがないことを知り、現代の社会科学の本のオーディオブックを作り始める。
その学術書が蓄積し、講義についても学生を声で判別することが出来るようになった頃、ジョンは失明に関する所感をカセットテープに録音し始める。
「失明してから、思い出の記録は頭の中の映像として残されており、その映像は不鮮明になってきている」
失明について、その意味について理解しなければ、押しつぶされてしまうと考えたためだ。


そこからジョンの様々な所感が始まるが、それがとても興味深い。
笑顔についての所感、失明という概念を知らない子供は失明についてどのように受け取るのか、夢について・・・
様々な所感と、ジョンの失明に対する意識の変遷が、物語を通し描かれていく。
ジョンの肉声に俳優の演技が重なり、ジョンがどのように周りの世界と接していたのかを映し出す。
さらに、映像でジョンが感じていた世界を表現しようとしており、ジョンが世界にどのように向き合い、その結果どのように世界を感じるようになったかを、映画を通してジョンの世界を追体験することが出来る映画になっている。
ジョン自身の発する言葉の重みと、ジョンの感じた世界の表現の美しさがとても感動的だった。
<概説>

失明を宣告された神学者ジョン・ハルが残した記録音声を基に、その絶望を当事者の視点から見つめなおす。

<感想>

私は失明だけは絶対にしたくない。

というか、眼球になにかあるのが耐えられない。

ドナー登録は眼球周辺だけは絶対同意しませんし、なんならコンタクトレンズすら入れられないくらいに目は聖域。それだけに本作の絶望から受容へと至るプロセスは、余計に興味深いです。

そもそもトリアー監督の『ダンサーインザダーク』への理解を深めようとしたのが本作視聴のきっかけ。もしかしたらあの作品ほど、人々は失明に絶望していないのかもなんて期待を持って。

けれど視聴してみれば、人々はきちんと正しく絶望していました。もし自分ならという想定に絶望をもたらされた一方で、その絶望が正しいものだという安心感も覚えます。

絶望によって死に至るのも自然な反応で、それが軟弱だのと非難するのはただの野次でしかないのだなと。

そこで生死を分けるのは、最後は運。『ダンサーインザダーク』のビョークは偶然の運命から死を選び、本作のジョンは偶然の救済から絶望を受容した。

峠を超えたなら救済も得られましょうが、そこまでがあまりに過酷。自分が運試しする番になったなら、せめて耐える強さだけは持ち合わせていたいものです。
3.8
暗闇から光の方へ。"私がそれを理解しようとしなければ、それが私を打ち負かすだろう"。息子が生まれる前に失明してしまった神学者が光のない世界で生きる所感をオーディオカセットに日記としてまとめた貴重なドキュメンタリー。科学的に客観的ってよりはかなり主観的に叙情的に描かれている。限りなく光を失った人の視点や世界観に没入できるように工夫された演出。そこで住むことを余儀なくされた主人公の異質の世界観。現実社会で生きるか、思い出の中で生きるか。何かを共有できない孤独。戻らないと分かっている光に失望しながらも、自分の中に閉じこもらずに世界と繋がることをやめなかったその強さに感動。脳が食べることを欲するのと同じように見ることを欲しているのにそれができないから乾きと飢えがやってくるっていう感覚が興味深い。

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