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恋の狩人 欲望
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『恋の狩人 欲望』に投稿された感想・評価

全共闘時代の寂寥感を背負っている中年ルポライター(松山照夫)が、警察の摘発を受けた若い女優(田中真理)への単独取材を決行する。全共闘世代(60年代の若者)とシラケ世代(70年代の若者)の交流を描いている、日活ロマンポルノ。

警視庁の摘発を受けて、「ロマンポルノ裁判」が始まった時分の作品。ヒロインが警視庁の建物から姿を現して、自分語りへと流れ込む冒頭部分は、当時の田中真理が置かれていた環境をそのまま採用。心情吐露のセリフも田中自身が書いたものを採用している。

「自立と反骨」の精神は全世代に共通するものだが、その感情を日常生活の中でどのように処理していくべきか。本作では、理屈の上乗せにより主張が支離滅裂になっていく、スノッブなブルーフィルム監督(賀来恋慕)が象徴的に描かれている。

主人公のルポライターを山口監督自身の投影とする見方がたぶん正解。次世代(田中真理)にバトンを繋いでいく、60年代への鎮魂歌を思わせる作品。
「ラブ・ハンター 恋の狩人」(1972)が猥褻罪で摘発された山口清一郎監督と田中真理のコンビが、摘発を映画に盛り込んで放った反抗的な次作。本作が問題視され二人は日活をクビになった。劇伴に頭脳警察3rdアルバムを使用。

※Filmarksの本作あらすじは誤記。「ラブ・ハンター 恋の狩人」のもの。

【あらすじ】
警視庁から取り調べを終え出てくる女子大生の真子(田中真理)。迎えに来たルポライター戸田(松山照夫)とタクシーに乗り、国会議事堂を横目に喫茶店へと向かいインタビューを始める。真子は性解放グループのメンバーでブルーフィルムやストリップショーで資金稼ぎをしていた。戸田はかつて60年安保闘争に挫折、デモで片目を失明した妻とスナックを開き静かに暮らしていたが、70年全共闘世代の真子の若さに感化され情熱の再燃を感じ始めていた。。。

導入部の流れが抜群に好み。田中真理が自身の言葉で警察批判と猥褻論を語るシーン、リップシンクを無視したジャンプカットがドキュメンタリー性を醸し出している。引き続き60年安保闘争のニュース映像に、亡くなった樺美智子さんの肖像写真が重ねられる。

田中真理が特だしショーで独白するシーンも良かった。しかし、後の大半は日活ロマンポルノ・クオリティーとなり行き詰った男のセンチメンタリズムが展開する。ルポライター戸田は山口監督自身の投影と思われ、同志・田中真理への愛情と世代格差による諦念が見受けられる。寂しい振りをして気を引こうとしているように感じられるのは穿ちすぎか。

頭脳警察の劇伴は「桃源郷」と「時々吠えることがある」。

良くも悪しくもカウンターカルチャーが敗北した時代を象徴する一本。

山口監督は次作として足立正生、松田政男との共同脚本「恋の狩人・淫殺」を準備したが実現せず。日活同期の大和屋竺監督のように若松プロで撮ってほしかった。
いまひとつ苦手な題材だけれど映像の美しさには抗えない。真理さんかっこいいス。

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