変奏曲の作品情報・感想・評価

「変奏曲」に投稿された感想・評価

未島夏

未島夏の感想・評価

3.2
ファーストシーンの位置関係や、何度か挿入される意味深なフラッシュバック等、ラストへのアプローチが常に行われている事が結末を観ると分かる画使いが印象的。

しかし極端な性的関係により端を発する人物の交わりと行き着く心理は、現在の自分にはあまり付いて行けず。

日本人が爪先立ち一杯まで背伸びした様な海外かぶれした台詞回しは明らかに不恰好だが、一周回って愛おしさすら覚え癖になる。

ある人生の果てを見る様な、哀愁の充満した寂しい映画。
かつてのような活気を失い、空虚で虚しい中平康の晩年の様子(チンコが思うように勃たない男は中平康の「分身」みたいな存在?)がそのまま鏡のように映し出されているような作品で、観ていてとても辛かった。とにかく虚しくなるような遺作。映画を撮り続けることがどれだけ困難なことかを考えさせられた。
生きる意味を失い人生に迷った中年の男と女が出会い、お互いを責め癒やしSexしてまた別れる、永遠に。それは一時の幸福な旅。フランスの若者に金を渡し、二階の窓からコンサートを見下ろすくだりが素晴らしい。愛の不毛さは正しく中平康。70年代のフランス映画に負けていない強さ(気持ち悪さ)はある。
ルー蔵

ルー蔵の感想・評価

3.2
ちょいと頭でっかち。早いカットでズバズバではなくてキメた画で押す感じ。
学生運動に無力を感じ、チンポコウ起たずの男とやたら綺麗な女の逃避行。どうなんだろう。