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コンクリート作業
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『コンクリート作業』に投稿された感想・評価

tetsu
2.5
ゴダールの短編を追っていると、本作に辿り着いたので鑑賞。


[概要]

スイスの巨大ダム"グランド・ディクサンス・ダム"
約8年の歳月を経て、完成することになる建築物の着工直後を捉えたドキュメンタリー作品。
フランス映画界の巨匠"ジャン=リュック・ゴダール"さんのデビュー短編でもある。


[雑感]

20代前半にゴダール監督が働いていた工事現場。

その様子をドキュメンタリーとして、フィルムに捉えた作品とのこと。

ちなみに、当時はヴィセント・ミネリ監督の『お茶と同情』と併映されたとのこと。

確かに壮大な風景といい、珍しい作業行程といい、映画好きとして、映像で残したくなる気持ちは分かる。

巨大バケツのようなものでコンクリートを流し固める様子など、普段見慣れない場面が多く、映像としての強度は強かった。

ドキュメンタリーというよりはニュース映画に近い手触りのため、メッセージ性が薄く、冗長的ではある。

ニュース映画そのものが一般的に量産されていた当時を思うと、その作りにも納得はいくのかなと。

しかし、そんな作品の中でも、監督の個性は滲み出ている。

その最もたるは癖の強いナレーション。

初手から「春になると、突然女の子たちが話し始める……」と、全くダムとは無関係の語りから始まるので何かと思えば、"春の様子"から"ダム建設の着工"に繋げる回りくどさ。

このやけに遠回しな割に気取っている感じ。

いかにもゴタールである。

他にも工事に際して運搬機材が設置された光景を、"インスタレーション"のようだと評したり、比喩がもりもりで、ドキュメンタリーとしては、だいぶ避けるべきことをしているような……。笑

話が脱線しまくり、本筋が進まない人の話を聞いているようで面白かった(個人的に、そういうのを聞くのは苦ではない)。笑

まさに、"逸脱"の作家と言えるJLゴダールさんらしいデビュー短編だった。


【Next Movie's HINT】
>>ヌーヴェルヴァーグの映画たち>>
やま
-
ジャンリュックゴダール初監督映画。
工場での作業の様子が映し出されていく。


釣鐘のような物体が動く様子をカメラが追うのだが、もしかして自由な映像はこういうのからインスピレーションを受けているのかとか思ったりもした。


意外とこういうのを撮ってみるのも面白いのかもしれない。
adeam
1.5
映画史の重要な転換点にその名を刻むジャン=リュック・ゴダールの記念すべきデビュー作である短編ドキュメンタリー。
スイスのダム建設現場の作業の様子を映し出していく内容で、自らナレーションも務めていますが、面白さは感じませんでした。
ただ映画の始まりが列車や人の波といった動的な物体を映し取ることだったことを考えると、絶えず動き回るショベルカーにダンプカー、ベルトコンベア、そして作業員たちの姿をとらえることは、映像という表現手法を解体する後のキャリアの出発点としてとても納得感がある気はしました。

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