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モルゲン、明日
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『モルゲン、明日』に投稿された感想・評価

小
3.3
何故ドイツは原子力発電を止めることができ、日本はできなかったのか--を問うドキュメンタリー映画。

<両国の違いはどこからくるのだろう。答えを求めて「私」はドイツに向かった。

そこで出会ったのは、都市で、村で、学校で、教会で脱原発と自然エネルギーへ情熱を燃やし、実践する多くの人々。第二次世界対戦での自国の行いを深く反省し、1968年の学生運動をきっかけに芽生えた反原発・環境保護の意識と情熱を政治に反映し、次世代につなげようとしている彼らの姿は、世界は市民の手で変えられると教えてくれる。>(公式ウェブ)

ドイツの市民を見習い、日本の市民も自ら考え、行動を起こせということだろう。なるほどなあとは思うけれど、ありがちな感じもしなくもない。両国の違いに関する本質的なことが、十分描かれていない気がする。

つまり、日本の市民が何故、行動を起こさないかについての分析、己を知るための考察がないから、原発を止めた他国のやり方を真似ろと言われてもハイ、そうですねと単純に頷くことをためらわせる。

とはいえ、何故日本は原発を止められないのか、ドイツと比べ日本は何が違うのか、もし日本人は市民運動が苦手なら何故そうなのか、他に原発を止める方法はないのか、などについて、考えるきっかけにはなったかな。

●物語:3.5
・ドイツに関する取材内容はためになった。

●他 :3.0
・説明がちと多いかな、仕方ないかもだけど。
mh
-
人類がフクシマを経験したことで脱原発を決定。その実現に向けて取り組みはじめたドイツを取材するドキュメンタリー。
左も右もごっちゃにしてあるので、裏を読みたがるへそ曲がり(俺)には不親切。そもそもメルケルさんは東ドイツ出身だもんね。いっぽうで旧西ドイツで共産主義やってたひともいるはずで、その最たるもんが革命細胞のみなさんかな。そんなこんなが入り混じった現代ドイツの左右バランスってどんなもんなんだろうね。
構成としては非常にシンプル。
ドキュメンタリーというより、成功例(ドイツ)をレポートするといったおもむき。
日本を下げるというようなこともなく、短い上映時間内でドイツの取り組みを紹介する。
この映画の5年後――2023年04月にはほんとに脱原発しちゃったのだからドイツすごい。
「TOMORROW 明日」みたくアホみたいだけどウケが良いから割り切ってつけてるタイトル嫌いじゃないけど、この映画の場合、もっとほかにいいのがあっただろうにと思ってしまった。
監督ご本人がナビゲートされててかっこよかったです。
4.5
原発再稼働の報に触れるたびに、居心地の悪い気分になる。都会で潤沢な電気を享受する自分もまた、再稼働の恩恵を受ける立場にあるからだ。福島第一原発事故のわずか3カ月後に、ドイツはすべての原発を2022年までに廃炉にする方針を決めた。脱原発をできる国とできない国の違いを探りに、本作の坂田雅子監督はドイツに向かう。都市で、村で、学校で、教会で脱原発と自然エネルギーを実践する多くの人々がインタビューに応えて、自らの信念を情熱を語る。みんな眩しいくらいに、かっこいい。坂田監督は、両国の違いは第二次世界大戦の反省と戦後処理にあると言う。うーむ、やはりそこですか。この映画を観た「福島映像祭」(9月22日~28日、東京・ポレポレ東中野)で登壇した福島のテレビ局やジャーナリストからは、東京五輪に向けた復興モードの中で、原発事故の被害を語りにくい雰囲気が醸成されつつあり、国からの補償金受給の有無など立場の違いもあいまって、コミュニティの分断を生んでいるとの現状が語られた。フクシマは続いている。本作は、そんな当たり前のことを気づかせてくれる。
東京・豊島区のシネマハウス大塚で10月6日(土)から14日(日)まで9日間限定上映。https://cinemahouseotsuka.com/

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