響け!情熱のムリダンガムを配信している動画配信サービス

『響け!情熱のムリダンガム』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

響け!情熱のムリダンガム

響け!情熱のムリダンガムが配信されているサービス一覧

響け!情熱のムリダンガムが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
Hulu
Netflix
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS
music.jp

響け!情熱のムリダンガムの作品紹介

響け!情熱のムリダンガムのあらすじ

不可触民ながら音楽の才能を持つ青年がムリダンガム(インドの打楽器)の修行に励むが、妨害にあって放浪の旅に出る。 A・R・ラフマーン(『スラムドッグ$ミリオネア』)が作曲を担当したインド音楽映画の傑作。

響け!情熱のムリダンガムの監督

ラージーヴ・メーナン

原題
Sarvam Thaala Mayam/Madras Beats
製作年
2018年
製作国・地域
インド
上映時間
132分
ジャンル
ドラマ音楽
配給会社
テンドラル合同会社

『響け!情熱のムリダンガム』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『響け!情熱のムリガンダム』
原題または英題ஸர்வ தாள மயம்/ Sarvam Thaala Mayam
製作年 2018年。上映時間 132分。
製作国 インド

南インド・チェンナイの熱気を真空パックした本作は、伝統楽器ムリダンガムに魅せられた青年の葛藤を描く音楽映画。

映画音楽界の巨匠A.R.ラフマーンのスコアや、主演G.V.プラカーシュ・クマの演奏シーンが善き。
なんでも、実生活でも高名な音楽監督である主演のプラカーシュは、今作品のために1年以上猛特訓を重ねてプロ顔負けの運指をマスターしたそうです。
名匠ラジーヴ・メーナン監督が長年温めた今作品は、南インドのクラシック音楽界に厳然と存在する階級社会の歪みを内側から描き出した意欲作と云えるかな。
 
一方で、いくつかのネガティブな要素やプロットホールも散見される。
最も強引に映るんは、主人公が才能を開花させ師匠に認められるまでのタイムスリップ級のスピード感かな。
何十年もの修行を要する伝統芸能の世界で、天性のリズム感だけで瞬く間にトッププレイヤーと肩を並べるプロセスは、リアリズムを飛び越えファンタジーが過ぎる印象を受けます。
さらに終盤のテレビオーディション番組の描写も、それまでの重厚な人間ドラマから急にチープなリアリティショーのノリに変質したように感じられ、演出のトーン&マナーのブレにシビアな違和感が残る。
 
それでもなお心を掴んで離さないんは、アップデートを拒む構造への、静かなるカウンターという現代的なテーマが通底しているからて、生まれた環境によって触ることすら許されないアートがあるという理不尽。
映画はそれを政治的スローガンとして告発するんじゃなく、圧倒的な好きという初期衝動とリスペクトによって融解させていく。
伝統という名の既得権益の壁に、純粋なパッションと実力だけで風穴を開けていく。
このエッジの効いたダイナミズムこそ、胸に深く刺さる背景となっています。
 
今作品が放つ熱量はプロットの粗さを補って余りあります。
どれほどストーリーテリングに強引なブーストがかかっていようとも、作中で弾ける打楽器のセッションが始まった瞬間、脳内のノイズは吹き飛び、ただそのリズムに身体が同調していく快感に満たされたし、血統や格式といった見えない呪縛を、理屈ではなく五感に訴えかける音の力で突破していくカタルシス。
すべてのノイズを調和へと変えていく圧倒的な肯定感に包まれたとき、今作品が単なるサクセスストーリーじゃなく、魂の解放を描いた至高のエンターテインメントであると認めざるを得ない。

インドのチェンナイで暮らすムリダンガム職人の息子ピーターは、父が作ったムリダンガムを巨匠が演奏するのを見たことがきっかけで、自身もその奏者になりたいと思うように。巨匠に弟子入りし修行に励むピーターは、カースト差別や伝統芸能の継承に伴う軋轢、世代間の意見の違いなど様々な困難にぶつかりながらも、情熱と敬意をもって立ち向かっていく。

「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー作曲賞を受賞したA・R・ラフマーンが音楽を手がけ、ラフマーンの甥で映画音楽の作曲家としても知られるG・V・プラカーシュ・クマールが主人公ピーターを演じた。2018年・第31回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では、「世界はリズムで満ちている」のタイトルで上映。2022年10月の劇場公開に際しては、本作にほれ込んだ南インド料理店「なんどり」(東京・荒川区)が配給した。
インド伝統音楽の打楽器“ムリダンガム”奏者を志した太鼓職人の息子。そんな彼が直面する軋轢や困難を情熱で乗り越えていく。
タミルナードゥ州チェンナイに暮らす主人公ピーターのヒーローは、我らがタミルの“大将”ヴィジャイ!実は今作鑑賞直前に、現在開催中の「インド大映画祭」でヴィジャイ主演の作品を観てきたばかりで、「ヴィジャイ好きなの一緒じゃん!」って、もうピーターには親近感しかなかった!過去に鑑賞したヴィジャイ作品のフッテージがあったりして、冒頭からとにかくテンションが上がる!
今作を敢えてジャンル分けをするのなら、先日鑑賞した「シャンカラーバラナム」と同じ“芸道モノ”と言えるのでは。“芸道モノ”とは、パフォーミングアートに従事する芸術家の生き様を描く作品ジャンル。“芸道”なだけあって、演奏スキル的な部分はもちろん、“神に捧げる”音楽という性格もあり、古来から伝わる“型”の伝承も大事だし、何よりも奏者自身の信仰、カーストが物語を綴るうえで重要な要素となってくる。今作でもピーター自身ではどうにもならない出自(カースト)の問題や、師弟、兄弟弟子間の軋轢や絆など、しっかりと描かれている。インド伝統音楽という事で、ちょっと古めかしいものをイメージしがちだけど、今作ではちゃんと現代にアップデートされていて、その伝えたかっただろうメッセージは、よりパッションに満ちていた!
ヴィジャイもそうだったけど、ピーターの彼女役のアパルナー・バーラムラリも先日の「インド大映画祭」で鑑賞した「ただ空高く舞え-Soorarai Puttru」に出ていた役者さんで、間髪入れずにまたお会いできるなんて…状態。
ピーターは一時、師の元を離れざるを得なくなり、そこから自らの殻を破るために各地へ旅に出るのだが、そのロケーションが雄大で美しくて、またその各地でそれぞれの地元の音楽に触れ合う様子を見ていると、もう泣けてくる。
まさに
「世界はリズムで満ちている」
と言うべき情熱に溢れた素晴らしい作品。
「セッション」に「落下の王国」を無理やりくっつけたような、インド・チェンナイ発の音楽スポ根映画。

「ムリダンガム」というのは、インドの伝統的打楽器の名称。幾つかのレビューで「ムリガンダム」になっていたが、それモビルスーツだから。

加えて「響け! ユーフォニアム」みたいなタイトルで金管楽器女子高生萌えオタを釣ろうとしてるが、ほぼ100%、大量の暑苦しいオッサンが出てくるので、萌えオタは観ないほうがいい。

■最初に概要

ボリウッドスターの追っかけをしてた主人公ピーターが、ムリダンガムの魅力に取り憑かれ、伝説的ムリダンガム奏者になんとか弟子入りする話。

この作品の舞台となったチェンナイは南インドの東部に位置する都市。一度行ったことあるが、牛が路上を占拠しているようなこともなく、インドの中ではモダンで過ごしやすい都市という印象。それでもカーストや貧富の差は大きく存在し、この作品の主人公ピーターの実家は、ムリダンガムの楽器作りには携わるものの、演奏は出来ない低いカーストなのだ。そんな貧富の差の激しさは、貧困層の子どもたちが本物のピザを求めて奮闘する映画「ピザ!」などでも観ることが出来る。

チェンナイで印象的だったのは、新興宗教の瞑想施設オーロヴィルと、全長6kmとクッソ広いビーチ(マリーナ・ビーチ)と、毎日食べてた「ミールス」と呼ばれる定食料理。色んなカレーやスープ、野菜に囲まれたライスを手で混ぜて食べるの、すんごい楽しかった。

そして、この作品も、「ミールス」みたいに盛りだくさんな内容。

音楽! 踊り! アクション! 恋愛! 

……こんな感じで、モリモリの盛りだくさん。その割に上映時間も135分と長くない。

■俺の感想

最初から最後まで「なんじゃそれ!」って言いたくなる、ストーリー上の安易な点はあるのだが、それを補って余りあるパワーに圧倒される。

「怪我を治してもらっただけで恋に落ちる恋愛弱者の主人公」
とか
「『街中をパトロールしてんの?』ってくらい、偶然出会うヒロイン」
とか
「柱の陰からニヤリと笑って主人公を見つめる悪いやつ」
とか。

普段の俺なら、「もう令和ですよ!」と監督に進言したくなるくらいレトロな演出だけど、もう、そんな細かいことはどーでもいい。それぞれのキャラが立ちまくりで、ガチバトルみたいな展開が絶え間なく続いていき、スクリーンに釘付けにさせられる。

俺が特に好きなのが、主人公ピーターと、伝説的ムリダンガム奏者の師匠。

主人公ピーターは、冒頭に書いたように低いカーストの生まれだが、持ち前の真っ直ぐさと努力、情熱で、周りのみんなにも良い影響を与えていく。

対して師匠。高いカーストで伝統を重んじるキャラなのだが、頑固で厳格であるが故に、周囲と衝突し、時代に取り残されていく。ちなみに「指を大事にしたいので、他人と握手はしない」ってくらいストイックな師匠なので、AKB48には入れなそう。

「スラムドック・ミリオネア」でも知られるA.R.ラフマーンの音楽が素晴らしいのは書くまでもないが、特筆すべきは頻繁に差し込まれるムリダンガムの演奏シーン。主人公役の役者(A.R.ラフマーンの甥っ子らしい)は、この作品のために1年間ムリダンガムを練習して撮影に臨んだという。師匠も老齢とは思えないほどの見事な指さばき。

師匠役の方は惜しくも2021年に他界されているということだが、イングヴェイ・マルムスティーンみたいな指さばきは観てるだけで惚れてまう。俺もストゼロを切らした翌朝はこれくらい指がブルブル震えるが、楽器は弾けないもん。

■インド観光ビデオシーン

冒頭でも書いたように、後半、ほぼ脈絡なく20分くらい「落下の王国」みたいな「インド観光案内ビデオ」みたいになってるのも、ポイント。

「♪いつになったら身分の差は無くなるんだ~」

って結構悲惨な歌詞の歌を歌いながら、楽しそうに歌い踊って観光地めぐりしてるの、インド映画らしくてホント好き。砂漠から雪山、豪華絢爛なパレスや少数民族の村など、この20分間、なんの脈絡もないけど目の保養になった。

■クライマックスのよく分からない大団円感

クライマックスは絵に描いたようなヒール役が暗躍する中での、エリートムリダンガム奏者とのTV番組でのムリダンガム対決。

「『ムリダンガム対決』なんて誰が喜ぶねん」って思ってしまうのだが、これが無理やりすぎる演出で盛り上がる。最後は観客も視聴者も審査員も含めてノリノリで、なんか「ヘイ・ジュード」感あって最高だった。

ということで、「なんでこれシネコンでやらないの?」ってくらい面白かった。観終わったあと速攻で南インドカレー屋に走って余韻に浸ってしまいました。

俺の観た回は、元力士俳優の田代さんという方が出演のトークイベントがあった。田代さんは、この監督と、インドに力士が流れ着くというインド映画「SUMO」でご一緒したらしい。この作品がヒットすれば「SUMO」も日本で公開される可能性があるそうなので、ぜひヒットしてほしいと思ってます!

(おしまい)

『響け!情熱のムリダンガム』に似ている作品