「罪人の元に悪魔がやってきて、魂を渡す代わりに願いを叶える」という言い伝えがあった19世紀のバスク地方。人里離れた山奥に住む鍛冶屋パチは黄金を隠し持っている疑惑が持たれ政府の調査が入ることになった。しかしパチは自宅に悪魔を生け捕りにしていて、拷問を加えていた！そんなんアリ！？パチが犯した罪とは？

スペインとフランスにまたがってるバスク地方に伝わる民話の映画化（NETFLIXオリジナル）。人間と悪魔の間でかわされる契約の裏をついた男と、過去に犯した罪、人間の欲などをテーマに描いているんだけど、民話がベースになっていて難解になることもなく実に分かりやすいお話でした。悪魔や地獄のビジュアルも新しさは無いものの、昔のゴッド・オブ・ウォーのようなファンタジックさもあって良し。そんな世界観もさることながら、何よりも最高だったのが低級悪魔サルタエルの存在。これがすごいです。人間と悪魔をテーマにしておきながらこんな仕上がりになった映画は今までみたことない…

件のパチに取り付いた悪魔（＝低級な悪霊）サルタエル、こいつがめちゃめちゃドジで可愛いんです。ここ！ここが悪魔をテーマにした映画の中で最も斬新ですごいところ！檻に入れられて「お前の魂を食らい付くしてやるからな！！！！」とか凄みをきかせてるのに、豆をバーっと地面にまくとそれが悪魔の弱点なのか「うわあああ！豆を数えずにはいられない〜！1 2 3 4 5…！！ああやめて！ぐちゃぐちゃにしないで！数えてたのに！1 2 3…！」ってなるし、つながれた鎖を解き放って逃げようとするも、トラバサミに挟まって「いてえ〜！！ちきしょ〜！！」ってなるのが、二回。二回よ！？これ日本のお笑いテクニック「テンドン」じゃないですか！日本のバラエティ番組参考にしたの！？って感じで感動してしまいました。すごい荘厳なオープニングでただならぬ雰囲気だったところでこのサルタエルのギャップ。最高すぎるだろ！それ以降も基本悪魔なので信頼できなさそうになりつつもカッコイイところを見せてくれたりと、ビジュアルの割に実に憎めない素晴らしいキャラクターでした。電車の中で見てて笑いこらえるの大変だったわ

ちなみにバスク地方出身の監督が創っており、英語吹き替えもあるけどオリジナル言語はバスク語。めちゃめちゃ難解で「悪魔がバスク人を誘惑するためにバスク語を習ったが、7年かかって覚えたのは『はい』と『いいえ』だけだった」というジョークもあるほどにマジで何言ってるかわからんのですが、雰囲気との相性はバッチリ。バスク語で見るのがオススメです。これまじで面白いので絶対見た方がいいですよ！

ネトフリ限定映画🎬
中世のゴシックホラー...ヨーロッパ中世の雰囲気が素晴らしい🏰
悪魔と闘う鍛冶屋の話😨

19世紀、スペインのバスク州にパチという鍛冶屋がいた⚒
彼は村はずれに住み、村人から気味悪がられていたが、ある日、ウエスという少女が彼の庭に入り込み、家の中の檻に幽閉されている少年を発見するが...😨

エレメンタリ（ERREMENTARI)は、バスク語で「鍛冶屋」の意味のようです
米の連ドラ「エレメンタリー(Elementary)」とは全く関係ありませんでした😞

Jasonのようなマスクを被り、姿を現わす鍛冶屋の風貌は強烈なものでしたが、実はスゴい人物だったとは...👿
人と上手くやっていくコミュニケーション能力がないと、正しいことをしていても誤解されるという典型的な例ですね...彼にその能力があれば...🤷‍♂️
孤立無援ながら、少女を救うために、自ら悪魔の犠牲になろうとする鍛冶屋に心を打たれます😰

また、この作品を、他のシリアスな悪魔モノと異なるものにしているのは、悪魔にしては少々間抜けなところがあるということ😈
ドリフのコントのような側面を見せます....二度も同じ罠にかかるか⁉️
カトちゃんも顔負けのドジっぷりを発揮しています😊

それでも、地獄を描いたCG特撮は、けっこう見応えありで、蜘蛛の糸でも垂れてくるのか？と思われるようでした(もちろん垂れてきません)🕷

言語がバスク語というのも珍しく、滅多に聞くことのない言葉の響きも楽しめました🇪🇸
孤立言語を研究してらっしゃる方にとっては、素晴らしい音源だと思います📝
私は途中で英語吹き替えにしましたが...🔤

で、分からなかったのは、どうして悪魔って数を数えないではいられないのですか❓
ネトフリ加入者の方、ぜひご覧になって教えてください🙇‍♂️

フォロワーさんからのコメントでおすすめされたので視聴。
欧州バスク地方の民間伝承を下敷きにしたゴシックホラー作品。

ストーリー
舞台は19世紀、スペインの何処か。
村のはずれに一人の鍛冶屋が住んでおり、村人は気味悪がって、誰も近づいてこない。ある日、イタズラで人形の首をもがれて鍛冶屋の家にぶん投げれた少女が鍛冶屋の家に入り込むとそこには鳥籠牢獄に囚われの男の子の姿が…。

総評
いつ、狩人の悪夢が始まるのかなと思うくらいにブラッドボーンな世界観はとてもよかった。観る前は最強鍛冶屋が悪魔をハンマーで殴り倒していく痛い系なもの思ってたが全然違った。もっと道徳的(宗教観の強い)な内容だった。方向性は違ったが十分楽しめたし雰囲気は好みだった。

後書き
サルタエル(悪魔のうちの1人)がどう見てもブラックデビル にしか見えなくて笑った。吹き替え作るなら明石家さんまさんにご担当いただきたい。