たぶん戸塚ヨットスクールが必要とされる理由 THE MOVIEみたいな感じだった、環境が故に小悪党としてすくすく成長してしまったボーイの更生への道。私はこう言う「根はいい子なんだけどね…」みたいな話あまり好きではないし、人間の善性の様なものを信じていない。ドブ川に投げ捨てられた猫を飛び込んで掬い上げるボーイ、40過ぎの女性が10代の少年を演じているらしいが、流石にいくら画質が悪くとも手に老いが出る。傑作揃いのサークの中ではかなり下の方だと思うし、寝不足&低気圧でちょっと寝た。たぶん一番の悪党は長靴なみなみ貯まった牛乳をそのままタンクに戻す爺さん。

シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞🎥
本作は「デトレフ・ジールク監督名義のモノクロ作品」でオランダ映画２本のうちの１本。
……ということで、鑑賞機会が少ないレアな作品ではあるものの、ワルの少年が１人の牧師により更生されていくような物語で、面白さは影を潜めた真面目な映画だった。
確かにダグラス・サーク監督らしさは観られるものの、あまり面白くはない…😅

町で２人の不良少年がツルんで、ショボい物（魚介類、小さなポンプなど）を盗んでいる。２人はアメリカのギャングに憧れて、いつかアメリカに行きたいと思っている。
でも、盗んでいる物がショボい物ばかりなので「アメリカには行けそうに無いだろ…」などと思ってしまう🤣

この２人のうち、主役として描かれるのはヤンという12歳の少年。彼は、家庭環境が劣悪で、母親にトイレに閉じ込められたり、父親に毎晩殴られたり、祖父には金を盗んだ嫌疑をかけられたり……と、「こりゃ～、不良になって当たり前」の家庭にいる。
そんな時、一人の牧師に出会ったヤンは、牧師にポンプ盗難を救ってもらったことから信頼するようになり、牧師から「私には絶対に嘘をつくなよ…」と言われて、これだけは守っていくが、この少年にいろんな疑いはかけられる……といった展開。

「この少年を演じたのは、なんと45歳の女優」とシネマヴェーラ渋谷のチラシで読んでしまったので、「ホント？」と思いながら映画を観たが、とても45歳には見えなかった😄笑

鑑賞機会は少ないレアな作品であるが、面白くはなく、真面目さを追及する映画なので、ダグラス・サーク監督ファンであれば一度ぐらいは観ておいて良いかも……🤗

吝嗇ジジイ（船乗りだからピアスしてる）と家族には芋で自分だけ肉を食べてる暴力親父のもとで育った度し難い程に倫理観が欠けてる子供にドン引きするけど、貧困に喘ぐ悪辣な環境はきっと想像を絶するんだろう。牧師並みの寛容さが必要。妹に（事故的に）肘鉄喰らわせる冒頭から騒がしくて気が狂いそうに。ハーモニカ盗んだヤツの実家が太くてビビる。松濤の近くで観る皮肉。友人の母親のキッチュな醜悪さも拍車をかける。炭を窓から窓へ投げてボヤ騒ぎ。それで音楽に目覚めるかと思いきや、そんな安易な回収はせず、パイプオルガンに触れそうな手前で終わる。慎みがある。