昭和10年、出羽三山の主峰・月山の麓を、急ぎ歩く女性がいた。志田周子(ちかこ)、26歳。故郷の父から『ハナシタイコトアリ スグカエレ』という電報を受け取った周子は、取るものもとらず帰郷した…
>>続きを読む19世紀末のニューヨーク。編集者を夢見るレオニー・ギルモアは、若き日本人詩人、ヨネ・ノグチと出会った。彼の詩才に魅せられたレオニーは、やがてヨネと結ばれる。だが妊娠を知ったヨネが一方的に日…
>>続きを読む東京で夢破れ、故郷広島へ帰ってきた永峯明日香(比嘉愛未)。実家は“吟醸酒の父”三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵だった。養女である明日香は、幼い頃から酒造りに興味を持っていたが、実家を継ぐ…
>>続きを読む1989年、ある地の市民病院に外科医・当麻鉄彦が赴任する。見栄と体裁を気にかけ、かんたんな外科手術ひとつまともに行われないその腐敗した病院で、次々と困難なオペを成功させる当麻。彼の「目の前…
>>続きを読む1934年、満州。外交官の杉原千畝は、堪能なロシア語と独自の諜報網を駆使し、ソ連北満州鉄道譲渡の交渉を成立させる。しかしその裏で共に闘った仲間を失い、在モスクワ大使館への赴任を希望していた…
>>続きを読む東京都多摩南児童相談所虐待対策班で働く新人児童福祉司の坂本大河(中山優馬)は、ある日、シングルマザーの母親に虐待され、一時保護所にいた4歳の藤沢芽衣を母親の元に帰す現場に立ち会う。翌日、大…
>>続きを読む江戸時代末期。死に至る病として恐れられていた疱瘡(天然痘)が猛威を振るい、多くの人命を奪っていた。福井藩の町医者で漢方医の笠原良策(松坂桃李)は、患者を救いたくとも何もすることができない自…
>>続きを読む医学者のヒポクラテスたらんと、京都の大学医科に入学した6人の学生たち。荻野愛作は恋人の妊娠と中絶をきっかけに生死を扱う医者という職業について考え始め、ガリ勉タイプのみどり、妻子持ちの加藤な…
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