【スリラー映画のススメ】
◆作品名:
パーフェクション (2018)
◆スリラーの要素
　次第に明らかになる過去の出来事
◆本作のポジショニング
　サスペンス □□□■ ホラー
　
※本作は、ご自身が鑑賞後にレビューチェックされることが望ましい作品です

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・チェロ奏者としての将来を嘱望されながらも、母の介護のため夢を諦めたシャーロット。母の死後、かつての恩師アントンを頼って上海を訪れた彼女は、アントンのもうひとりの愛弟子である人気チェロ奏者リジーを紹介される。
・すぐに意気投合した2人は、一緒に中国各地を巡る旅へ出かけることに。しかし出発の直後、バス車内でリジーが異常なほどの体調不良を訴え始める。言葉が通じない中、必死で周囲に助けを求めるシャーロットだったが…。

〈見処〉
①狂気の音楽に向き合うな——
二転三転で奏でるサイコスリラー
・『パーフェクション』は2018年に製作されたサイコスリラー映画。監督・脚本は、
『ハンティング・パーティ』のリチャード・シェパード。
・ミラマックスが製作した本作は、テキサス州オースティンで2018年9月に開催されたファンタスティック・フェストでプレミア上映されたのち、Netflixが本作の配信権を獲得。2019年5月からNetflixにて独占配信が開始された。
・主演のシャーロット役に『ゲット・アウト』のアリソン・ウィリアムズ。

③結び…本作の見処は？
◎: 本作は「熱血音楽ドラマ？」「心理スリラー？」「陰謀サスペンス？」四章だてで語られるストーリーは、作中に数回の大きな転調を果たす。また、散りばめられた数々の伏線のなかには、鑑賞者を惑わすトラップも含まれ、ストーリーの向かう結末の予想がつかない作品。
◎: ラストシーンの構図は、大変な狂気。こんな作品だったのか…。
◎: 冒頭の２人の天才少女が階段ですれ違うシーンのピント配置や、ストーリーが転調する際の巻き戻し演出、クライマックスのチェロ演奏のしくじり場面など、手の込んだ演出も見もの。
○: 中国の山奥に向かうバス乗車シーンのストレスぶりは必見ポイント
▲: ２人の天才チェロ奏者、シャーロットとリジーの行動原理がずいぶんと極端で、ホラー映画の域を越えない。

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『パーフェクション』
原題The Perfection.
製作年2018年。上映時間90分。

天才チェロ奏者を襲う悲劇を二転三転する展開で描いたNetflixオリジナル映画。
シャーロット役にアリソン・ウィリアムズ。
リチャード・シェパードが監督・脚本を手がけた。
Netflixで2019年5月24日から配信されてるそうな。

チェロ奏者としての将来を嘱望されながらも、母の介護のため夢を諦めたシャーロット。
母ちゃんの死後、かつての恩師アントンを頼って上海を訪れた彼女は、アントンのもうひとりの愛弟子である人気チェロ奏者リジーを紹介される。
すぐに意気投合した2人は、一緒に中国各地を巡る旅へ出かけることに。
しかし出発の直後、バス車内でリジーが異常なほどの体調不良を訴え始める。
言葉が通じない中、必死で周囲に助けを求めるシャーロットだったが。。。

通常てか最近は、ネトフリのオリジナル作品となると、期待値を下げといて、平均的なエンタメ作品という形でプチ嬉しい驚きを期待して視聴するようになってきた。
しかし、今作品に関しては、正直言って、意外にも度肝を抜かれました。
個人的にはハマったサイコスリラー／ホラー映画やった。
もちのろん、これは主観的な意見やけど。。。
通常、プロットから話を始めるが、今作品に関しては、芸術的かつ印象的な撮影が重要な特徴であることは間違いない。
また、時折、登場人物の隠された感情を明らかにする
『フラッシュバック・ショット』が加わり、これまでホラー映画で使われた中で最も革新的な撮影の1つとなってる。
筋書きとしては、チェロの弟子でありながら、その地位に到達するために多大な犠牲を払った2人の間に新たに生まれた関係を中心に展開します。
優れたサイコスリラーに期待されるように、何もかもが見かけ通りではなく、優れたホラーストーリーに期待されるように、真実は恐ろしく、嫌悪感という微妙なラインを行き来している。
安っぽいジャンプスケアもんではなく、ヌードやエロティシズムをほとんど感じさせず（多くのティーンホラーほど露骨でもない）、
ただ非常に巧妙に設計され、熟考されたストーリーがゆっくりと、しかし説得力を持って展開された。
個人的には、じっくりと楽しみました。
観てる者を完全に油断させる本当に意外な結末こそが、優れたホラーを面白くし、面白い作品を秀作にすると思います。

“完璧を期待されているから。”

将来有望なチェロ奏者のシャーロットだが14歳で母親の介護のために音楽学校を退学。その10年後、母親が亡くなった彼女は再び恩師を訪れるが、そこにはすでにリジーというプロのチェロ奏者が育っていて…。もっと話題になるべき良作Netflixスリラー。

90分の中でのサクッと4章仕立てだけど、それぞれの章で変わりゆく人の立ち位置や隠された事実に二転三転。「あぁ、あいつが悪いんだ」とか「これがやりたかったんだ」という視聴者の先入観を巧みに利用しグルグル揺さぶられて、最後の展開には口が塞がらない。中々に衝撃的なシーンも沢山あるのでグロ耐性ない人は注意。“この世に私の居場所なんてない”の時も思ったけれど、前情報がほとんど明かされていない作品がとても面白いのに、いかんせん観る人が少ないのが残念なところ。

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