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蟹の惑星
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目次

蟹の惑星の作品紹介

蟹の惑星のあらすじ

多摩川河口の干潟は狭い範囲に、多くの種類の蟹が生息する貴重な自然の宝庫である。吉田唯義さんは、ここで15年に渡って独自に蟹の観察を続けている。 吉田さんの視点はとてもユニークで、他の人が考えつかないような方法で蟹たちの生態を調べている。 映画は吉田さんと干潟を歩きながら、蟹たちの驚くべき営みを見つめていく。カメラは蟹たちに限りなく接近し、肉眼では決して捉えられない迫力あるフォルムと美しい色彩が画面いっぱいに広がる。そして小さな蟹の営みが地球や月など、宇宙とも結びついていることを解き明かし、さらには人間や震災が与えた現実の問題までを描き出す。 身近な自然に目を向けることの素晴らしさと、都市の中にあるもう一つの世界を描く全編“カニづくし”のワンダームービー。

蟹の惑星の監督

村上浩康

原題
製作年
2019年
製作国
日本
上映時間
68分
ジャンル
ドキュメンタリー

『蟹の惑星』に投稿された感想・評価

3.8
多摩川河口の小さな干潟に住む、小さな蟹の生態や、どう言った形で環境や生態系に影響しているかを教えてくれるストーリーは、吉田唯義と言う個人研究家の素敵な人柄と素晴らしさ、同時に、日本における研究、調査、観察の危機的状況を教えてくれるドキュメンタリー。

多摩川にある小さな干潟で、一般の人なら目も止めない、見てもカニだ!で終わる小さな蟹を、知人から進められ好奇心から13年以上調査、研究する吉田唯義さんのドキュメンタリーだが、思わず引くレベルの凄さが。個人でここまでやるのかと思える蟹の研究は、視点の面白さや探究心の凄さ、レベル高さにとても驚かされた。
東京ドーム2個分の小さな干潟に何種類も蟹がいて野鳥の宝庫にもなっている事に驚いたし、東京湾の内側にある干潟が全く無関係とも思える東日本大震災の影響を受け蟹の減少を引き起こしているという事を、調査、観察から見い出している事には驚かされた。

もし吉田氏が何らかの理由で辞めてしまった場合、この研究は途絶えてしまうが、本作きっかけに何かを見出した人が改めて吉田氏の資料を参考に、繋げる事は出来るだけに、世に知らしめてくれるこのドキュメンタリーに素晴らしさを感じた。
誰もやらない研究をする事は、とても大切だし、いつか何か大きな発見や未来の希望になる事すら有るだけに、とても素晴らしいと思えた。何故ならノーベル賞受賞者が残した言葉が、正に吉田氏の様な人の大切さを、ものがたっているだけにとても尊く感じるし、貴重に思えた。

製作当時83歳の吉田唯義さんの地道な研究は素敵に思えたが、視点を変えて観ると日本の人口減少や税収減、企業衰退が、利益優先の研究しか出来なくなってきている今の日本に、基礎研究含め、目の届かない大切な部分が失われつつある事を教えられているように思え、とても辛く感じた。
とは言え吉田氏にはこの素晴らしい研究を少しでも長く続けて欲しいし、最近生物研究に関心を抱く子供も多くなっているだけに、本作きっかけで関心を抱く人がいたらと祈ってしまった。
菩薩
4.0
最近何やら「クラブハウス」なるものが流行っていると聞く。わしゃてっきりプロレタリア文学の再興か!と、ついでに葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』らへんも流行ればいいのに!なんて思ったが、どうやらそうではないらしい。では一体なんなんだと…他に思いつくものがこれくらいしかなく、そういや入会しとらんかったなと思い観てみたら、ジジイと蟹しか出てこなかったから確実に違うのだろうが、これが俺のクラブハウスで良い!と宣言したくなるくらいバチくそ面白かった。そもそも多種多様の蟹のフォルムがカッコ良すぎて、何やら地球外生命体を眺めている気分でとてもSFな気分に浸れたが、蟹達の生死をかけた闘争劇はまさに現代社会をなんとか生き抜こうとする人間と共通する部分が多々あるし、蟹達の交尾はゴリゴリにクンニしにいくシステムらしく、生まれて初めて私は蟹になりたいと思ったし、蟹達の共食い、要するに蟹バリズムは単なるグロ映画みたいで、しかもすかさずたかる蝿!なんてのが奇跡的ショット過ぎて度肝を抜かれた。雌を巣穴に誘い込む為に必死に求愛ダンスを踊るチゴガニのオス、それをガン無視するメス、泣いた。生命の危機を乗り切る為に自らハサミないし脚を切り取り窮地を脱する「自切」なる行為、だが両のハサミを切り取ってしまった者は、その後餌を確保する事が困難となり、生き絶える日を待つしかないらしい、泣いた。狭い干潟を舞台に、見事に種別ごとに棲み分けがなされ、繰り広げられる蟹達のワンダーランド、しかしそれも先の震災を機に少しずつ姿を変えて来たらしい。人間社会の「息辛さ」をどうやら蟹達も感じているであろうシンパシー、脱皮を繰り返す事に硬く強くなる蟹達であるが、中にはその最中に命を落とす者もいる。これが本当のかに道楽ってやつだろうが、吉田さんの「人生約80年、60歳まであくせく働いたら自分の時間は後20年、身体が動くのは15年くらいかと思ったら焦った」って言葉が重く突き刺さる。ちょっと明日仕事辞めて来ようと思う。
Benito
3.6
【 バッハのゴルトベルク変奏曲と蟹 】

マリンバの演奏によるヨハン・ゼバスティアン・バッハの"ゴルトベルク変奏曲"が流れ、蟹を見つめていくドキュメンタリー。

舞台は多摩川河口の干潟。
主役は定年退職後、15年間干潟に通い続けカニの観察をする吉田唯義さん、と蟹。
監督はその吉田さんに4年間取材。

カメラが沢山の種類のカニに限りなく接近。観察してる視点に加え、吉田さんの奥深い知識をもらい映画を通じて蟹の意外な生態を学べた。

吉田さんの言葉には
"干潟土質も東日本大震災で変わった、
そして蟹が減った"
と、いう言葉が印象的。

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