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カーブルの孤児院
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目次

カーブルの孤児院の作品紹介

カーブルの孤児院のあらすじ

1989年、⻑年にわたって軍事介⼊していたソ連軍の撤退が迫る中、街の映画館は相変わらず賑わっている。インド映画が⼤好きなクドラットは学校にも⾏かずダフ屋をしていたところを捕まり、孤児院に⼊れられる。そこには不良もいるが、理解ある教師がいて、親友もでき、モスクワにも⾏ける。だが、国には新たな混乱が訪れようとしていた。

カーブルの孤児院の監督

シャフルバヌ・サダト

原題
Parwareshghah/The Orphanage
製作年
2019年
製作国
デンマークドイツフランスルクセンブルクアフガニスタン
上映時間
90分
ジャンル
ドラマ

『カーブルの孤児院』に投稿された感想・評価

3.9
中央アジア映画祭にて。
面白かった!最後の唐突すぎるアクションシーンは予想してなかった😱💥
ソ連の軍事侵攻を受けるさなかのアフガニスタンのカーブル孤児院。新入りいじめ、精神病院に送られる子、性欲が暴発しそうになる子。思春期真っ只中の少年たちを中心に、他国の干渉やイスラム勢力の影響を受けながら牢獄のような孤児院で日々をやり過ごす様を描く。ソ連のキャンプ楽しそう!孤児院にいる時みんな暗い顔してるけどあの瞬間だけ子供たちのウキウキした顔見れてよかった。ヌード写真のトランプこっそり盗んだ赤毛の男の子可哀想。。女性教師の寝室に忍び込んで欲情したのかと思ったら、まさかの髪の長い男の子だったっていう衝撃。
先々週に続いて、東京外国語大学「TUFS Cinemaアフガニスタン映画特集」にて鑑賞。

『狼と羊』と同じ監督の作品。激動の1979年以降のカーブル孤児院が舞台。院長先生役の男優さんの手記をもとに作られたのだそう。

ダフ屋行為で捕まったコドラトは、孤児院(共産主義的教育・寮施設)に入る。
イジメ、異なる宗教、恋心、ロシアキャンプ、精神異常など、閉ざされた中で多感な思春期を過ごすとともに、ソ連撤退、政変による組織崩壊に向かう不穏感を一緒に体感した。

前作に比べ、ポリウッド映画に擦るエンタメ要素が取り入れられたが、説明はせずに見せていくスタンスは変わらない。講演付の上映はありがたい。
突然入るミュージカルシーンは、ちゃんとポリウッド映画に元ネタがあるそう。古いインド映画の雰囲気そのままだった。

最後は、状況は変えられないけど勝って欲しかった、という監督の気持ちからだそう。

今回も、上映後解説/トーク:登利谷 正人(東京外国語大学世界言語社会教育センター 講師)

・‘70年代後半から’80年代前半、ソ連の軍事介入、共産主義化、イスラーム勢力の台頭、撤退、ソヴィエト崩壊の激動期。
・モスクワ・オリンピック西側諸国ボイコットの原因が、アフガニスタン侵攻。
・推薦📖:亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言
・インドとアフガニスタンの関係は、常に良好で現在まで。タミル語も理解できる。ポリウッド映画は、タリバーン支配まで都市部で人気の娯楽だった。

今回どちらかと言うと、講演目当てで遠征したけど、期待通りで興味深かった。ありがとう東京外国語大学。
3.5
【アフガニスタン、インドとソ連に邂逅】
イスラム原理主義武装勢力タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。ガニ大統領が国外逃亡し、それに伴い多くのアフガニスタン市民が国外逃亡しようと輸送機に押し寄せている状況がニュースで流れている。今回紹介する『The Orphanage』監督であるShahrbanoo Sadatも現在国外脱出を試みている状態である。MUBIにて『The Orphanage』が配信されているので、今回感想を書いていきます。

1989年、カブール。映画館はインド映画で大賑わいだ。インドにおいて豪華絢爛な娯楽作品とは、現実逃避できる最大の娯楽だ。アフガニスタンもその伝統を引き継いでおり、連日多くの客が詰め掛け笑って楽しんでいる。主人公のQodrat(Qodratollah QADIRI)は映画館でダフ屋をやりながら逞しく生きていた。

そんな彼はある日、捕まって孤児院に入れられてしまう。そこから学園群像劇が始まる。この孤児院ではソ連と密接な関係があり、ロシア語の授業があったり、コンピュータのチェスゲームで良い成績を収めると先生まで褒めてくれる。また、アフガニスタンというと内戦で常に市民が貧困に苦しめられているイメージが強いが、この孤児院では制服があったり、民族衣装を来た出し物イベントがあったりと、まるでイギリスの寄宿舎もののような生活があるのだ。当然、食堂もあり子どもたちは十分な食事にありつける。

Shahrbanoo Sadatはそんな学園ものをジャンル横断的に描く。まず、登場人物が妄想する場面ではインド映画におけるミュージカルシーンにオマージュを捧げ、喧騒と閉塞感が包むアフガニスタンからの逃避を象徴的に描いている。

またなんといってもクライマックスが面白い。無数の敵に囲まれる中、わちゃわちゃと乱闘が繰り広げられるのだ。この乱闘シーンの面白さは、ジョン・フォード『静かなる男』のようにダイナミックながらも、各群れを魅力的に捉えているのだ。

Shahrbanoo Sadat監督は、もしアフガニスタンから脱出できたら今回の対バン政権による支配を映画にするそうだ。その時は全力で応援したいと思う。

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