おもろい、階段を巧みに利用した階級闘争と革命の映画。田舎の村から都会のジジイを訪ねる筈が駅の時点ですれ違いが発生し当然彼女は行くあてを無くす。アパート(?)の最下層に位置する美容師宅、しかもその下働きと言う底辺 of 底辺の彼女を押し上げていくのが労働組合、まさにソビエトって感じだ。労働組合が興じる演劇にて、革命家が貴族側に暗殺される場面で業を煮やし、思わず舞台に飛び込んでしまう。そこからの彼女はまさに「民衆を導く自由の女神」の様だし、そのせいでせっかくの家事労働も馘首となるが、失意の中その足で飛び込むパレードにて彼女は更に躍進する。結局市議会議員に選ばれたと言うのは勘違いらしいが、彼女は一労働者としての権利と見合った報酬を手に入れる事になる。にしたって冒頭の素晴らしさとアヒル逃亡からの逆再生、ライバルとの布団叩き合戦も熱い。