オキナワへいこうを配信している動画配信サービス

『オキナワへいこう』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

オキナワへいこう
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『オキナワへいこう』に投稿された感想・評価

tetsu
3.2
大学の授業にて2回に分けて鑑賞。

大阪府堺市の浅香山病院・精神科病棟に通う患者たちを追ったドキュメンタリー。数十年間、入院生活をしている益田さん(71歳)の「一生に一度でいいから、沖縄へ行ってみたい」という願いによりスタートした患者たちの旅行計画。しかし、いざ計画が進みだすと、益田さんは旅行を反対し始めてしまい...。

説明不足と感じられる部分も多々あったので、ドキュメンタリー作品としての出来には少し疑問も残りましたが、精神疾患を持った方の暮らしや苦悩が分かるという点では、とても興味深い作品でした。

作品は大きく分けて、益田さんの沖縄旅行を巡る前半と、同じく沖縄旅行に賛同した患者・山中さんの退院を描く後半の2部構成。

前半の益田さんパートでは、「なぜ、沖縄旅行を反対するようになったのか。」という核心部分が一切触れられぬまま、終わってしまうので消化不良でしたが、観賞後に小川さん(劇中にも登場する沖縄旅行の支援をしていた方)の解説があり、納得。
本作に登場する多くの精神疾患患者の方は、若い頃から病院生活を余儀なくされており、何事をするにも看護師や医師の許可がいる。
(例えば、食べたいものがあっても、一人で外出することは許されず、誰かに許可をもらう必要がある。)
そのため、若い頃から物事を選択する機会を失ってしまった彼らにとって、決断することは人一倍困難なことなのだと。

正直、この話を聞くまでは全く理由が分からず、自分の想像力のなさに愕然としていたのですが、お話を聞いた後だと、実際に想像力を養うためには、まず色々なことを知る必要があるのだなと思いました。

後半の山中さんパートでは、彼が結婚相手をみつけたことが転機となり、退院に踏み切る様子が描かれていました。

ある程度、年をとったのちの10年という期間だったからこそ退院ができたのかもしれませんが、やはり、それを後押ししたのは愛の力。
退院後、恋人の支えも受けながら、自宅での生活で「自分の物を買いに行けるようになったのが嬉しい。」と言っていたり、彼女やかつての友人と仲睦まじく話をしている姿を見ていると、「精神疾患を抱えている人」という枠組みも関係なく、ただ「一人の人間として魅力的な方」だなぁと思いました。

というわけで、
映画というよりも精神疾患に関わる人達の記録という側面が強かった本作。
単体としては、疑問や気になる部分も出てくる作品かもしれないので、ぜひ、作り手の方と、お話が出来る機会があるタイミングで観てほしい一作でした。

参考
オキナワへいこう / シアターセブン
http://www.theater-seven.com/2019/mv_s0093.html
(さすがシアターセブンさん、丁寧なあらすじを読むと、本編の内容がほとんど分かります。笑)

kokoima
http://kokoima.com/
(出演者でもある小川貞子さんが立ち上げたNPO法人。多くの方が壁をなくして触れあえる地域づくりを目標に、様々な催しを行っています。)

フェニーチェ堺「オキナワへいこう」写真展&上映会&トークセッション 2020年1月13日(大阪府) - こくちーずプロ
https://www.kokuchpro.com/event/aacd6466e6c37df83554442a3ec31c8d
(関西での次回の上映はコチラ。)

×××××××××××××××××××××

授業メモ

授業:映像で考える現代社会
題材:『オキナワへいこう』
解説:本作にも登場する元看護部長・副院長の小川貞子さんをゲストとしてお招きし、精神医療を取り巻く状況から人と人とのつながりやコミュニティのあり方を考えた。


×××××××××××××××××××××
ひきこもり気味で外に行くのがものすごく億劫になっている身内がいるので、沖縄に行った後の益田さんの変化(表情がもう全然違う!文字通り、輝きだす、ので)にびっくり。
カメラの大西さんが精神病とかに全然興味なくて人と人として向き合うっていうある種ショック療法みたいなものが、え?とか、ん?とか、強引だな、みたいに思える時もあるんだけど、関係者だけのこりかたまった世界に新しい風を吹き入れて変化を起こす、ってある種外部からの乱暴な力がないとできないのかも、と思った。
これも関西大阪の病院だからこそのおおらかさのもとでできたことで、名古屋や東京の病院で同じことができるわけではないかもしれない、と監督はおっしゃっていたが。

精神科治療の在り方や病院のしくみや日本の共同体の制度やルールのガチガチさに思いが及ぶ。
BAGs
3.8
流石にドキュメンタリー映画だけあってリアリティーが抜群。まずは何がしたいかが起点であることを学んだ。

『オキナワへいこう』に似ている作品

Motherhood

製作国:

上映時間:

19分
3.3

あらすじ

妊娠6ヶ月の美彩は神社の階段から落ちた拍子に、1994年にタイムスリップする。精神病院に強制入院させられた美彩は、未来から来たと主張するが誰にも信じてもらえない。そんな中「精神病患者は強制…

>>続きを読む

へんしんっ!

上映日:

2021年06月19日

製作国:

上映時間:

94分
3.5

あらすじ

車椅子とカメラ、人と人の関わりが拡張する、表現の可能性 車椅子に乗った監督が、しょうがい者の表現活動の可能性を探ったドキュメンタリー。映画製作を通じて様々な人と関わりあう中で、多様な「違い…

>>続きを読む

徒桜

上映日:

2021年10月29日

製作国:

上映時間:

93分
3.4

あらすじ

普通の高校生の真理は予備校が一緒の一平に恋心を抱いており、夏休みに入ると真理は意を決して一平に告白することを決意する。しかし、真理の親友であり一平の幼馴染の明も一平に想いを寄せていたが、明…

>>続きを読む

花と兵隊

製作国:

上映時間:

106分
3.6

あらすじ

太平洋戦争中、約19万人もの日本の将兵がビルマ戦線で命を失った。その生存者の中にはタイ・ビルマ国境付近で敗戦を迎えた後、祖国に帰らなかった6人の日本兵がいた。2005年から3年にわたる彼ら…

>>続きを読む

一献の系譜

上映日:

2015年09月26日

製作国:

上映時間:

103分
3.4

あらすじ

日本人の主食「米」と向き合い、目に見えない菌と闘い、 理想の一献を目指す。現代を生き抜く能登杜氏たちの、 酒造りへのこだわりと、挑み続ける理由とは…… 石川県能登半島を出身とする酒造…

>>続きを読む

ケト・サピエンスは牧草牛の夢を見るか?

上映日:

2023年11月11日

製作国:

上映時間:

83分
4.6

あらすじ

知っているようで知らない和牛のルーツとは? 美味しく健康的な牛肉とは、どんなものだろうか?現代人に不足しているタンパク質と良質な脂を含んだ牛肉を求め、日本全国、こだわりのある和牛生産者を訪…

>>続きを読む

特殊じゃない、異なりもしない、だれもが愛しいチャンピオン

製作国:

上映時間:

86分

ジャンル:

配給:

  • 東宝東和
3.6

あらすじ

映画『だれもが愛しいチャンピオン』で、知的障害者のバスケチーム・アミーゴスの面々を演じたのは、実際に知的障害のあるグロリア・ラモスたち。彼らが人生の新たな扉を開く姿や、日常生活、波乱の日々…

>>続きを読む

阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人

上映日:

2023年12月22日

製作国:

上映時間:

112分

配給:

  • Studio-D JAPAN
3.4

あらすじ

戦後、樺太に取り残され、謂れのない罪によって逮捕され、“史上最悪”と悪名⾼いスターリンの政治犯強制収容所にたった 1 ⼈の⽇本⼈として放り込まれた阿彦哲郎が、「⽇本に帰って家族に会いたい」…

>>続きを読む