恋とボルバキアの作品情報・感想・評価

恋とボルバキア2017年製作の映画)

上映日:2017年12月09日

製作国:

上映時間:94分

3.7

あらすじ

カラフルにトランスする恋とか愛のドキュメンタリー

「恋とボルバキア」に投稿された感想・評価

その纏わりつく困難を伴う色々な恋とか愛について、僕は出来るだけわかりたいし寄り添いたいのだが、それにしても彼らを観察して思うのは、なかなかに眩いばかりの苦しくも光り輝く人生や青春ではないかという事だ。
horry

horryの感想・評価

4.0
「みんなちがって、みんないい、ってみんな言う」というコピーがとても秀逸で、セクシュアリティやジェンダーが揺らぐものであることが、「心」を込めて描かれている作品だった。

「心」というのは、あまり使いたくない言葉なのだけど、十三の第七藝術劇場での上演後にあった、小野さやか監督+出演者のみひろさんのトークで出てきたもの。
観た後に考えていたのは、作品内容より、ドキュメンタリーという手法についてだった。

ドキュメンタリー映画の手法について詳しくないのだけど、そこで起こっていることを撮影する、というイメージを持っている。カメラや監督というのは透明人間のような位置で、出演者を俯瞰し、淡々と記録する(もちろん、作品である以上、ただ単に出来事を映したものではなく、フィルムの編集やカメラの位置、出演者とレンズの距離、音声などすべてに制作者の手と意志が入っているのだけど)。
『恋とボルバキア』は、そこで起こっていることの記録でありながら、監督の存在が色濃い点が印象的だった。

『恋とボルバキア』は、とても監督と出演者の距離が近い作品で、直接、監督の発した言葉によって出演者に大きな動きが起こることもある。
インタビューが対話であるとしたら、この作品自体がカメラを通した対話といえるのかもしれない(一般的な対話ではないが)。
出演者はカメラの前で自分を「演じて」いるように見える。「演じる」というのは、嘘をつくとか、誇大に表現するとか、そういうことではなく、自分のセクシュアリティやジェンダーを、カメラを経由して自分自身に問うている姿が、そのように見えるということ。

自問する姿を、出演者が演じながらも赤裸々に見せるということが起こっているのは、監督との関係にあるのだろうし、「ひっかかり」を起こすために、時に自ら介入していく監督の方法は、イメージとしてのドキュメンタリーとずいぶん違うものだと思った。
それをみひろさんは、「心」がこもった撮影と表現したのではないか。

作品は、揺らぐセクシュアリティやジェンダーを、恋愛などの親密な関係性や、家族を軸に描いている。それは、「寛容」ではなく、その人をその人のまま受け入れる信頼のあり方だ。
本作を私が面白く思ったのは、そういう出演者をめぐる関係性に監督も含まれた作品だった、ということ、だったのかなと思った。
行列が出来ていたらとりあえず並ぶような惰性で、男性は男性を、女性は女性を演じているうちに、気づいたら後ろに長い列が出来ていて、隣の列にいきたいけどいまさら抜けるに抜けられない、そういうことなんじゃないか、みたいな意識が、性別に対して結構あります。だいぶ並んだあとに何の列かわかる。

そういうことをぼんやり思いながら眺めていました。
セクシャルマイノリティの人たちを撮ってるけどみんな普通に恋して悩んでる。ただ彼ら彼女らだから向き合わなくちゃいけないこともあるということも紛れもない事実。誰になんと思われようと自分と向き合って生きたいように生きてるやつが一番かっこいいしそういう人こそ幸せにならんといかん
ハル

ハルの感想・評価

4.0
映像が切実でさびしかった

恋愛対象が誰でも、どのような形の関係でも、一緒に居たい人とはきちんと向き合うべきだと思った。
自分のために生きた先の幸せは離さないでいたい。
d0208

d0208の感想・評価

4.0
トランス・ジェンダーって、心の問題もあるけど、やっぱりイメージの問題だなあ、と見ていて思う。映像としては鉄板ネタなので、作りはどうあれ面白い。対象の心の奥に踏む込むようなことまではしていないけど、みんな魅力的に写っている。ジェンダーの問題を考えるにはいい映画です。

ただ作品では男から女へが8割占めている。トランス・ジェンダーは、やっぱり問題的に男が女になろうとすることの方が圧倒的に大きいのだろうか?それとも監督の女性としての目線が現れているのだろうか?

撮影者の立場を考えると、より面白い。女性だからこう対象と接することがてきるのか、とか、男性の監督だったらどうなるかなとか。
猫

猫の感想・評価

3.4
いろんな人のいろんな人生。
悩みもいろいろ。
生活はしなきゃいけない。結婚もしたい、子どもも欲しい…
好きな相手は、性別を考えて選ぶ訳じゃない。
その「人」が好き。
ただ、
「好き」

自分を好きでいますか?
本当に好きなことしてますか?
と問われたような気がした。

ドキュメンタリーとして、監督が何を撮りたかったのか
どうして撮りたかったのか
はっきりは、わからなかったけれど
そんなの
観客がそれぞれ感じればいいことだもんね。
恋する彼女たちの気持ちや
生きる姿にはうたれる。
そして
自分の人生を楽しむ力にも!

 2018.01.30 名古屋シネマテークにて鑑賞
タクシードライバーの一子さんが一番肩の力が抜けて解放されているように見えて、やっぱり年齢を重ねると楽になるのはセクシュアリティ問わず一緒なのかなとも思ったけど、逆になんで年齢を重ねないうちから楽に生きるための選択肢がないんだよクソ社会、と思うなど。挿入歌が君の名はと同じキツさがある。
記録

lgbtのドキュメント
いろんな性の形
答えなんてない
情報量が多い上にややこしい話が大量に流れてきて処理しきれなかった。

ここまで個人的な話だとLGBTとか関係なく、生きてると大変なこといろいろあるよねって思うしかなくなっちゃうけど。

結局、女性らしさが「美しさを求める」か「守ってもらえる」に集約される感じがあってそこに気持ち悪さは感じた
>|