『はんなり』
原題Hannari: Geisha Modern.
製作年2007年。上映時間94分。

京都、そこに息づく伝統。
日本人でも知っているよう～で、実はあまり本当の姿を知ることができない世界、かと云って知らなくてもそない差し障りはない花街。
幽玄なる京都花街の世界。
ミステリアスな芸妓、舞妓の世界の本質に迫る。
芸妓、舞妓の美しくも厳しい姿や、その努力、花街を支える職人の技を記録し、京都・花街の温度や香りまで感じられるような米国から見た、ってか海外に向けてのアートドキュメンタリーは否めないかな。

『はんなり』は、意外に会話においてはあまり出てこないワードの京言葉かな。
(京都中心に関西地方で使用される日本語の副詞)。　
つかわないことはないけど。。。
意味合いとしては、『上品さと気品さを兼ね備えている上、明るくて華やかなさま』を表してて、元々は主に『色合い』に対して使われていた。
他にも『陽気な明るさ』『落ち着いたさま』なども表す言葉とされている多義語であるし、あくまでも畏まったり、チョイ上からの『こちらは他とはちゃいまっせ』的な意味合いを含んでる時が多々あるように個人的には感じます。
『はんなり』って言葉を冠したら売れ行きが伸びるコスメは女子に向けて、
はんなりと桃色って最強に近い。
しかし、野郎どもはコスメに見向きもしない(最近の男子はちゃうらしいけど)
野郎には桃色吐息と京言葉を使う女子にはメロメロデカメロン
『あか～ん』
『いやや～』
『うつってしもた～』
『ええやん』
『おとこの子やな～』
こちらは先っぽ濡らした野郎どもを惑わす『あいうえお』飲み屋の姉ちゃんが使うと
『ボトル入りました～』
と酒が進むぞ～酒が進むぞぅ🎵
なんの話かいてんのか分からんようになってきた😃🙇。
まぁそないな言葉だけではなく、京舞を代表する踊りやらを本格的に舞妓時分に叩き込まれた芸者たちの才能ある謂わばアーティストが、見知らぬ野郎(馴染みにはなるやろけど)に酒を振る舞い、座り心地の悪い状態で一晩中数時間を過ごさなければならへんのか。
そんなん、銭のためやんって、金銭ゆえの事柄が本来の裏事情にあり、そこに、悲しみと共に艷とかが生まれたんやろけど、現代は金銭問題からの入門者なんていない。
ネオ芸妓たちが近代化のために奮闘する姿を記録した今作品は、はんなり写りはしてるけど、どことなく機械的に感じたかな。
彼らがウェブサイトを立ち上げたり、一般向けの演劇を行ったりする様子を映し出しているってのが作中あったからかな。
今作品は、極めて長い静止画で撮影されたこれらのパフォーマンスは、バレエのように複雑で繊細な美しさを持ってるけど、芸妓さんたちの伝統的な個人的なエンターテイナーとしての役割を見ると、正直時代錯誤が目立つかな。
作中、芸妓さんもお客さんも、昔のやり方がなくなったことを嘆いてはったけど、昔のやり方だと商売が成り立たないんやろなぁ。
今は『はんなり』なんて言葉が似合ってる芸者遊びやけど、根底には卑しさを彼らに持ってるんが日本人なんかもしれへん。
語弊があったらお許しください。
実際、日本国の善意ある総意があれば、下賎とされてたものでも、また、伝統芸として後生に残したいと思うなら、祇園芸者を守り国挙げて完全バックアップがあって然り。
歌舞伎などは伝統を頑なにまもってるし、実際、国挙げてまもられてる。
今や歌舞伎は高貴ささえ感じるかな。
歌舞伎はもともと卑賤の民の芸能とされてたのに。
だから、悲しいかな芸者遊びなんて野郎どもを喜ばすものか、『はんなり』感じれる異空間ゾーンのアミューズメントでしか今はないんかな。
でも、小生はヒン曲がった性格やし、芸者遊びの主観的な側面しか観ていないのは確かで、その誤解してた日本の伝統を、今作品は親身になって取材してるんは深く感じ入りました。
また、現代の京都の芸者（芸妓）に触れることができる貴重な作品やと思います。　
八十代のベテラン、若い見習い、職人へのインタビューは、この文化が必要とする膨大な献身を物語ってるし、その衰退に対する撮り手の懸念がはっきりと読み取れます。
ただ、残念ながら、この映画はまとまりがなく、芸者の生活の詳細に終始し、その重要性を十分に説明してないのは否めないかな。
こないな世界の入門編的にはんなり求めて観るなら一興やと思います。

捕鯨はダメなのに舞子芸子はokな、
海外の目線の日本文化大好き映画。
とはいえ、私は好意的にこの映画を観れる。

その文化がなくなると日本じゃなくなる。
過言じゃないと思う。そして担い手不足…

この映画はWEB1.0時代のもの。
今だったら、今後なら、違うアプローチが
舞子芸子界隈で出来そうだなと思う。

そして音楽が絶妙に合ってない笑

日本舞踊をdanceと言われるのに、
不思議な違和感。つまり、私は日本の
固有の文化を特別視してるのかなぁ？

2023-050

独特な文化に触れられて良かった^ ^