「決めるのはお前じゃフロド！」

ロードオブザリング、中つ国を巡る壮大なファンタジー。
の、アニメーション版にして43 年も前の作品です。

実写ロードオブザリングやホビットの冒険を見た方は、ご注意を…
もちろん我々の知っているロードオブザリングですが、随分と毛色が違うと先に言っておきます。
近年のアニメに詳しい方なら「悪の華」という、身の毛もよだつ国産変態アニメをご存知かと思います。
(近日実写化放映)
その中で使われていた、古くはティズニーも使っていた実写から映像をアニメに取り込む手法「ロトスコープ」が、ふんだんに使われています。
もうねアニメと実写の境目が曖昧で、とても気持ちの悪いダークファンタジーに仕上がってます。
あらゆる最新技法を取り入れる姿勢は当時としては評価出来ますが、子供が見たらトラウマ必至の不気味作品。
しかも、かって知ったるキャラクターがお世辞にも格好よくない…
ガチアメコミ風味なのです。

でもね、これはこれで味があると思えてしまう。

ラストの裏切られ具合は半端では無いですが興味のある方は是非。

• #指輪物語
• #アニメ

これはヤバい。

実写版の『二つの塔』のラストでハッピーエンドにしてしまっています。
昔のディズニーと同じ”ロトスコープ”という手法で人物の動きを撮ってからそこへ絵をペーストしていく手法ですが、動きが気持ち悪いったらありません。人がやってるはずなのに異様にクネクネしています。
しかも残念過ぎることに、絵に直すお金と時間が無くアニメと実写のキャラクターが絡むシーンなどが満載です。オークにいたっては1人もアニメ化されてません。
オープニングのモノローグなんて影に写った人間たちがそれっぽい事してるだけですから。そこアニメで見せようよ…
構成がカオス過ぎて笑えてきます。
ヘルム渓谷の戦いに加勢してきたガンダルフがうぉー！と言いながら剣を空にぶん投げてナレーション。”オークも指輪も全部葬り去り悪は死に絶えました”
漫画の打ち切りより雑な話の回収で、伝説級ですある意味。

ただピータージャクソンが、明らかにこのアニメを観て参考にしたショットがたくさん出てくるので発見する楽しさはあります。

カオスな作品ですが、指輪物語の映像化に取り組んだ偉大なプロジェクトであった事は変わりません。

J・R・R・トールキンのファンタジーの名作、「指輪物語」のアニメ映画版。

実写で撮ったのち、それをアニメ絵でトレースする「ロトスコープ」という方法での作品で、1978年の作品なのに、画像はかなりヌルヌルと動きます（笑）。でも、よく観ると、実写のままの部分がかなり目立つし、画質も粗いしで、結構疲れますね。

くわえて、キャラデザがまさに昔のアメコミなんですよね。正直、キモい（笑）。アラゴルンなんてびっくりするくらいキモいですよ。

これ吹き替えの脚本作った人って、絶対原作（瀬田貞二訳）を読んでないのが丸わかりで、ガンダルフがガンドルフ、アラゴルンがアラゴン、ボロミアがボロミールとかになっていて、バッタモノ臭さが全開です（笑）。

ちなみに吹き替えだとガンダルフ役は八奈見乗児です。ボヤッキーの中の人です。

ストーリーはがっつりダイジェストですが、戦闘シーンが無駄に尺取っていて、かつ、画質がバッチリ低下するので、観ているとものすごく疲れます。

ダイジェストなので、ピーター・ジャクソン版と同じくトム・ボンバディルは出てきません。残念。

ローハンの角笛城の決着あたりでエンディングとなり、その後続編も制作されてないので、中途半端な感じも遺憾なく発揮されます。

こちらの方を監督の名前にかけて「爆死版」と呼ぶゆえんが理解できますね。

ロトスコープ作品としてはかなり有名な作品ですので、そういうマニアックな観方をしたい方にはお勧めしますが、その他の方は原作を読みましょうね（笑）。