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『終わりの見えない闘い~新型コロナウイルス感染症と保健所~』に投稿された感想・評価

KUBO
4.0
これぞ、今見るべきドキュメンタリー映画だ。

今日はコロナ禍での保健所職員の奮闘を記録したドキュメンタリー映画『終わりの見えない闘い』完成披露先行上映会へ行ってきました。

今日本中で緊急事態宣言が出され、史上最悪の感染状況となっているコロナウィルス。

我々は日々ニュースで今日の感染者数に一喜一憂し、無策の政治を憂い、崩壊しつつある医療を憂う。

だが、意外とその実情を知らないのが、その感染者と医療機関の間を取り持つ「保健所」の実態だ。我々はともすれば、いくら電話しても電話が繋がらないとか、保健所に不満をぶつけがちだが、その保健所では日々どのようなことが起こっているのか?

本作は昨年2020年の6月から、今年2021年の3月までの10ヶ月間、東京の中野区保健所にカメラを据え、日々奮闘する職員の闘いを捉えている。

第2波の前には「基本、自宅療養はダメなんですよ」と陽性者になんとか入院してくれるように説得する医師。今では総理が「基本自宅療養」とまで言う事態に膨れ上がっている。

第3波ともなると病院が満床になり入院先が見つからない。所員は必死に電話をかけ続け、やっと病院を見つけても、そこは「気管挿管しない」ということが前提だという。所員は患者とその家族にそのことを了解してもらえるか確認し入院手続きを取るが、「気管挿管しない」と言うのは重症化した時には命の保証はないということ。いわゆる「トリアージ」だ。所員は、相談から2〜3度電話で話しただけの人の命のトリアージを医師でもない自分がすることに恐れ慄き、しかし次々とやってくる感染者からの訴えを聞くために、心を鬼にして職務をこなす。インタビューを受けていた若い女性職員の涙が辛い。

第2波、第3波と感染者の増加に合わせて保健所の人員不足をカバーするために、他部署からの応援が入るようになるが、その応援要請の紙を所員は「赤紙」と呼んだ。それほど状況は逼迫し、保健所職員は過労死レベルを優に越した残業をこなし、所長は保健所内にベッドを仮説して寝泊まりし、年末年始もなく増え続ける仕事に対処していく。

ラスト近く「もう入れません。病院はどこも満床です」と嘆く医師の疲れた微笑が怖い。

上映後の舞台挨拶で、「誰かあかりが見えてる人もいるようですが…」という発言があって思わず笑ってしまったが、中野区保健所を追ったこの映画の完成披露に誰ひとり職員は参加していない。もちろん、今こそ逼迫した状況に仕事に追われているからだ。

監督の宮崎信恵さんは御歳79歳! だが79歳とは思われぬバイタリティで本作を撮り切った。本作はこの後「あいち国際女性映画祭」での上映後、全国ミニシアターでの公開を予定している。

政治や医療の間の、日の当たらないところで奮闘する保健所の人たちの身を削るような奮闘を記録した、たいへん意義のあるドキュメンタリー作品。ひとりでも多くの人に見ていただきたい。
東にワイズマン在れば西に宮崎信恵が在り! まさに、『ボストン市庁舎』に並び立つ『中野保健所』畢生の物語を拝見させていただく。

詩人、塔和子さんを描いた『風の舞 闇を拓く光の詩』はもちろん見ているけれど、事前にこの映画と結びつかず。そうなんだ、信念の映画人、映像作家なんだ、この方は。
舞台挨拶でご本人のお話を聴いて改めて畏敬の念を…。

①組織として見事に機能していること。40年以上給与生活者として暮らす我が身として、こんな素敵な組織を初めて見た。
現場のキャリアバリバリ現有勢力保健師たちは言うに及ばず、所長も課長も係長も、引退して教育の場でセカンドキャリア全う中応援に駆けつけたベテランも、指示だけ出されて(この辺りは流石お役所流)訳も分からず応援部隊に入った保健師たちも、新卒出来立てホヤホヤのヒヨコ保健師さんまで‼︎ 皆がそれぞれの職階に応じて完璧に仕事をこなしてる。
とりわけ、所長さんの冷静沈着迅速的確大胆周到なボスぶりにひたすら痺れました。
世の中の組織責任者は、表現こそ御大層だけれど、トップや周囲の顔色を忖度するばかりで、挙げ句の果ては現場責任者(課長たち)に「すぐ対応するように!」って、自己責任での判断実行皆無の輩で溢れかえっておりますから。

②現場に、それも何より「行政」の現場にカメラが長期間入ったことについての驚き。宮崎さんのお話では、これも保健所所長のは英断独断即断だったとのこと。
カメラは保健所職員たちに思いっきり寄って映像を切り取るのだが(ま、物理的に部屋が狭いというのもありますが)、その映像が情緒に流れず徹頭徹尾冷静で淡々とした語り口。職員たちの地頭の良さというか、教養(持って生まれたインテリジェンスと見受けられた)がそのリズムを主張していたことも大きかった。

Facebookで井上淳一さんが「今年のイチオシ!」と語っておられたのだけれど、正直ベタすぎるタイトルに尻込みしかけていたのもほんとのところ。

いやあ、これは皆さんにおススメです。
花椒
4.4
コロナ禍の昨年4月からの1年間、東京中野区の保健所の現場対応を追ったドキュメンタリー。

隣の新宿区は歌舞伎町で夜の仕事や大久保には日本語学校や韓国をはじめ様々な国の飲食店があり、中野区から通う人も多い

現場の人は確かに頑張っている。

不思議なのはもうコロナ禍になって1年も経っているのに検査や感染者の受け入れ体制がいまだに整ってないと感じざるを得ない。日本ってこんなダメな国だったっけ?

ワクチンの供給は足りない、陽性になっても自宅療養という名の受け入れ拒否、感染者数拡がっても五輪の強行開催。
平時の体制でコロナ禍を乗り切れると思っていたのか?
そうなら小池百合子や安倍菅は無能でしかない。ていうか都民、国民の命を守る気なんてこれっぽっちもないのだろう。呼びかけばかりで具体策は講じず、安倍菅に至っては会見すら開かない、開いても質問には応じない

野戦病院の設置とかその後どうなったんだろう?

保健所は保健所としての通常業務があるのにほぼ全てがコロナ対応になってしまい、過労死ラインの残業をすることに

保健師の仕事が今ひとつわからなかった。直接患者に触れる業務は少ないから保健師の指示の元、外部委託はできそうにも思えたが、法的にダメなんだろうか?

上映終了後、館外で監督が待機しており、別の自治体に勤務している保健師らしき観客の方が中野区以上の超過労働だったことを監督に話していました。

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