あまり肌に合わなかったな。先祖を尊ぶ行為を強要されているような気がして。
心に思うだけじゃダメなのかね。
写真がそんなに大事なんだろうか。
想いを形にすることは大切だということもわかるのだが、形のな>>続きを読む
トランスジェンダーへの理解がこんなにも両極に分かれるものなんだろうか。ガボの優しさとオルランド夫人の温度差が激しすぎて、為にする演出に感じてしまった。
若干の腑に落ちなさを覚えつつ、しかし主人公マリー>>続きを読む
クリント・イーストウッド監督による再現VTR。
というと少し不謹慎なニュアンスになってしまうのだが、そもそも実際に起こったテロ事件を題材に実際の被害者を本人役としてキャスティングするという発想がどうか>>続きを読む
原題『シカリオ・デイ・オブ・ザ・ソルダード』、
今回の場合やはり原題の方がしっくりくる。
『ボーダーライン』の続編が製作されると知った当初、期待よりもはるかに不安が大きかった。見事に完結した物語につ>>続きを読む
『ソルジャーズデイ』を観るに当たって再鑑賞、
やはり無類に面白い。
アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)の何気ない「ウェルカム・トゥ・フアレス」の一言を境に、文字通りボーダーラインを越えた瞬間の張り>>続きを読む
実在の人物モリーの波乱万丈日記。
モーグル選手としての道を断たれてからの急カーブぶりがぶっ飛んでおり、富豪相手のポーカールーム経営はどこか滑稽ですらあって、波乱爆笑。
速いテンポのセルフナレーション>>続きを読む
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は過去に手術ミスで1人の患者を亡くしていた。
その後、患者の息子マーティン(バリー・コーガン)を自宅に招いてから、家族とマーティンの関係がジワジワと変化し、>>続きを読む
1960年代の台湾を舞台に、大人社会に反発するような子供社会が描かれる。全編にわたり少年少女たちの無着色な表情が美しい群像劇として描かれ、なかでも小明(シャオ・メイ)はファムファタールとして完璧なる存>>続きを読む
固唾を呑み顔面を引きつらせながら密林より帰還。某作品に勝るとも劣らぬデスロード振りで、3Dではないはずなのにスクリーンの枠からトラックがはみ出して見えた。こんなものが40年も不完全な形で眠っていたとは>>続きを読む
未見だったダリオ・アルジェント作品。
やられた、こんな好みの作品見逃してたなんて。見終わって後悔の念、『サスペリア 2』と同等にツボだった。
ミステリー小説になぞらえた手口で次々と起こる殺人、小説を>>続きを読む
得体の知れない閉ざされた風土と風習、奇妙な島民の生活様式に目を奪われる。
スコットランドの孤島を舞台に、土着的な信仰とサスペンスの塩梅が絶妙で惹き込まれた
豊作を願う人身御供の祭儀ウィッカーマンと、>>続きを読む
どう贔屓目に見ても3.0台には乗せられない一品ではあるのだが、心の奥底ではそんなところが好き、と思っている。
ギリギリ映画の体裁を成してはいるものの、設計図のないまま作られたような出来は、もはやアー>>続きを読む
満員御礼のドルビーアトモスにて。大きいスクリーンで客席が埋まっている状態は既にライブの雰囲気。やっぱり音楽映画は自宅やタブレットで見るよりも劇場で体感できるうちに見ておいた方が良い気がしますね。
熱>>続きを読む
数あるゾンビ映画の中でもピカイチなテクスチャーを誇る本作。汚くて最低に不潔で、他のゾンビ映画と比べてなんだかとても臭そうだ。
見慣れてしまった今となってはもっとヨゴシが入っていてもいいとさえ思うのだが>>続きを読む
時々イーニドとレベッカのコンビに会いたくなって、なんとなく再生する。早く大人になりたいと思っていたのにいざ高校卒業となると急に今までの日常が消えてしまうような不安に潰されそうに。
人と同じであることを>>続きを読む
20年代のローズと70年代のベン。
50年間を隔てた二つの時間軸が交互に語られていく構成は面白かったし、カラフルな70年代と、モノクロ映像でサイレント風に語られる20年代の対比も良かった。
しかし全>>続きを読む
ウディ・アレン流の語り口は老いてなお磨かれて、わかりやすく人間の悲喜劇をさらりと描ける余裕っぷりが凄い。笑っちゃうほど悲惨で、全員なにかが欠けている。紙一重で噛み合わない埋められない家族模様が、遊園地>>続きを読む
サントラの特別盤がリリースされると聞いて思い出したように。
何よりも細野晴臣による楽曲と、ますむらひろしが描く世界が魅力の長編アニメ。原作『銀河鉄道の夜』をより膨らませるような絵や音。子供に向けた作>>続きを読む
ピッコロおやじと一族一同で造る飛行艇の美しさ。狭い用水路から空の中に抜けていく瞬間の疾走、浮遊、上昇の三段構えに宮崎駿の念を感じる。
「ファシストになるより豚でいる方がマシ」などと豚に代弁させているよ>>続きを読む
心の中で青春期のモヤモヤが暴発。主人公マイクの青臭さがいたたまれない気持ちにさせる。しかし不思議と鑑賞後にジワジワと効き目が全身にまわり、感覚を整理できないまま今に至る。
古びた個室浴場兼プール施設>>続きを読む
夏の陽光が燦々と降り注ぐイタリアの田舎町タラ。街で英雄として称えられている父の死の謎を探るため、父と同じ名前を引き継いだアトス・マニャーニが捜査を始める。
映画は父親と息子のパートがほとんどシームレス>>続きを読む
自分には合わず。スクールメイトの生々しい感じはよかったものの、各々の関係性が明らかにされていくに従って白けていく。
見るに耐えない&付き合いきれない。
そもそも登場人物全員が薄味なので、どうでも良さが>>続きを読む
『サスペリア』とは何の関係もないパート2。原題は『PROFOND ROSSO(深紅)』で、製作されたのは『サスペリア』よりも前のこと。『サスペリア』のヒットに乗っかり、あたかも続編であるかのように配給>>続きを読む
青と赤の狂った色彩が時々無性に見たくなる。冒頭の空港からダリオ・アルジェントを見ているなという実感はそこかしこに。
文脈とは無関係にクローズアップで寄っていく演出が好きで、自動ドアのスライド部分や増水>>続きを読む
クソ退屈(褒め)な前半の溜めも充分に、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)のキレた味わいと、パム(ローズ・マッゴーワン)のキュートさに心はすでに鷲掴み。耐死仕様『デスプルーフ』の車体、特に助手席の>>続きを読む
50'sクラシックカーの顔と、車に女性の心を吹き込んだ描写が素晴らしい。スティーブン・キング原作の映画としても出来の良さはピカイチ。
ナードな高校生アーニー(キース・ゴードン)は廃車寸前の車『クリス>>続きを読む
小さな赤い車と巨大で汚いタンクローリーのチェイス。男と車と道。たったそれだけのミニマルな要素と、些細なことから予期せぬ方向へ転がるという王道。それが面白い。それ以外はいらない。ラストまでノンストップで>>続きを読む
デュード(ジェフ・ブリッジス)のだらしなさが極まる。ホワイトルシアン片手に全編通してヨレヨレのデロデロ状態はいつ見ても最高。
さらに輪をかけてどうしようもないウォルター(ジョン・グッドマン)と、口を開>>続きを読む
なんで評価が低いんだろうねえ。私はすっごく好きなんだよな、この映画に漂う雰囲気が。なんてことない会話とか音楽とかさ。ジェイもポールもヤラもみんな良い。
ホラーというジャンルに置かれながら登場人物それ>>続きを読む
シルバーレイクに住む正体不明な人たち。どんな仕事をしているのか、どんな暮らしぶりなのか。彼らの暮らす街で一体何が起こっているのか。冒頭から現実とも虚構ともつかない世界へ誘われた。
常時不安げでロクに>>続きを読む
三幕構成で語られる母の復讐劇。
地味なタイトルとジャケからは想像できない内容にびっくり。と同時に個人的にはかなり好みのラインで大満足の一本。
夫と子供を爆弾テロで失った母の闘いを、ハードな移民問題を>>続きを読む
第二次世界大戦時、イギリス首相に就任したウィンストン・チャーチルをゲイリー・オールドマンが演じる。
アカデミー賞をはじめ各映画賞で主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞している本作。以上の>>続きを読む
Filmarks試写in一ツ橋ホール。
それほど期待していなかっただけに、見事にカウンターを喰らった。
なんだこの最高な気分は。いろんな嫌なことを吹っ飛ばしてくれて爽快極まりない。
劇場全体が笑いに>>続きを読む
吹替版にて。
ビー・ジーズの『StainAlive』に乗せて颯爽と街を歩く若かりし日のジョン・トラボルタ。子供以上大人未満の姿が愛おしい。
兎にも角にも音楽がなくては成り立たない。次々にかけられる音>>続きを読む
1962年当時、31歳の気鋭監督だったフランソワ・トリュフォーが巨匠アルフレッド・ヒッチコックを相手にインタビューを敢行。ハリウッドのユニバーサル撮影所で1週間、朝から晩まで毎日7、8時間、食事の間も>>続きを読む
家族は大事だが、それと金の話は別。
しかし、それでもやはり家族は大事。
1973年イタリアのローマで実際に起こった事件。世界一の富豪ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫ポールが誘拐>>続きを読む