天豆てんまめさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

嘘をついて人を幸せにする真理。

僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ。

都会の医大を出た若い研修医の瑛太が赴任した山間の僻村には、中年医師の笑福亭鶴瓶がいるのみ。

高血圧、心臓蘇生、痴呆老人の
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.9

運命と偶然の奇跡を信じたくなる✨

チョン・ジヒョンの振り切ったワガママ横暴っぷりに最初だいぶ引きつつも途中から可愛く見えて最後は愛おしい域まで行く 笑 

チャ・テヒョンの情けない程の困り顔と優しさ
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招かれざる客(1967年製作の映画)

4.0

黒人俳優の道を切り開いた先駆者でもあるシドニー・ポワチエ。

彼の彼である所以=気品、誠実、信念が、この作品では溢れている。

まだ黒人差別が今以上に強かった頃、黒人男性と白人女性の2人の結婚と、両親
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モテキ(2011年製作の映画)

4.1

人は誰でも人生に一度、もしくは数回、
モテキ(モテ期)に遭遇するらしい。

この映画を要約して魅力を伝えることは難しい。ただ紛れもなく名(迷)シーン続出の抱腹絶倒ラブコメディだ。

冒頭、道にでかく書
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ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

3.9

ジュリア・ロバーツの魅力もさることながら、キャメロン・ディアスのデビューまもない初々しさが超キュート✨

ヘタ過ぎるカラオケシーンも笑えるけど、ジュリアの策略にはまりながらも、ピュアな魅力に溢れたキャ
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アス(2019年製作の映画)

4.1

アカデミー賞女優・ルピタ・ニョンゴの壮絶なメソッド演技(と顔芸)を大スクリーンで当時堪能した。

私としては、ホラー映画で初めてアカデミー脚本賞を受賞した「ゲット・アウト」を凌ぐ面白さ、スリリング展開
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

スピーディなテンポで、彼らの大勝負に巻き込まれている感覚が爽快✨

クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、ブラッド・ピット!この4人のキャストがいい!

リーマンショックの裏
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.9

公開時、当時、中2の長男とレイトショー2D字幕でようやく鑑賞したけどきっとこれは、3DIMAXで観たら、魔法世界の没入感がもっと味わえそうと公開した。

あと、当時、小5の次男が先に観ていて感想が少な
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.0

劇場で次男と妻と観たけど、楽しめた記憶がある。

パリ、ロンドンを舞台にファンタビからハリポタに繋がる世界観にとっぷり浸れる幸せがあった。

ジョニーデップはやはりジョニーデップだった。やや悪目立ちし
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ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

4.1

ちょっとした解放感、そんなグルーブ感をさらにノセてくれる映画を考えていたら、このハイフィデリティが心にポップアップ。ついつい、友達に気軽に勧めちゃう軽いタイプの映画。

簡単に言えば中古レコード屋のジ
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.1

冒頭のone.two.three.fourから始まる音楽から心が一気に踊り出す🕺

ジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』はたまに観たくなってしまう。

青春映画の定番の本作の舞台はやっぱり
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.9

なんかもう観ると切ない気持ちに溢れちゃうので、名作なのになかなか観れない映画。

気づくとセブンイレブンでフレンチトーストを買ってしまうのはこの映画の潜在意識への影響が根強く残っているからかも。

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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.1

そこにまだ愛はある。
それがまた切なくて。

この作品は現代の「クレイマークレイマー」という表現では収まらない完成度の高さ、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技の凄みに最初から最後まで目
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.6

なぜ、この映画の事を考えると、胸がキューンとするのだろう。 

タイムスリップ映画におけるロマンがぎっしり詰まっている。

目を閉じれば、限りない名シーンが幾つも脳裏に浮かぶ。

どんなにタイムスリッ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

B級テイスト満載の続編でありながら、当時これほどに心からドキドキワクワクした映画は無い。

前半のトリッキーかつダークな未来展開も、後半の畳み掛けるタイムパラドックス回収からパート3へのブリッジもたま
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.5

疾走感と爽快感と解放感に溢れた大円団の快作。クライマックスに近づくにつれて、終わってほしくない、と心が叫んでいた。

見終わった後、まるで自分が時を超えて、マーティとドクと大冒険をしたかのような恍惚と
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.9

怒号吹き荒れる悪い顔!顔!顔!

悪い顔選手権の代表勢揃い映画!

全員悪人のコピーが最高。

今までは沈黙と間の美学があった、たけしヤクザ映画をセルフパロディ的にゴリゴリに怒号と暴力を詰め込んだ作品
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.2

2019年元旦に観た。
胸熱の素晴らしい作品だ。

大ヒットしながらも作品評的には高くなかったロッキー4が30年の月日を超えて、ぐるりと伝説の系譜として名作に再構築された。

今回はロッキー以上にドラ
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

2016年元旦に劇場で観た。

ロッキーより熱かった!

ロッキーのライバルであり盟友であったアポロの息子が主人公となり、スタローン演じるロッキーがトレーナーとなる胸熱な継承の物語。

観た日から私は
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

興収400億円の最大の立役者は

煉獄杏寿郎さんでした😭😭😭

主役を超えた主役。

まさかあんな魅力的な師が……。

制作のufotableの作画力とアニメーションのダイナミズムが半端ない。

そし
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

4.1

「素晴らしき哉、人生!」という名作が上映された年、もう1作印象的なアメリカの良心とも言えるような傑作があった。

「我等の生涯の最良の年」(原題THE BEST YEARS OF OUR LIVES)
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風の歌を聴け(1981年製作の映画)

3.3

風が気持ちの良い夕暮れ時だ。

GWは村上春樹の小説を改めて読んでいる。

「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の3部作。そして、その続編の「ダンス・ダンス・ダンス」。

今日
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

続編より遥かによくできた映画だ。

女性ヒーロー映画として金字塔となる作品。偉大な高貴さが纏うワンダーウーマン。

だからこそ、続編でその伝説を軽くしたのがもったいない。ただのシリーズものになった。
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.4

あまり、わたし、酷評しないんです。

でも......

なんて、なんて、なんて!
薄っぺらいストーリーなんだ❗️😲❗️

企画と脚本がイマイチ。
物語がペラッペラに軽すぎてリアリティ0。しかも無駄に
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.1

ウディ・アレンの映画では5本の指に入る好きな作品。

もう決して若くはないけど諦め切れない夢を抱いて日常に、仕事に、恋愛に悩みもがいてる3姉妹。その滑稽さ、切なさ、痛々しさに笑いつつも身につまされる。
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.1

スカーレット・ヨハンソン史上、最も断トツにセクシーでエロスに溢れているこの作品😍

この作品の彼女は、そのセクシーさ、もう犯罪です!というレベル 笑 

そして、ウディ・アレンのシリアス系作品の中で、
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.9

30年代ファッションに彩られたハリウッド&ニューヨークを舞台にした華やかな映画業界が舞台。

ウディ・アレン流ハリウッド風刺が効いているが、軽快な感じのオシャレ作品✨

夢を追いかけるジェシー・アイゼ
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ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

3.9

2013年キネマ旬報ベストワン作品。

認知症の母の介護という非常に現実的に重みのある題材をここまで軽やかにユーモラスに描いた森崎東監督の85歳の遺作に天晴れ。

老いた母を看るということ。

その母
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.5

うーん。。

映画のチョイスを間違えたかも。

曜日ごとに人格が変わり、記憶が消える男の話。

語り部となる火曜日の中村倫也の演技が、、、

なよなよ過ぎて、少し気持ち悪かった。

日曜日の夕方、ちょ
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

3.6


不謹慎の極み。

だが

これをやり遂げる度胸が凄い。

サシャ・バロン・コーエンの存在は不思議だ。

迷惑YouTuberとドッキリ仕掛け人を政治メッセージ詰め込んで100倍の規模で映画にした作品
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

それでも、生きていく。

新天地を夢見て、荒れ果てた土地を開拓しようとする夫。スティーブン・ユアンの演技は、大真面目で愚かでもある夢追い人感が滲み出ていて見事。彼を手伝う熱心なキリスト教徒のポールの存
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

日常 を 思い出す 映画。

この映画の’間’と’空気感’が、最初はじれったく、そして気がつけば、心地よくなっていた。

クライマックスからラストまでの繋がりと伏線の回収と、笑いの連鎖と、展開のパンチ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

楽しめるのだけど、なんだか惜しい!という印象だった。

砂漠のリゾート地パーム・スプリングスを舞台にしたタイムループ・ラブコメディ。

パーム・スプリングスで行われた結婚式に出席したナイルズと花嫁の姉
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

海中の神秘的な世界の中で起こる
美しい生命の営みに癒されてゆく。

アカデミー長編ドキュメンタリー賞。

オクトパス🐙の未知なる姿に驚愕。
こんなに知性が高いとは!

人間(男)とたこ(女)のラブスト
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.2

いまだかつてないほどに
リアルなタイムループ映画。

固唾を呑んで見守る
センセーショナルな29分間。

アカデミー賞短編実写映画賞。

この映画は必ず観て欲しい。

できれば「シカゴ7裁判」と共に。
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

ベッドフォンで没入体感した。
まさに耳で感じる映画だった。

アカデミー賞で作品、主演男優、助演男優など6部門にノミネートされて見事、編集賞と音響賞の2部門を受賞。

爆音、騒音、無音、微弱音、自然音
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